King&Prince永瀬廉は歯磨き大好き 1日マックス6回か7回

2023/10/05
石井隼人

第62回メフィスト賞を受賞した作家で弁護士の五十嵐律人による法廷ミステリーを実写映画化した『法廷遊戯』(11月10日)、ついに完成!その完成披露試写会が10月3日に都内で行われ、永瀬廉(King&Prince)、杉咲花、北村匠海、大森南朋、戸塚純貴、深川栄洋監督が参加した。

まずは法衣をまとった6人の謎の男女が観客席を通ってステージに登場。QUEENの名曲『We Will Rock You』のリズムを刻みながら観客を煽り、クラシック曲のBGMが爆音になった途端、ステージ上の赤い階段にキャスト&監督が一斉にラインナップした。

まるでライブのような爆音BGMに加えて法廷を模した豪華なデザインのステージ。法律家を目指しロースクールに通う主人公・久我清義役の永瀬は「今日はもはやフェス?CO2の煙が出て歓声を頂いて…。まるで男女のダンスボーカルユニットみたいで踊りかけました」と満面の笑みを浮かべると、ロースクールの同級生・結城馨役の北村は「踊る?」と永瀬を焚きつけたりして、豪華演出にビックリしていた。

法律家を目指す学生たちのロースクール、そしてその後実際の法廷までが舞台のミステリー小説が原作。永瀬は「完成した作品を皆さんにお届けできるのはありがたく、嬉しい気持ちでいっぱいです」とすがすがしい表情で「清義は優しくて真面目で大胆な部分もある。自分の中で大きな信念がありつつ、物語が進む中で色々と経験して清義自身が最後に下す選択が一貫している。信念と正義感の持ち主です」と役柄を分析した。

ロースクールの同級生・織本美鈴役の杉咲は「美鈴が起こす行動自体は共感しづらいかもしれないけれど、清義をただ一途に思い続けているという点では理解ができる人」と乙女心に共感。永瀬、杉咲、そして深川監督とは旧知の仲という北村は「この作品をやるという要素が3つも揃っていたので、2つ返事でした。このメンバーならばやろうと思った」と絆を強調し、ロースクールの同級生・藤方賢二役の戸塚は「短距離走100メートルを、息を止めて走っているような感じの撮影だった。この疲労感を観客にも感じてほしい」と期待した。

謎の男・沼田大吾役の大森は「謎の男ということで狂気的な世界でやってみようと思ったら、僕以上にこの4人(永瀬、杉咲、北村、戸塚)の方が狂気じみていた」と若手勢の奮闘に感激。そして深川監督は「この映画の答えは皆さんの中にあります。映画を観終わった後の皆さんの心にどのような変化があるのか。それを味わってほしい。原作小説と映画の違いを楽しんでもらえるはず」などとPRした。

撮影が行われたのは2022年の秋。学校のシーンはもとより、法廷、そして無辜(むこ)ゲームと言われる模擬裁判のシーンは、印象的な洞窟が登場。これに戸塚が「僕は撮影の翌日、体調を崩しました」と洞窟ロケのハードさを思い出すと、北村は「電波もないし、蝙蝠もいるし」と過酷な撮影状況を解説した。永瀬は「洞窟は寒くてヒートテックを5、6枚着ていました。しかも洞窟には1日いたので時間感覚もなくなってサバイバルをしているみたいだった」と振り返りながら「でも僕はそこで戸塚君と仲良くなりました。戸塚君は僕がイジっても優しく返してくれるから僕も楽しくなった。そこから仲良くしています」と戸塚の人柄に感謝していた。

法廷を舞台にした本作にちなんで、個人的に疑問を持っていることを「有罪」なのか「無罪」なのか多数決でジャッジする企画を実施。歯磨き好きという永瀬は「歯磨きを始めたら長い。気づいたら移動時間ギリギリで。マネジャーから『時間に余裕を持って!』と言われる。でも余裕を持てば、またそれだけ歯磨きが長くなる。でも遅れるわけではなく、時間には間に合っています」と訴えた。これに北村は「時間に余裕を持ちなさい!」と友人として叱りながら、永瀬から「歯磨きの1日マックスは6回か7回」と聞くと、「歯が可哀想」と永瀬の歯に同情。しかし結局は無罪となった。

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石井隼人
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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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