最近、東京 銀座のど真ん中で、珍しい商品を販売する自販機を見つけてしまいました。その名も『夏・白樺三昧クール自動販売機』。まるで避暑地が都内に現れたかのような内容のそれは、「銀座ガス灯通り」と「松屋通り」が交差する銀座4丁目付近に設置されています。
白樺樹液が入った冷やし飴や白樺樹液ドリンク、そして冷感白樺マスクスプレーなど、なんとも涼を感じられる商品ラインナップですが…なぜ、今、この場所に白樺の自販機? そもそも白樺樹液ドリンクって何なのでしょうか?
写真)メイン通りでなく、工事中のビルの前に設置されている理由も気になります。
実はこれ、商品の製造・販売元である(株)養生堂企画(以下 養生堂)が8月下旬に東京都銀座4丁目にオープン予定のフラッグシップショップの工事期間中、店舗前に約1ヶ月の間限定で設置しているものだそうです。
白樺樹液といえば、ロシアやフィンランドでは古くから親しまれている栄養満点のドリンク。日本ではアイヌ民族をはじめ北海道の一部の地域において飲料する習慣があり、ローカルフードとして知られています。ビタミンB6やB12、糖、アミノ酸、リンゴ酸、タンパク質、ミネラル類などが豊富にふくまれ、そのまま飲むのはもちろん、料理や水割りなどに利用すると素材の旨さや酒の香りを、より一層引き立たせるそうです。
さらに、抗菌性タンパク質やキラシン(キシリトールの原料)、タンニンやサポニン、フラボノイドなどの抗菌作用のある成分も豊富にふくまれているため、白樺を利用したスキンケアやコスメなど多岐にわたる商品が開発され、最近では北海道や長野県の特産物として人気になりつつあります。
その樹液は、早春の頃にわずか2~3週間ほどしか採取することができない貴重な大地の恵みです。
写真)メープルシロップのようなものを思い浮かべ、トロリとした舌ざわりを想像しましたが、実際に飲んでみると…!なんて瑞々しい!!ミネラルウォーターのようにサラサラとした飲み心地で、ほのかな甘さを感じます。
養生堂では、フィンランドや北海道名寄市などで採取した極上質の白樺樹液のみを使用したコスメアイテムの他、白樺樹液採取加工と飴の工房(名寄市徳田94-12)にてドリンクや飴を製造しています。白樺樹液は、豊富なアミノ酸やミネラルを含んでおり、菌のコントロールが難しいと言われていましたが、養生堂は長年の開発によりPHを低く保ち衛生的に利用することに成功。
白樺樹液を化粧品へ使用する際の菌コントロール技術を、飴やマスク用スプレーなどへ緊急応用し新しいラインナップが誕生しました。自販機では「KOIVE Natural Birch Candy(白樺樹液飴)」や「KOIVE白樺樹液ドリンク」、「KOIVE 白樺冷やし飴」、「KOIVE白樺マスクスプレー」などの新商品を販売しています。
写真)コロナ禍で除菌・抗菌への関心が高い今だからこそ、興味深い商品ばかり。暑い夏を乗り越えるのにも一役買いそうです。
KOIVE Natural Birch Candy(自動販売機限定ボトル)
除菌・抗菌効果の高い白樺樹液入りの飴/100g。原材料:砂糖、水、水飴、白樺樹液、海洋深層水、粉糖/酸味料、着色料。※味はすべて同じ。
KOIVE 白樺冷やし飴
ミネラルとアミノ酸の豊富な天然白樺樹液が入った飴ドリンク/180ml。原材料:てんさい、生姜、水飴、水、白樺樹液、海洋深層水。
KOIVE 白樺樹液ドリンク
大地の恵みがたっぷり入った天然白樺樹液のドリンク/180ml。原材料:白樺樹液。
KOIVE 白樺マスクスプレー
ハッカの効いたひんやり冷感マスクスプレー/80ml。原材料:海洋深層水、水、白樺樹液、ハッカ油。
ちなみに、ブランド名の「KOIVE」とは、フィンランド語の白樺“KOIVU”に由来するもの。8月下旬にオープン予定である旗艦店(東京都中央区銀座4丁目5 1)では、小鳥の鳴き声、小川の音などと共に白樺の森を再現したメインショップを中心に、2階には白樺ドリンクなどが楽しめる癒しの空間白樺カフェを、さらに地下には、ブランドコンセプトであるソーシャルコスメティックスの想いをカタチにしたWebテレビ局や、さまざまな研究の展示が行われるスペースが誕生する予定だそうです。
詳細は https://koive.jp/ まで。