アートを通した様々な「対話」の場を提供!「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル 2024~Port of Dialogue~」臨海副都心エリアで開催中

2024/10/01
マガジンサミット編集部

臨海副都心エリアを舞台に「人と場所をアートでつなぐ」ことをテーマにスタートした東京都が事業として行うアートプロジェクト「ARTBAY TOKYO」。このプロジェクトの一環として、アート好きの方はもちろん、秋のお出かけにもぴったりな体験型の「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル 2024~Port of Dialogue~」が9月27日(金)~10月6日(日)まで開催されています。

・「対話」をテーマにした様々なアートが臨海副都心のまちに出現!

3回目の開催となる「ARTBAY TOKYO アートフェスティバル」。今年のテーマは、「Port of Dialogue 対話しよう。じぶんと、世界と、未来と。」。今年はインタラクションを重視し、様々なモノ・コトとの「対話」をキーワードに、臨海副都心エリアを舞台に新たなアートとの出会いと体験ができます。

先進的なテクノロジーを使った体験型のVRアートや、臨海副都心のまち全体を巡りながらスタンプラリー形式で楽しめる参加型XRアートのほか、トークイベントや親子向けの作品制作ができるワークショップなど、多様な価値観との出会いと対話の入口になるコンテンツが多数用意されています。

また、若手アーティストのアート展示やストリート・ピアノも展開。会場の移動を楽しめるパーソナルモビリティの試乗やキッチンカーの出典も。
初めてアートに触れる人でも、老若男女楽しめるイベントなのが特徴です。

・会場限定ブックカバーに包まれた200冊超の本を通して行う世界との対話

イベントの中で、注目のコンテンツをいくつかご紹介します。

国際展示場駅ロータリーの南側に広がる「花の広場」では、現代アーティストであり、京都芸術大学教授の椿昇さんの作品「まるい水平線」の展示が。

展示空間では若手アーティスト松村咲希さんの描いた高さ4mの巨大フラッグやオリジナルの対話テーブルがひろがっています。
さらに会場では、港町出身の作家や港町を舞台にした書籍223冊が松村さんがデザインした限定ブックカバーに包まれた状態で並んでいます。参加者は中身が見えない状態の本を手に取り、その内容について家族や友人など誰かと「対話すること」を条件に、持ち帰ることが可能です。(1日17冊限定)

展示名を「まるい水平線」とした理由について、
「よくないことが多く下向きになりがちな日々ですが、顔を上げれば美しくまるい水平線に気づくことができるとの想いから名付けました。キッチンカーも出ているので、ここでビールを飲みながら本を手に取って対話し、遊んでいってもらいたいなと思います。」
と、椿さん。

また東京は日本最大の港町であり、世界中と繋がっている便利な場所ということを再認識しつつ、本を通して様々な世界との対話をして欲しいとの想いが込められた作品となっています。

・思わず写真に収めたくなる存在感のあるビジュアルとAR体験が楽しい作品

「花の広場」に隣接する「石と光の広場」エリアでは、代表作『デコレータークラブ—ピンクの猫の小林さん』をはじめとして、ユーモアと洞察力に優れた作品で知られる人気アーティストの飯川雄大さんによるアート作品が展開されています。
建物や建築に隠れて全貌が見えない大きなピンクの猫、小林さんは観客が写真に撮りたくなるようなインパクトのあるビジュアルが特徴。

2007年からの作品『デコレータークラブ』の活動がわかるような4つのギャラリーで構成され、その中の《新しい観客》という作品では、持ってみるまでの感覚と実際に持ってみた時の感覚の違いがおもしろい《ベリーヘビーバッグ》を会期中に観客が別の展示会場に運ぶ非日常的な体験を通じ、日常との対話を生み出してもらうという狙いがあるそう。
さらにXRアプリ「STYLY(スタイリー)」を通し、ビッグサイトとワシントンホテルの隙間に巨大なピンクの猫の小林さんが出現するAR体験も可能です。

・臨海副都心を散策しながら最新技術による体験型アートを楽しめる

「花の広場」「石と光の広場」「夢の大橋」「夢の広場」など計6ケ所を周遊しながら最新のXRアートを体験できる、ExMetaClubによる「Circulation Balls XR」も展開。
XRアプリ「STYLY」でスマートフォン越しに臨海副都心の風景を見ると、そこにはあるはずのない大きなボールがダイナミックに駆け巡り、視覚・触覚・聴覚による不思議な光景が広がります。

このボールを追いかけながら散歩することで、まちの新たな魅力や人との関係性に気付くきっかけを提供してくれます。
メインエリアである「夢の広場」では、風景と呼応する細胞のような巨大ボールの中に入るという驚きの体験をすることもできます。

ただ鑑賞するだけではなく、能動的に作品を楽しめる仕掛けが満載のアートフェスティバル。お出かけに快適な気候となってきた芸術の秋に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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