【トレンド探訪】抗菌力は銀より強い⁈殺菌マスクに殺菌マスクケース…コロナ禍で注目の銅を使った商品続々

2020/05/15
マガジンサミット編集部

使用中マスクの保管場所に困ったことはありませんか? 新型コロナウイルス感染防止のために、今やすっかり手放せなくなったマスクですが、食事中や人との接触が低い環境下では外すこともありますよね。

一時的に外したマスクを無造作に鞄やポケットに入れておくのは不衛生で気が引けますし、かといって捨ててしまうわけにもいきません。何か良い保管方法はないものかと探してみたところ、使用済みマスクを入れておく「マスクケース」が人気のようです。

調べてみると、ハードケース仕様のものからレザー仕様、人気キャラクターが印刷されたものまで、さまざまなデザインが発売されています。できれば、持ち運びが便利で抗菌仕様のものを選びたいところですが…そこで見つけたのが、韓国で売れているという「殺菌マスクケース」です。

マスクの他、スマホやアクセサリーなどを入れて気軽に持ち歩くこともでき、なかなか使い勝手がよさそうです。もちろんケースは洗うことができます。

写真)「殺菌マスクケース」((株)ワンインターナショナル)。韓国では今年3月~4月の1カ月で200万枚が売れた大人気アイテム。殺菌用銅紛を使用した特許技術により、30分間ケースに入れるだけで減菌できる。大腸菌、黄色ブドウ球菌、肺炎菌に対する99.9% 滅菌力証明書を受けているSGS認証商品。

見た目はシンプルですが他にはない優れた機能があるようで、特に筆者が興味をもったのは“殺菌用銅紛”という項目。コロナ禍で金属イオン、なかでも銅がもつ殺菌作用を利用した商品やサービスがクローズアップされ、「銅イオン殺菌」や「銅抗菌」というワードを耳にするようになりました。

個人的には、群馬大学発のベンチャー企業「グッドアイ」と銅箔糸メーカーの「明清産業」による、マスクなどの上を覆い飛沫感染を防ぐ目的で共同開発された、光触媒と銅繊維を独自に組み合わせた「銅繊維シート」のニュースが記憶に新しいところです。

しかし、なぜ今、銅が注目され、銅による新型コロナウイルスの予防策が期待されているのでしょうか。

銅の殺菌作用が認められた歴史は?

そもそも銅の殺菌効果は、スイスの植物学者Von Nageli(カール・ネーゲリ/1817~1891年)が、銅や銀の容器の中では藻が発生しないことを発見し、これを「微量金属作用 Oligodynamie(オリゴディナミー)」と名付けたことに始まります。(ちなみにカール・ネーゲリは染色体の構造を発見した人物)。

日本でも古くから「銅の盥(たらい)で顔を洗うと、結膜炎にならない」や「切り花に10円玉を沈めると花が長持ちする」と言われているように、広くその殺菌効果が認められており、三角コーナーや蛇口、排水口バスケットに、また、銅イオンの微量金属作用を活用した抗菌マットやスポンジ、手袋などが、私達の身の回りのあらゆるところで活躍しています。さらに、水道管や下水処理場など生活を支えるインフラにも多く取り入れられています。

近年では、2008年に米国環境保護庁(EPA)が、「銅・真鍮・ブロンズなどは人体に有害で致死性のある病原体を殺菌し、公衆衛生に効果がある」といった趣旨の内容を商品に表示することを法的に許可するなど、銅がもたらす殺菌効果は世界的に認められているのです。

新型コロナ対策に銅はどのくらい効果があるの?

2020年4月20日には、米国カリフォルニア大学とプリンストン大学の研究チームが「新型コロナウイルスの生存(活性)期間は銅の表面では4時間であり、プラスチックやステンレスの48~72時間に比べて極端に短い」という実験結果を報告し、銅による新型コロナウイルス対策が注目されています。

コロナ禍で改めて期待されている理由は、銅の強力な殺菌力以外に “抗菌・抗ウイルス効果が長く継続する”ところにもあるようです。例えば、銅製のドアノブを使用することで、アルコールや消毒液をつけ忘れた場合の感染リスクを減らすことにもつながり、塗布した瞬間に殺菌効果のあるアルコールや消毒液とは異なる継続効果が期待できます。

実際に、北里大学病院(神奈川県 相模原市)の皮膚科病棟では、2005年から処置室の床面やドアの押し板、ノブ、洗面台などで銅を使用。さらに病棟で使うボールペンのグリップにも銅を使うなどの試みがされています。

また、「千代田病院」(宮崎県 日向市)では、2012年に開院した新病院において約1トンもの銅部材を使用し、ドアノブやハンドルなど計530箇所以上に銅製品を導入。銅の殺菌効果により院内感染のリスク低減を図る試みは、200床を超える大型病院では前例のないことだったようです。(参考:http://www.jcda.or.jp/)

銅って毒じゃないの? 人体への有害性は?

ところで、強い殺菌力のある銅は人体に悪い影響を及ぼさないのでしょうか。

銅の表面には酸化すると“錆び”の一種である緑青(ろくしょう)が生じますが、筆者が幼いころは年上の人から「毒だから舐めたらいけない」と強く教わりました。あのエメラルドグリーン(ブルー)のような毒々しい色はいかにも身体に悪く、舐めたら命にかかわりそうだと感じたものです。

しかし、塩基性硫酸銅、塩基性炭酸銅が成分である緑青は毒ではなく、1984年に厚生省(現、厚生労働省)が実施した実験の結果、現在使用されている銅(JIS規格に順ずる)は無害である事が公表されています。だからと言って舐めたり口に含んだりする人はないと思いますが、恐らく緑青が発生するような環境が人間には良くないのでしょう。使用している銅製品に緑青が生えたならば十分に洗うか、新しいモノに交換するのが良さそうですね。

さて、先ほど紹介した「殺菌マスクケース」ですが、使用期間の目安は3~5ヶ月。殺菌用銅紛(パウダー)を使用した独自の特許技術により、ケースの内側はもちろん外側にも銅パウダーが施してあるため、従来の抗菌コーティング液注入方よりも、損傷や時間経過による抗菌機能の低下リスクが少ないそうです。

ちなみに、輸入販売店に問い合わせたところ、10万枚発注よりオリジナルデザインに変更可能だそうです。今後、マスクと共に抗菌力の高いマスクケースは必需品となり、貰って嬉しい、気の利いたノベルティとしても活躍するかも知れませんね。詳細は https://shop.delight-select.com/まで。

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