日本一の人気絵本作家ヨシタケシンスケが超ファンな人気急上昇中の絵本作家とは…

2019/09/12
N田 N昌

みなさまは、絵本作家のヨシタケシンスケさまをご存知でございましょうか、ご存知しすぎたかもしれません(村西とおる風)。

絵本の賞を総なめ。社会現象化といっても過言ではございません。密着ドキュメンタリー「情熱大陸」(TBS系)でも密着されておりました。

代表作に「もうぬげない」、「りんごかもしれない」などがございます。絵をみれば、「ああ、最近よく見るね…」と、ピンとくるはずでございます。

押しも押されもせぬ日本で今一番人気のある絵本作家さまでございます。

「もうぬげない」(作:ヨシタケシンスケ 出版社:ブロンズ新社)

そして、もうひとり。シュールな視点と癒し系の絵が調和する不思議な世界観が紙の上にそっと降り立つ。漫画家、クリハラタカシだ。注目の漫画家だ(情熱大陸ナレーション風)。1999年には「アフタヌーン四季大賞」も受賞している。それだけではない。最近人気急上昇中、注目の絵本作家でもある。

ただの注目ではない。そのファンの中には、そう、ヨシタケシンスケの名前も。ヨシタケは、あるインタビューの中で「愛読書は?」と聞かれ、「クリハラタカシさんの漫画『冬のUFO・夏の怪獣』。美しくて、僕が好きな世界観がすべて入っている」と回答している。熱烈なクリハラファンなのである。

「冬のUFO・夏の怪獣」(著:クリハラ タカシ 出版社:ナナロク社)

漫画家を生業としていたクリハラは最近、次々と絵本を出している。そのペースは、売れっ子絵本作家並みである。もちろん、それに見合うだけの評価の高さもある。シュールな視点と癒し系の絵が、絵本に合うのかもしれない。子供にも刺さるように作られているが、大の大人を釘づけにする魅力がある。

「たんぽぽふうたろうと7ふしぎ」。これは、昨年刊行された彼の絵本だ。

 

「たんぽぽふうたろうと7ふしぎ」(著:くりはらたかし 出版社:小学館)

絵本の中では定番中の定番、妖怪絵本である。しかし、既存の妖怪絵本とは、一線を画している。妖怪の特長、設定が軽く既存の妖怪絵本の範疇を越えている。今までにない軽さ、ポップさがあるのである。子供には新鮮なはずだ。大人の感性にも容赦なくグサリと刺さってくる。

物語は、主人公であるさすらいの旅人“たんぽぽふうたろう”。この男が怖ろしい妖怪のいる「もののけがはら」に迷い込み、そこに生息する一風変わった妖怪たちの助けを借り、怖ろしい妖怪を退治するというもの。

読めば一目瞭然。大人好みの展開・構成である。様々なシーンではられた伏線がラストで一気に回収される。この気持ちよさは格別だ。次々と展開する全体のテンポ感も絵本にはないスピードである。これまた、気持ちのよい疾走感なのである。是非、大人に読んでもらいたい絵本である。

クリハラタカシ。絵本では平仮名で「くりはらたけし」。

人気絵本雑誌、「月刊 MOE」の最新号でも特集されている。タイトルは、「くせになる面白さ クリハラタカシの世界」。絵本作家、くりはらたかしの注目度が伺い知れる。特集の中には、ヨシタケシンスケとの対談もある。

そのなかで語られているのふたりの共通点が、これまた面白い。

なんと、ふたりとも会社員経験があり、その会社が同じなのだ。その会社とは、「ナムコ」。言わずと知れたゲーム制作会社だ。かつてパックマンやギャラガ、ゼビウス等の人気ゲームをリリースしていた、あの会社だ。クリハラは、「塊魂」のチームにも参加していたらしい。

さらに、もうひとつの共通点が。好きな作品である。絵本界のレジェンド、長新太の「なんじゃもんじゃ博士」である。絵本と漫画を足して2で割ったような作品だ。二人の感性がお互いを惹きつけあうのは必然なのかもしれない。

当分、ふたりの絵本から目が離せそうにない…。(情熱大陸ナレーション風)

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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