先日、「第23回 日本絵本賞」の受賞作の発表がございました。日本絵本賞とは、全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催。賞には「日本絵本賞大賞」「日本絵本賞」「日本絵本賞翻訳絵本賞」の他、一般読者からの投票で選ばれる「日本絵本賞読者賞」がございます。
対象絵本は、2016年10月から2017年9月までに、日本国内で出版された絵本。かつての日本レコード大賞のような存在でございます。今回の受賞作はいずれも、大人向きの絵本ばかり!そこで今回は、「今、大人絵本ブームっと聞くけど、どれを読んだらいいのかわからない!」そんな方々にオススメの絵本を受賞作のなかから厳選、ご紹介させて頂きます。
まずは、今回、最優秀賞にあたる日本絵本賞大賞を受賞したこちら!
「わくせいキャベジ動物図鑑」(作:tupera tupera)
なんと、絵本賞なのに図鑑でございます…。それだけ評価、実績が高いということでもござます。作者のtupera tupera様は、「パンダ銭湯」「しろくまのパンツ」などでも有名な大人気絵本ユニットでございます。昨年から大規模な個展が全国で開催中でございます。
今回の作品は、地球から831光年離れた銀河のかたすみにある、黄緑色に輝く惑星“キャベジ”に住む不思議な生き物たち(野菜動物)の図鑑でございます。そう、架空の生き物図鑑でございます。例えば、イコンイカ、リンゴリラ、トマトン、モロコシギツネ、カバチャ、クマネギ、クリネズミ、ネビ、ウマパラガス、…。様々な野菜動物が紹介されております。
そんな野菜動物が、リアルにポップにシュールに描かれております。特長や生態の解説もかなり楽しいです。大人がハマること間違いナッシングなゴイスーな図鑑に仕上がっております。
そして、一般読者からの投票で決まる「日本絵本賞読者賞」に選ばれたのが…
「しんごうきピコリ」(作:ザ・キャビンカンパニー)
こちらも、ポップな画風で大人からの人気が高い、絵本ユニット、ザ・キャビンカンパニー様の作品でございます。デビュー時から大切に育ててきたキャラクター、ボンボとヤージュが初絵本化された最新作「ボンボとヤージュ」も話題でございます。
今回の受賞作は、ピコリ!と点灯するちょっと変わった信号機のお話。何が変わっているかというと、赤青黄色以外の色が登場するのでございます。ピンク、オレンジ、紫、…。その時、道路の車たち、歩行者たちはどんな行動をとるのか?是非、絵本でご確認くださいませ。
2作品ともに、絵がとってもポップでオシャレなので、お部屋に飾って置くにも最適な大人絵本でございます。大人絵本に興味のお持ちの方は是非是非!
(文:N田N昌)