【実験】 1週間、使い捨てプラスチックを使わない生活を送ってみた!

2018/07/03
放送作家 鴨島妙実

世界中がプラスチック削減の方向

今、世界の多くの国々が、プラスチックの削減に向けて積極的に動いていることを知っていますか?

台湾は今年の2月22日に、2030年までに使い捨てプラスチックを全面禁止にする方針を発表。来年から、まずは大手レストランチェーンなどで使い捨てストローの提供を禁止し、2025年には消費者を対象に、ストロー、レジ袋、プラスチック容器などの利用については追加料金の支払いを義務化する計画で、かなり具体的なプランを提示しています。

また、アメリカのシアトルでは2018年7月1日から、レストランやカフェなどの飲食店が、使い捨てのストロー、スプーンやフォークなどの提供を全面的に禁止します。そしてEUも、今年5月28日、海洋生物保護のため使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する法案を提出しました。

各国が躍起になるのは、プラスチックゴミによる海洋汚染があまりにも深刻だから。死んだクジラの胃からビニール袋が大量に出てきた、廃棄された漁網にウミドリの身体が絡まっている、といったニュースは、海がいかにプラスチックゴミで汚染されているかを明らかに示しています。

ウミガメの鼻にストローが突き刺さって出血している映像は、インターネットで拡散されて話題となりましたから、見たことがある人もいるかもしれませんね。

現在海には1億6,500万トン、ピラミッド25個分ものプラスチックゴミが漂っているといいます。このままのペースでいくと、2050年には、海中のプラスチックの量は、魚よりも多くなってしまうのだとか。

Plastic Free Julyって、知ってる?

プラスチックゴミで、海が危機的状況を迎えていることから、個人でプラスチックを減らす努力をしようと2011年にオーストラリアで始まったのが、エコチャレンジ運動「Plastic Free July(プラスチック・フリー・ジュライ)」。

これは、毎年7月、1ヶ月間に渡って開催されるイベントで、インターネットで参加表明した人が、期間中プラスチック製品を使わないで生活をするものなんです。

世界中でプラスチックゴミ削減への意識が高まってきていることもあり、今や150ヶ国、200万人以上の人々が参加する、一大イベントに成長しました。

「そんなに話題になっているなんて、どんなイベントなんだろう?」 と思い、サイトを見てみると、2018年7月のチャレンジに向けた登録が、既に始まっていました。

世界中で200万人が参加するほどのイベントですから、筆者もブームに乗っかろう! と、参加を決定。

入力フォームを埋めていくと、

【7月のプラスチックフリー期間中、私は以下を行います】

使い捨てのプラスチック包装を控える

特定のプラスチック製品を使わない(ビニール袋、ペットボトル、ストロー、コーヒーカップ)

完全にプラスチック製品を使わない

上の3つからコースを選べるようになっていました。さらに、参加期間についても、

【私はPlastic Free Julyの期間を以下のように設定します】

1日

1週間

7月いっぱい

今後ずっと

を選べます。意外と自分で、緩めにも厳しめにも設定できるんですね。そこで、来るべき7月のチャレンジに備え、予行練習をしてみることにしました!

「100%プラスチック製品を使わない」だと、歯ブラシも使えないし、サインペンも使えません。これだと生活に支障があるので、ちょっと緩めの「使い捨てのプラスチック包装を控える」を選択、期間もやや緩め(自信がないので…)の「1週間」で取り組んでみることにしました。

これが現在の日本では、苦渋に満ちた日々になるとも知らず…

なかなかチャレンジが始められなかった理由

チャレンジの開始日に設定したのは6月1日。6月は環境月間だし、キリも良いから、というだけなのですが、初日からチャレンジはあっけなく失敗することになります。なぜなら、コンビニでお昼ご飯を調達しようとしたから!

コンビニに陳列されている商品を思い出してみてください。いかがでしょう…何もかもが、開けたらすぐゴミになるプラスチックで覆われていますよね。つまり、コンビニでモノを購入する時点でゲームオーバーなんです!

これは…想像以上に厳しい戦いになりそうだ…。ちなみにこの時は、次の予定が差し迫っていたこともあり、仕方なくコンビニで食料を購入してしまいました…。はい、チャレンジ失敗。

※すべてに使い捨てプラスチックが使用されていました…

仕切り直して2日目。

コンビニで買い物をすると、プラスチックを購入せざるを得ないことを学んだので、この日のランチは定食屋へ。お箸やスプーンは洗って繰り返し使うものだし、食べ残さない限り、ゴミも出ません。

「あ、意外といけるかも!?」と思った矢先、知人と夕食へ行ったら、飲食店でトラップが…。親切で出してもらったウエットティッシュ。それを包んでいるのは…使い捨てプラスチック!

