【注意】最悪の場合死も。愛犬が我が子に噛みついてしまう理由

2017/03/22
放送作家 石原ヒサトシ

愛犬が赤ちゃんの面倒を見るような、ほのぼのした動画に癒やされたことのある人も多いはず。ところが真逆の出来事も起こる。

 

先日、生後10ヶ月の赤ちゃんが母親の実家で飼う大型犬のゴールデンリトリバーに噛まれ、死亡してしまう事件があった。犬と赤ちゃんは何度か接していて初対面ではなく、しかもその犬は人を噛むどころか吠えることも少ないおとなしい性格だったそうだ。どうして赤ちゃんに噛み付いたのか?

 

そこで調べてみた。

 

環境省による2015年度の統計で、犬の噛みつき事故は全国で4373件。その98%は野良犬などではなく飼い犬だった。飼い犬が飼い主を噛むケース、他人を噛むケース、いろいろだが、大半はそれなりに躾(しつけ)をして人に慣れた犬のはず。

 

しかし、日頃のストレス、発情期、空腹、単に興奮して、など、様々な理由で急に人を傷つける行為に及ぶ事があるわけだ。考えてみれば、犬の祖先は狼でそもそもは狩猟で生き延びてきた動物だから、その本能が急に目覚めてもおかしくはない。

 

犬の頭の中は不安でいっぱい

 

しかし、人間と犬はペットとして、パートナーとしての歴史は長い。普段は人に慣れ、おとなしい飼い犬が、なぜ生活を共にする赤ちゃんを怪我させるほど本気で噛みついてしまうのか?大きな原因は「ヤキモチ」。愛犬家なら聞いたことはあるだろう。

 

犬は群れで行動する動物なので共同生活をする仲間に序列を付ける。例えば、ボスはお父さん、2番目はお母さん、そして自分は最下位と格付けする。そこへ知らない人間が入ってくる。犬は、最初は新参者より自分が上だと格付けするが、しかしご主人様の様子がおかしい。自分より可愛がられ、そいつ中心に家庭が回っている。立場が悪い、自分は見捨てられる。

 

犬にしてみれば気分が良いわけがない。そんな気持ちがいつか爆発して「なんで自分より後から入ってきたコイツが可愛がられるんだ!」と噛み付いてしまうわけだ。

 

これは、赤ちゃんに限ったわけではなく、犬がいる家庭に違う人間が入ってきて生活するようになったり、もう一匹犬を飼ったり猫を飼うなど、自分の序列を脅かす存在に対して起こす本能である。

 

冒頭で紹介した事件は、母の実家に度々訪れていた赤ちゃんを、あまりにも飼い主の父母が可愛がるので犬は嫉妬したのだと考えられる。なんでも、初めて犬を飼い始めた新婚夫婦にこのようなケースが多いとか。人生初めて犬を飼い、犬を溺愛した。それが、夫婦待望の赤ちゃんができる愛情の注ぎ方が半端ない。それがあからさまになるので犬の嫉妬心がMAXに達しやすいのだと。

 

では、知り合いのペットショップ店員に聞いて得た情報などから、赤ちゃんと飼い犬との初歩的な対処法を説明する。参考までに見て欲しい。

 

できることなら触れさせない

犬と赤ちゃんを別々の部屋で面倒を見るのが一番イイそうだ。というのも、仲の良し悪し以前に、免疫力の低い赤ちゃんの口を犬が舐めれば雑菌が入りやすい。大人に対する甘噛も赤ちゃんのデリケードな肌には強くて傷を負うかも。何を起こすか予測がつかないので、出来ることなら触れさせないのが懸命。

 

できれば、赤ちゃんが立てるようになって犬より目線が同じか上になれば、一緒に過ごすようにするタイミング。犬は自分を格下と位置付けやすいそうだ。

 

大事なのは第一印象

とはいえ、ずっと触れ合わせないのはなかなか難しい。お母さんも、できるなら部屋で一緒に犬と赤ちゃんの面倒を見ていたいはず。ではこいうところをチェックしてほしい。

 

大事なのは、【犬と赤ちゃんとのファーストコンタクト】

 

友好的な場合)

犬が赤ちゃんに興味津々で、尻尾を振って愛おしそうに顔をペロペロ舐めたりするならイイ感じ。その時、犬に「イイ子だね」と褒めてあげれば、犬も「この子を可愛がるとご主人様も喜ぶんだ」と嬉しくなるので、赤ちゃんへの敵対心は薄い。

 

逆にやってはいけないのが、犬を赤ちゃんから離そうと「ダメ!」「あっち行って!」などと叱ること。

犬は、自分より可愛がられる赤ちゃんに嫉妬心を抱く恐れがある。

 

最初から敵視する場合)

赤ちゃんに対して近づこうともせず、離れて見ていたり、うなったり、吠えたり、不穏な雰囲気を醸し出したら「誰だコイツは?」と警戒している証拠。危険なので、犬と赤ちゃんを近付けないように。出来るだけ互いを違う部屋で過ごさせることが大事。

 

犬にも深い愛情を注いであげる

でも、できれば仲良くしてほしいもの。

 

方法としては、赤ちゃんと犬と一緒の時に犬の方に声をかけ沢山話しかけてあげたり、赤ちゃん以上に笑顔で接して可愛がってあげること。要は、犬が赤ちゃんより上だと格付けできれば良いわけで、慣れてきて「自分が新参者の面倒を見てあげなきゃ」という素振りが出てくればほぼ大丈夫。

 

犬の不安行動に注意

 

犬が赤ちゃんに対して特に警戒する様子をみせなくても注意は必要。自分に対する感じが今までと違ってきたな? と徐々に空気を感じる犬だっている。

 

急にこれまでにない行動を見せるようになると、それは注意信号。

 

例えば、いつもと違うところで用を足してしまう。いつもより吠えるようになる。床などを前足で一心不乱に掻き込む。家具などを噛んで傷つける。などなど、飼い主を困らせるような行動は、飼い主の目を自分に向けさせる自己アピールの可能性が高いとのこと。

 

「赤ちゃんばかりかまってないで僕と遊んでよ、僕もかまってよ、僕を見てよ」

 

犬は愛情に飢えストレスを抱え込んでいるかも。育児で大変なお母さんの元に甘えに行っても「うるさい、あっち行け」と突き放したら、犬はどう思うか? 犬だって大好きなお母さんが疲れているのを気遣って「大丈夫?」と慰めに来ているのかもしれないのに。

 

だから、赤ちゃんへの愛情はもちろん、犬への愛情も忘れないで欲しい。それでも犬が赤ちゃんになつかない場合は、とにかく別々の部屋で面倒を見て、赤ちゃんが大きくなるまで待つしかないのかもしれない。

 

犬は、飼い主が思っている以上に家族を見ていて、雰囲気を感じている。賢くて飼い主に忠実な犬ほど、人間のような感情を持って接していることを忘れないで。

 

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放送作家 石原ヒサトシ
この記事を書いた人

放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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