【ストリートリーグ・スーパークラウン2023】西矢椛が準優勝の快挙!優勝はブラジルのライッサ・レアウ&ジオバンニ・ビアンナ

2023/12/04
放送作家 小嶋勝美
 
 
 
 
 
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12月3日(現地時間)にブラジルのサンパウロで、世界最高峰のスケートボードコンテストのストリートリーグ(Street League Skateboarding以下SLS)の2023年シーズン最終戦となるスーパークラウン(World Championship)が開催され、女子は西矢椛(16歳)が準優勝の快挙!優勝はブラジルのライッサ・レアウ(15歳)で昨年の優勝に続きスーパークラウン2連覇を果たした。

SLS2023スーパークラウン女子決勝の映像

 

西矢はラン1本目でKグラインドからノーリーヒールフリップアウトやハンドレールでサラダグラインドなどの高難度のトリックをメイク。
途中1箇所ミスがあったものの、6.3点を獲得し、2位でベストトリックに進む。ベストトリックではハンドレールでサスキグラインド(7.2点)ビッグスピンフロントサイドボードスライド(8.8点)、最後にはバンクからのギャップtoハンドレールでサラダグラインド(8.3点)を完璧にメイク。

残念ながらランで9.0点を叩き出したライッサには及ばなかったが、見事にスケートボード世界最高峰の舞台で準優勝に輝く快挙を成し遂げた。

他にも日本勢はラストに見事なバックサイドリップスライドを決めた上村葵(14歳)が4位、キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインドを惜しくも決めきれなかったが、最後まで果敢に攻め続けた織田夢海(17歳)が5位でそれぞれ入賞を果たしている。

SLS2023スーパークラウン男子決勝の映像

 

男子はブラジルのジオバンニ・ビアンナ(22歳)がフロントサイドハーフキャブ バックサイドスミスグラインドなどのフェイキートリックの進化系を連発して、9クラブ(9点以上のトリック)を含めた高得点を獲得し、ハンドレールでスイッチキックフリップ バックサイドリップスライドなどのネクストレベルのスイッチトリックを繰り出したフランスのヴィンセント・ミルーを僅か0.1点差で破り、SLS初制覇を成し遂げた。

日本勢は、SLSルーキーの根附海龍と池田大暉がスーパークラウンに初出場したが、残念ながらノックアウトラウンド敗退となった。
スーパークラウン初制覇に期待がかかった堀米雄斗は、臀部の骨の負傷で今大会を棄権している。

【過酷なノックアウトラウンド】

SLS2023スーパークラウン女子ノックアウトラウンドの映像

 

KNOCKOUT ROUND(ノックアウトラウンド)では女子第1グループにSLSルーキーの上村葵が登場し、3位で決勝に進出。
ラン1本目のラストトリックで激しいスラムを経験するものの、ラン2本目にはしっかり修正し、ハンドレールでバックサイドリップスライドを決めきった姿が印象的だった。

第2グループには、東京オリンピック金メダリストの西矢椛と、先月の日本選手権を制した織田夢海が登場。西矢はベストトリック3本目と4本目で、Kグラインドからのノーリーヒールフリップアウトを立て続けにミス。

5本目にはアメリカのマライア・デュランがキックフリップ50-50グラインドを決め、4位に後退。外せばノックアウトラウンド敗退となってしまう緊張の場面で、Kグラインドからのノーリーヒールフリップアウトをしっかり決め、グループ2を2位で決勝に進出、織田夢海も3位で共に決勝へ駒を進めた。

SLS2023スーパークラウン男子ノックアウトラウンドの映像

 

男子は第1グループに10月のSLSシドニー大会でセレクトシリーズ(ノックアウトラウンドに出場するための予選大会)を勝ち抜き、決勝まで進んだ根附海龍が出場。
ベストトリックではヒールフリップ フロントサイドフィーブルグラインドが、なかなか決まらずに迎えた5本目。1.9点以上の得点を出せば首位に立てる場面で選んだトリックは、バックサイド180レイトショービット。

これを決めたかのように見えたが、着地でブレてしまい、デッキには乗っていたが両手を地面に着いてしまう。とにかく1.9点以上が出れば首位に立つポルトガルのグスタボ・リベイロに追いつけたのだが、判定は0点。残念ながらノックアウトラウンド敗退となってしまったが、見応えのある競り合いを見せてくれた。

グループ2は、ナイジャ・ヒューストンがベストトリックを3本揃えることができず、まさかの敗退。

このグループを制したのは、9月のパリオリンピック予選ツアーとなるローザンヌ大会を3位で表彰台へ上がった、ブラジルのジオバンニ・ビアンナだった。

グループ3には8月のSLS東京大会で、見事に準優勝を飾った池田大暉が出場したが、この日はラン、ベストトリック共に精彩を欠きグループ敗退となった。
このグループを制したのはアメリカのマウリオ・マッコイ。

