「万引き家族」を観る前に読んでおくべき絵本とは…

2018/06/22
N田 N昌

第71回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを獲得した是枝裕和監督作「万引き家族」が公開になりました。気になる興行成績ですが、あのデッドプール2を抜き、映画週末興行成績で初登場1位を獲得いたしました。かなりの注目度でございます。これから観に行こうと思われている方もたくさんいらっしゃるのでは…。

そんな「万引き家族」を観る前に是非、読んでおいて頂きたい絵本がございます。

その絵本がこちら。

「スイミー」(作:レオ・レオニ 訳:谷川 俊太郎 出版社:好学社)

小学校の国語の教科書にも掲載されておりますレオ・レオニー様の世界的ベストセラーでございます。一体なぜ、この絵本が?先日、外国特派員協会の会見で是枝監督は、「脚本を書くにあたってどんなリサーチをしたのか?」の質問に対して、こう語っておられます。

実在した事件を元にしたわけではないが、ここ数年、家族を巡って起きている事件は元にしている。今回の取材の中で一番印象に残っているのは、養護施設に訪れた時のこと。ちょうど施設に帰ってきた女の子に「今、何勉強してんの?」と聞くと、ランドセルから国語の教科書を取り出し、その中の掲載されている「スイミー」を突然読み始めたんですね。

職員の方は、迷惑だからやめなさいと止めたが、その女の子は結局その絵本を最後まで読み切ったんです。その姿に感動し、僕たちスタッフが拍手をしたら、その女の子がとても嬉しそうに笑ったんです。きっと、この子は本当の親に聴かせたいのだろうと思った。それが頭から離れなくて、映画の中でもこの出来事を反映したシーンを書き加えました。と。

是非、映画を鑑賞される際、そういうシーンが登場しましたら、「ああ、ここがそうかぁ」と思って頂ければと…。小森のおばちゃまのお言葉をお借りするなら、読んでから観たほうが、モアベターなのでございます。

そしてもう一作。

こちらは主演を務めたリリー・フランキー様の絵本でございます。今では、役者として有名なリリー様、若い世代の方々はご存知ないかもしれませんが、肩書がゴイスーなのでございます。イラストレーター、ライター、エッセイスト、小説家、絵本作家、アートディレクター、デザイナー、ミュージシャン、作詞家、作曲家、放送作家、演出家、ラジオナビゲーター、フォトグラファー、俳優でございます。

ちなみに、2005年に出版された長編小説「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」は、200万部を超える大ベストセラー。2007年には映画化もされております。それだけではございません。小説家として大きな注目を集める前に、絵本でも大きな注目を集めていたのでございます。その作品がこちら。

「おでんくん」(作・絵:リリー・フランキー 出版社:小学館)

2001年に出版された「おでんくん」でございます。2005年にはNHKでアニメ化もされ話題になりました。どんなお話かというと、あるおでん屋台のお鍋のなかにある異次元空間“おでん村”を舞台におでんくんをはじめ、だいこん先生、たまごちゃん、いとこんくんなど、ユニークなキャラクターたちが“いい味”を出まくる物語でございます。

是非、こちらの絵本もチェックされたうえで、リリー様の演技を堪能頂きたいのでございます。

(文:N田N昌)

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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