農業に革命を起こす!バイエル クロップサイエンスの新たなテーラーメイド・ソリューションとは?

2022/12/05
マガジンサミット編集部

農業に革命を起こす!バイエル クロップサイエンスの新たなテーラーメイド・ソリューションとは?

農業を将来へ向けて持続可能にしていくための変革の必要性が高まる中、バイエル クロップサイエンス株式会社は、「より良い収穫を、より少ない資源」で実現するテーラーメイド・ソリューションの展開を加速させています。

先日その新しい取り組みの紹介、及び事業戦略についての記者発表会が開かれました。

・‘攻める’農業を目指す農家さんへの新たな選択肢テーラーメイド・ソリューション

まずバイエル クロップサイエンスの新しいサービスについて、代表取締役社長 坂田耕平さんより説明がありました。 バイエルは農家、消費者、そして地球環境のベネフィットとなるよう、農業を形作る「Health for all,hunger for none」をビジョンに掲げ、業界のリーダーとしてワールドクラスのイノベーションを提供・デジタル変革の先駆者・持続可能性の新たな基準を構築することをミッションとしているそう。

それにのっとった日本での取り組みとして、水稲農業に革命を起こす「水田雑草テーラーメイド防除」を新たに発表。 これは農業者のニーズと圃場の条件にマッチする農薬成分の選択、その薬量、散布タイミングの最適化を実現する提案型の処方と、目指す目標に合わせ農業者自身が処方をカスタマイズすることができるという特徴があるもの。

「水田雑草テーラーメイド防除」開発の背景には、農業就業人口の減少と高齢化の進行などの日本農業の現状及び長期的課題や、環境の変化によるニーズの先鋭化があり、多様化する水稲農家のニーズに対応する生産性向上と持続可能性の両立を実現する全く新しい防除イノベーション希求の高まりを受けて、バイエルが得意とするデジタル技術と農薬技術をマッチさせたソリューションを提供するに至ったそう。

これまでの農薬はできる限り多くの農家のニーズや圃場場面に対応した製品設計で迷う必要がない最大公約数的ニーズを満たすレディメイドでしたが、新しい選択肢として過剰な部分の削除も可能な個々のプロ農家に応えるテーラーメイドとし、攻める農業が可能になるといいます。

・持続可能な農業を実現する「水田雑草テーラーメイド防除」とは?

「水田雑草テーラーメイド防除」の具体的な仕組みについても説明がありました。 まず、雑草の発生状況に合わせて高濃度の単剤を組み合わせることにより、最適な農薬散布を実現。現在この単剤は3種類あるそうですが、今後増える見込みでさらなるカスタマイズが可能になるとのことでした。

次に診断から処方提案をサポートするアプリケーションを用意。アプリ上から雑草を駆除する場所を選択したり、どんな雑草を駆除したいのか等を選択すると最適な農薬処方を提案してくれるので後はそれを持って販売店等に行き、農薬を購入することができます。 農薬は自動航行散布技術が搭載されたXAGドローンで作業負担と農薬曝露の減少を目指し、取り組んでいくとのこと。 さらに新しい取り組みとして、悩みや課題をユーザー同士のリアルタイムなコミュニケーションで解決する、メンバー登録制のコミュニティプラットフォームを開設するそうです。 こうした農家さんへのテーラーメイド防除で、コストの削減・薬量の削減・作業負荷や回数の削減・温室効果ガスの削減と4つの削減を目指していくそうです。

・バイエルが最優先事項として目指すサステナビリティ事業と戦略

続いて事業戦略についての説明が行われ、「安全性が高く、少ない資源でより良い収穫を農家さんが実現するために、サステナビリティはバイエルの事業にとっての最優先事項」と坂田社長。 最適な農薬と使用法の開発・デジタル農業・人と地球の共栄をメインに置き、バイエルが取り組むサステナビリティに関するweb特設ページも11月22日に公開をスタートするそうです。

また戦略に関しては、「日本農業の生産力向上と持続性を両立するイノベーションの実現を本気でリードし、ビジネスの成長を遂げる」を目指す姿とし、農薬を売ることから、防除という農家さんにとっての価値の提供をしていくとのこと。 具体的な取り組みとしては、新製品の継続的な開発や上市、既存製品の適用拡大・精密散布技術、デジタルサイエンスなどのデジタル技術を活用し農薬の効果を個別最適化する「テーラーメイド防除」の商業化などを行っていくとのこと。

「テーラーメイド防除」については水田雑草以外も対応できるよう、開発をしていく予定とのことでした。 今後バイエルは現場の農家さんに耳を傾け、現場主義を貫き、スピードと柔軟性を重視し、農家さんと開発を共にする「共創」・様々な取り組みを「オープン化」・決め打ちせずソリューションを提供し続ける「継続的な進化」をキーワードに、農家さんやビジネスパートナーへの価値創造を実現していくそうです。

全てのステークホルダーに向けて持続可能性をコミットしていくこと、また農家さんの発展に貢献していきたいというバイエル。今後の活動や新しい取り組みにも要注目です。

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