絵本の世界に飛び込んだみたい!雑誌『MOE』40周年を記念して人気絵本作家5人の原画展開催

2018/04/18
マガジンサミット編集部

「今まさにこの時代を象徴する素晴らしい絵本作家さん5人を一堂に会して展覧会を行えるというのは、雑誌『MOE』としても非常に幸せなことだと思っております。」という雑誌『MOE』の編集長・門野さんの挨拶でギャラリートークは始まった。

絵本情報誌である『MOE』は2019年で創刊40周年を迎える。これを記念して、雑誌読者から支持の高い5人の絵本作家さんの原画展「MOE40th Anniversary 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展」を、4月18日(水)から、松屋銀座8階のイベントスクエアにて開催する。

開催前日17日の内覧会では、雑誌『MOE』の編集長・門野さんによるギャラリートーク、「そらまめくん」シリーズで知られる絵本作家のなかやみわさんによるトークショーが行われた。

めくるめく絵本の世界

会場に入ってまず驚くのは、所狭しと並べられた原画の数々。作家さんの頭の中から飛び出したように生き生きと、時に繊細に描かれるキャラクターたち。思わず感嘆のため息がこぼれた。

作家さんごとに区切られたブースは、その人の特色がよくでている。

酒井駒子さんのブース
酒井駒子さんのアトリエにあるという黒板のレプリカ。しかし描かれている絵は直筆!チョークで書かれているので触ると消えてしまう。写真を撮るのも緊張。
島田ゆかさんのブース
なかやみわさんのブース
ヒグチユウコさんのブース
なんとヒグチユウコさん直筆のイラストが壁のいたるところに。添えられているコメントがとても可愛い。
ヨシタケシンスケさんのブース
ふと目線を下に落とすとつまんない行進が始まっていた

世界観がガラリと変わるので、さながら世界一周旅行ならぬ、絵本一周旅行でもしているよう。

編集長によるギャラリートークでは、その作品の逸話や、作者さんの人柄が伺えるようなエピソードが飛び出し、展示会をよりいっそう楽しめる内容となった。

なかでも印象的だったエピソードは、ヒグチユウコさんが雑誌MOEの表紙を手がけた際の原画について。「表紙を作るにあたって、ロゴまで描いて頂いたのって、今までないんじゃないかと思うんですよね。初めてだったと思います。」40年の『MOE』の歴史の中で、初めて。そして未だ1度だけだという。ぜひ、その原画を会場に行って目に焼き付けて欲しい。

また、会場には原画以外にも、「絵本作家になってよかったと思ったこと」「作品はどういう時に生まれてくるか」など、その手から生み出される作品がもっとあたたかく、あつく感じられる5人の作家さんそれぞれのコメントが展示されている。どんな人からどんな思いで生み出されたかを知ることによって、目の前に飾られている原画がさらに輝きを増すのである。

続いて行われたなかやみわさんのトークショーは、作風をそのまま表したような明るくほのぼのとした雰囲気。自身も絵本作家になって20年目になるというなかやさんは絵本作家になってよかったと思った事について「サイン会で、おばあさんくらいの方が『前は子供のために買ったものを、今度孫が生まれるので買いに来ました』と行ってくださって、永く愛される作品を作りたかったし、世代を超える絵本を作ることが一つの目標だったので、すごく感動しました」とコメントしていた。

トークショーの中でなかやさんがおっしゃっていたが、実は貼り絵になってる絵も、印刷すると平面になってしまってわからないという。

なかやさん作「くれよんのくろくん」の”くろくん”は実は貼り絵になっているそう。ぜひ展示会でじっくり見て見て欲しい。

原画はその立体感や、一筆一筆の手仕事がしっかりと見て取れる。

それがよくわかるのが酒井駒子さんの『BとIとRとD』(MOEで連載中)の段ボールに描かれた原画だ。ヒグチユウコさんの繊細で綿密な筆のタッチ、島田ゆかさんのおもちゃ箱の中身みたいにカラフルで遊び心のある色使い、なかやみわさんのあたたかで快活な筆使い、ヨシタケシンスケさんのどこかリラックスできる線で描かれた原画を、存分に堪能してほしい。

大人は作家の手仕事に感嘆し、子どもはまるで絵本のキャラクターたちが飛び出してきたか、自分が絵本の世界に迷い込んだような世界にワクワクするのではないだろうか

絵本に対する愛、子どもに対する愛

印象的だったのは、展示物の飾られている位置だ。

筆者は平均の女性身長よりも背が低い方だが、それでもほんの少し腰をかがめて見ることが多かった。結構低めに位置が設定してあるなあ、と漠然と感じていたが、ふと気づいた。絵本は誰を楽しませるためにあるのか。それは子どもだ。少し低いその展示は、子どもが見やすい位置にあるのではないだろうか。子どもと一緒に楽しんで欲しいという、雑誌『MOE』の「絵本」と「子ども」に対する愛を感じた一瞬だった。

©︎YUKA SHIMADA/OJGI BUNNY INC./KOMAKO SAKAI/YUKO HIGUCHI/SHINSUKE YOSHITAKE/MIWA NAKAYA/HAKUSENSHA

絵本の世界に飛び込み、絵本への愛に触れられる「MOE 40thAnniversary 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ 5人展」は4月18日(水)~5月7日(月)まで、松屋銀座8階のイベントスクエアにて開催中。ゴールデンウィーク、ぜひ足を運んでみてはどうだろう。

この展覧会限定のグッズなども販売しており、グッズ販売スペースはチケットがなくても入れるので、銀座に来た際にのぞいてみるのもおすすめだ。

なおこの5人展、40周年を迎える2019年まで宮崎や大阪など各地を巡る予定。日程や場所は公式HP(http://www.moe-web.jp/picturebook/moe40th.html)を要チェック。

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