そしてこの日欠場したブラジルのケルビン・ホフラーの代わりに出場したのが、足に障害を持つプロスケーター、ブラジルのフェリペ・ヌネス。ハンドレールなどを攻めるアツいスケートを見せて会場を沸かせていた。

グループ4に出場予定だった東京オリンピック金メダリストの堀米雄斗は、残念ながら臀部の骨の怪我が原因で棄権。このグループを制したのはフランスのヴィンセント・ミルー。

グループ5を制したのはSLSシドニー大会で大歓喜の初優勝を成し遂げたブラジルのフェリペ・グスタボ。

フェリペがタンパアマに出場するための渡航費などを捻出するために、父親が車を売った話はスケートボード界ではあまりにも有名な話し(フェリペ16歳、その時のタンパアマ2007で優勝)だが、そんなフェリペの家族が見守る中での決勝進出を果たした。

グループ勝者を除く全体トップのスコアで決勝に進んだのはカナダのライアン・ディッセンゾだった。

男子のノックアウトラウンドは1グループで1人しか上がれないため、技の競い合いだけでなく心理戦や勝負の駆け引きも非常に見応えがある試合となった。

【SLSスーパークラウンのルール】

 
 
 
 
 
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2023年のSLSは45秒間自由にコース内を滑走するラインを2本と、コース内の自由なセクションで1発技を行うシングルトリックを5本行い、最終的にラインとシングルトリック上位4本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。

※ ラインのスコアは最大でも1つのみのカウントとなり、前年までのように必ずカウントされるわけではないため(前年はライントリックが最終スコアに必ず1本カウントされた)ラインをミスしてもシングルトリックで逆転が可能になった。

※ 9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。

判定は「達成度」「難易度」「多様性」「独自性とスタイル」こちらの要素を基準とした総合的な判断により行われ、5名のジャッジが10点満点方式で採点。
1つのトライに対して、最高得点と最低得点を除いた3つの得点の平均点で得点が算出される。

男子は30人のスケーターがそれぞれ6人ずつ5つのグループに分かれて予選となるKNOCKOUT ROUNDを行い、各グループの勝者と、グループ勝者を除いた全体のトップが決勝に進出(合計6人)。

女子は12名のスケーターが6人ずつ2つのグループに分かれ、各グループ上位3人が決勝に進出(合計6人)。

【スーパークラウン過去の優勝者と決勝に進出した日本勢】

 
 
 
 
 
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2016年 男子優勝 シェーン・オニール 2位 ナイジャ・ヒューストン
     女子優勝 レイシー(現在はレオ)・ベイカー 5位 西村碧莉
※この年日本人初参加

2017年 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 2位 シェーン・オニール
     女子優勝 レイシー(現在はレオ)・ベイカー 4位 西村碧莉

2018年度 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 8位 堀米雄斗
      女子優勝 西村碧莉
※開催日は2019年1月13日、日本人がスーパークラウン初制覇

2019年 男子優勝 ナイジャ・ヒューストン 2位 堀米雄斗 6位 青木勇貴斗
     女子優勝 パメラ・ロザ 3位 西村碧莉 8位 織田夢海

※2020年はコロナ禍の為中止

2021年 男子優勝 ジャガー・イートン
     女子優勝 パメラ・ロザ 3位 西矢椛 7位 中山楓奈

2022年 男子優勝 グスタボ・リベイロ 7位 堀米雄斗
     女子優勝 ライッサ・レアウ 2位 中山楓奈 3位 西矢椛 8位 織田夢海

※これまでナイジャ・ヒューストンはSLSの優勝合計24回!そのうちスーパークラウン制覇は6回!!

【SLSスーパークラウン2023・女子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 ライッサ・レアウ(ブラジル)–31.9
2位 西矢 椛(日本)–30.6
3位 ページ・ハイン(アメリカ)–28.8
4位 上村 葵(日本) –27.9
5位 織田 夢海(日本) –20.7
6位 クロエ・コベル(オーストラリア) –20.4

【SLSスーパークラウン2023・男子リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル) –36.4
2位 ヴィンセント・ミルー(フランス) –36.3
3位 グスタボ・リベイロ(ポルトガル) –27.1
4位 フェリペ・グスタボ(ブラジル) –25.5
5位 ライアン・ディセンゾ(カナダ) –25.0
6位 マウリオ・マッコイ(アメリカ) –7.0

文 小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボード放送作家のスケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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