「パラリンアートカップ」というアートコンテストをご存知ですか?
同コンテストは、障がい者アーティストの方が作品を発表するコンテスト。今回はその「SOMPO パラリンアートカップ2018」の表彰式を取材してきました。
「SOMPO パラリンアートカップ2018」
「SOMPO パラリンアートカップ」は「障がい者がアートで夢を叶える世界を作る」というパラリンアートの想いと、課題解決をスポーツの力で応援するという趣旨から、一昨年に誕生。第3回目となる今年は「日本プロサッカー選手会」、「日本バスケットボール選手会」に加え 「日本ラグビーフットボール選手会」などの協力のもと、「スポーツに関するすべてのこと」というテーマで作品を募集しました。
審査員には、武蔵野美術大学名誉教授の遠藤彰子さん、漫画「キャプテン翼」作者の高橋陽一さん、乃木坂46・若月佑美さん、南海キャンディーズしずちゃん、他といった著名人が集まり、応募総数854点の中から各賞を決定しました。
グランプリや受賞作品が発表
表彰式はまず、司会のセイン・カミュさんとしずちゃんが登場しスタート。さっそく各賞の紹介が始まりました。
若月佑美賞 中川尚哉さん
最初に紹介されたのは若月佑美賞を受賞した中川さん。絵のタイトルは「∞」。片足、片腕の選手が自転車をこいでいる作品です。この作品を選んだ理由について若月さんは「絵の前後の物語がすぐに想像できました」と語りました。
高橋陽一賞 森谷夢叶さん
次は高橋陽一賞に選ばれた森谷夢叶さんが登壇。絵のタイトルは「幸せのサッカーゴール」。受賞理由について高橋さんは「カニの爪のインパクトや色使いなど、僕には発想ができないような絵だったので」と評していました。
しずちゃん賞 佐々木美月さん
しずちゃん賞に選ばれたのは佐々木美月さん。水泳選手が泳いでいる様子を高い画力で表現しました。しずちゃんはこの絵を選んだ理由について「躍動感がすごくて。水しぶきが飛んでいる感じなどがすごく美しい」と語りました。
準グランプリ オイヌマナミカさん
準グランプリに輝いたのはオイヌマナミカさん。絵のタイトルは「めざせ ゆめのオリンピックへ!」。オリンピックを夢見る選手とコーチの姿を描きました。オイヌマさんは「この絵で伝えたいことはあきらめない気持ちです。」と絵のポイントを語りました。
準グランプリ 工藤由記雄さん
2人目の準グランプリは工藤由記雄さん。作品タイトルは「大リーグボール」。工藤さんは「私が住む岩手県が生んだ初めての大リーガーである大谷翔平選手の大リーグでの活躍を見て、描いた作品です。」と作品について語りました。
グランプリ 飯島純子さん
そして、見事グランプリに輝いたのは飯島純子さん。作品のタイトルは「栄光のまなざし」。ウェイトリフティングの選手を迫力ある絵で描きました。飯島さんは受賞について「平成から新しい時代に移ろうとしているいま、もっと平和な社会を生み出せるように、今回の受賞を通過点として、人々に勇気、感動、感謝、を与えられる絵画の制作にチャレンジしていきたいと思います。」と語ってくれました。
この他にも紹介しきれない多数の方が受賞、入選。作品を見てみたいと思った方は詳細を公式サイトにて。(公式サイト:http://www.asahi.com/sports/events/pacup/)
また、今回の作品たちは今後も都内各所で展示会が行われます。
展示会情報
SOMPO パラリンアートカップ2018
※各受賞作品を展示(会場によって展示作品数・展示内容は異なります)
アトレ恵比寿
・開催期間:2018年11月14日(水) ~ 18日(日)
・会場:東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 フォンテーヌ広場4F
※入場料は掛かりません。
ラゾーナ川崎
・開催期間:2018年11月14日(水)~ 28日(水)
・会場:神奈川県川崎市幸区堀川町72-1 デイリーエンターテインメントフロア1F
※入場料は掛かりません。
東京タワー
※障がい者週間(12/3~9)に合わせて開催
・開催期間:2018年12月7日(金)~ 9日(日)
・会場:東京都港区芝公園4-2-8 メインデッキ
※展望台への入場料が必要となります。
朝日新聞社 東京本社コンコース
・開催時期:2018年12月8日(土)~ 14日(金)
・会場:東京都中央区築地5-3-2
※入場料は掛かりません。
損保ジャパン日本興亜新宿本社ビル
損保ジャパン日本興亜賞 47都道府県ごとの受賞作品を中心とした展示会の開催を予定しています。
・開催期間:12月17日(月)~23日(日)※土、日・祝 開催予定
・会場:損保ジャパン日本興亜新宿本社ビル1階フロア 東京都新宿区西新宿1-26-1