11月28日、工機ホールディングスジャパン株式会社が「HiKOKI BUILDER’S SPIRIT PROJECT」を発表。発表会には、工機ホールディングスジャパン株式会社代表取締役社長執行役員の吉田智彦氏、ヒロミや現役職人3名が登壇しトークセッションなどを行なった。
吉田氏は「私たちの暮らしにおいて、職人様との関係は切っても切れないわけです。例えばインフラの整備だとか、もしくは住宅建設ですね。建設業界を支える方々はプロの職人さんたちです」と職人と我々の関係についてコメント。
しかし職人の現状はかんばしくない。建設業の就業者は1997年をピークに年々減少しており、現在はピークの66%にとどまっている。建設業界の需要自体は上がっていることに対し、職人は不足している状況に、吉田氏は「このままでは安心安全な生活環境の整備、インフラ整備が停滞する可能性がある」と指摘した。
吉田氏は本プロジェクトの概要を説明。「HiKOKI BUILDER'S SPIRIT AWARD(ハイコーキビルダーズ・スピリットアワード)」では、職人を対象とし仕事に対する熱意のあるメッセージを募集する。賞は「フロンティア賞」「スピリット賞」を用意し、さらに最高賞として「総合グランプリ」を整備するとのこと。
その後ハイコーキのCCO(Chief Communication Officer)に就任したタレントのヒロミ、現役職人3名が登場しトークセッションを行った。
職人としての今後の夢や目標について、ベテランの備海氏は「私は若い職人さんたちを育てるような立場にいまして、現場に行くとわかるんですけど、本当に年寄りしかいないんですよ。そういう現状の中でいかに若手の職人を育てていくかっていうところが目標です」とコメント。
先輩世代の松本氏は「自分も現場に行って一緒に作業している立場上、やっぱり若い子がたくさんこの世の中で活躍する姿も本当に見たい。あとはお客さんの思いをそのまま形に作れる職人を心掛けで、頑張っていきたいと思っています」と熱意を語った。
そして若者世代の井上氏は「将来は自分の家を自分で建てるっていうのが夢の1つではあるので、それに向けて今できることをしっかり大事にしながら、1日1歩ずつでも成長していきたいです」と口にした。
ハイコーキCCOのヒロミは「こうやって職人さんたちを応援するプロジェクトに参加し、応援していきたいと思います。本当に職人さんってかっこいいんだなって。こういう仕事だけじゃなく、普段からもカッコいいと伝えていきたい」と持論を展開した。
「HiKOKI BUILDER’S SPIRIT PROJECT」の一次選考は、11月27日〜12月27日まで行われる。なお、最終審査を突破すると賞金や電動工具が贈呈されるとのこと。総合グランプリに輝いた職人には、賞金100万円、電動工具30万円、さらに副賞としてムービーコンテンツへの出演を予定している。