ということで、この日も断念…。

他にも、カフェで冷たい飲み物を頼んだらストローが刺さっている!うっかりレジで「ビニール袋いりません」を言い忘れる!スーパーでレタスを買ったら、レジで専用のビニール袋に入れられる!(親切心であることは分かっているんです、でも、今は…いらないんですって!)

仕切り直すこと実に5回。油断しているとすぐにプラスチックを消費してしまうため、1週間チャレンジがいっこうに開始できませんでした…。これは、綿密な作戦なしには成功はあり得ない!凡ミスを繰り返す度に反省し、ようやく成功した1週間(6月14日~20日)の、プラスチック・フリーな生活の全貌を、以下に記します。

これが使い捨てプラスチックフリー生活だ!

まずは飲み物。ペットボトルドリンクを購入すると、飲み終わったらプラスチック製のボトルを捨てることになるのでNG。そこで、水筒に水を入れて、持ち歩いていました。中身をお茶やコーヒーにしなかったのは、単純に、洗うのが面倒くさいからです。

続いてお昼ご飯。基本的には定食屋です。うどん屋、カレー屋もOK。ただし、ウエットティッシュは使えないので、食事の前には必ず手を洗いましょう。けっこう当たり前のことかもしれませんね。

また、どうしても定食屋等に行く時間がなさそうな日は、おにぎりを自作し、アルミホイルで包んで持参しました。時期的にも傷む心配があったため、気休めながら、ガンガンに梅干しを入れました。

カフェに入ったら、どんなに暑くでも、イートインでホットドリンクを飲むのみです。冷たいものにしてしまうとストローが付けられてしまうし、ホットでも、テイクアウトにすればプラスチック製の蓋が付けられてしまうのでNGです。

食品の買い物は、八百屋さんで野菜を買うのみになります。肉はプラスチック製のトレイにのっているのでNG。専門店に行っても、最終的にビニール袋に包まれてしまいます。魚も、一尾買いならいける!と思ったら、結局ビニールに入れざるを得ないのでNG。基本、肉食・魚食がNGとなります。これらが食べたければ、定食屋さんで注文しましょう。

八百屋で購入する野菜も、油断できません。「3本入り」などとビニールでくるまれたものは購入できないので、「にんじん1本」「きゅうり1本」といった買い方がメインになります。購入したら、エコバッグにそのまま詰め、調理前によく洗う。以上です。

お惣菜やお弁当はもちろん買えませんし、結果的に野菜中心の食生活になり、図らずも身体が軽くなったような気がしました。普段使わない部分の脳を使いすぎて、気は重かったのですが…。

※1週間最も重宝したグッズ。水筒と、いただきもののエコバッグです。

私たちの暮らしはプラスチックなしではありえない

こうして1週間の、使い捨てプラスチック断ち生活をやってみた感想は、ひとことで言うなら「辛い」でした。便利で清潔な国・日本で、使い捨てプラスチックを使わない暮らしをするには、予想以上に大変です。それは、我々の生活が、想像以上にプラスチックありきで成り立っていることの証かもしれません。

さて、6月8~9日にカナダで開催された主要7カ国首脳会議(G7サミット)では、海に流れ出るプラスチックゴミの問題は、もはや世界全体の課題であり、対処が必要として「海洋プラスチック憲章」をまとめました。しかし、日本とアメリカは署名を見送っています。日本が署名を見送った理由は、国内法の未整備と、社会への影響の度合いが現段階では不明なため、とのことです。

日本がプラスチックゴミの問題に取り組むのはまだ先になりそう、だからオッケー! というわけではありません。負担なくできることから、個人で取り組んでみるのは、やがて大きなうねりになるかもしれません。

まずは、明日買う予定のペットボトル飲料の代わりに、水筒を持ってでかけてみませんか?

参照サイト:Plastic Free July (http://www.plasticfreejuly.org/)

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放送作家 鴨島妙実
この記事を書いた人

放送作家 鴨島妙実

ラジオ番組の構成や、コラムを執筆中。 「ADVANCE EARTH(NACK5)」や「マイナビ学生の窓口」などに参加。 明日が1ミリでも楽しい日になるような情報をご紹介したいと思っています。趣味は大喜利(のお題作り)。

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