「大江山鬼伝説」が初アニメコンテンツ化!『鬼滅』声優の小西克幸が”元祖鬼殺隊”の源頼光役に

2021/12/06
佐藤 勇馬

京都・福知山市は12月6日より、地元に伝わる「大江山鬼伝説」を初めてアニメコンテンツ化したWEB動画「転生したら鬼退治を命じられました」(転鬼)を公開しました。

福知山市「#転鬼」ページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/site/promotion/ten-oni.html

「大江山鬼伝説」とは、平安時代中期に生まれた武将・源頼光が、屈強な「頼光四天王」と呼ばれる家臣らを従えて丹波国大江山へ向かい、日本歴史上最強の鬼・酒吞童子(しゅてんどうじ)率いる鬼の一味を討伐するという鬼退治伝説。頼光たちはいわば「元祖・鬼殺隊」と呼べる存在です。

今回のWEB動画では、伝説を現代とリンクさせて大胆にアレンジ。普通の会社員が階段から落ちると「源頼光」に転生し、いきなり鬼退治を命じられるという怒涛のストーリーが始まります。しかも、全24話の動画の形式はなんと全て「予告編」で、約15秒の尺のなかで登場人物たちのシュールでハイスピードなやり取りが繰り広げられます。

キャラクターボイスは、アニメ『鬼滅の刃』の宇随天元役などで知られる声優・小西克幸が源頼光役やナレーションなどを担当。さらに、YouTubeでも人気の“両声類”声優の「奇跡」が、酒吞童子をはじめとする全14役を演じ分けます。

動画の視聴者に向けて、小西は「鬼にまつわることって日本の昔からある文化だったりとかもしますので、そういうのを楽しんでいただけると。そのきっかけの一つになれたらいいなと思いますので、ぜひ、まずはYouTubeを見ていただいて。そして、気になった方はぜひ福知山に遊びに行ってみて下さい」などとコメント。

奇跡は「今回は14個もキャラをやらせていただいたので、まず最初に作品として、たくさんの面白いキャラクターがいることを素直に楽しんでいただいて。『鬼滅の刃』を見たことがある人も、見たことがない人も、これをきっかけにちょっと外に出る気持ちになってくれたら」などと、思いを語っています。

また、福知山市は今回のWEB動画の公開をきっかけにさまざまな「鬼」にまつわる企画を展開。ふるさと納税型クラウドファンディングの返礼品として、「特製アクリルスタンド」「藤の実入りのお守り」「鬼おにマスク」などを用意しています。

さらに、12月21日から日本の鬼の交流博物館(京都府福知山市大江町佛性寺909)で「転生したら鬼退治を命じられました」展(転鬼展)を開催。「転鬼」に使用された『酒呑童子絵巻』を約1年間にわたって特別公開し、毎月のローテーション形式で絵巻の上巻、中巻、下巻が展示替えされます。そのほか、声を担当した小西と奇跡の収録風景やサイン色紙、台本など、ここでしか見られない貴重な資料も展示されます。期間は2023年2月28日まで。

日本の鬼の交流博物館ホームページ
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/onihaku/index.html

この記事が気に入ったらいいね!しよう

佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

佐藤 勇馬が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop