オンライン証券サービスを展開する株式会社FOLIOが、2017年に人気を集めた投資テーマ10を発表し、もっとも購入者数の多かった銘柄は『グローバル・ニッチ・トップ』テーマであることが分りました。
これは、日本初のテーマ投資型オンライン証券サービス【フォリオβ版】が公開された2017年7月7日~12月25日までの期間に「購入者数の多かったテーマ」と「閲覧者数の多かったテーマ」のそれぞれトップ10を集計したもの。「次世代素材」や「VR(仮想現実)」、「e-Sports」「コスプレ」といったトレンドや、投資で応援したくなるような身近な“テーマ”を直観的に選ぶことができるフォリオのユーザーならではの市場動向となりました。
購入者数が最も多かったテーマは?
【フォリオβ版】にある50 テーマ※のうち、もっとも購入者数の多かった『グローバル・ニッチ・トップ』は、内需が伸び悩む現在においても海外で収益を伸ばす中堅上場企業を中心に組成されており、数字を伸ばしました。なかでも電子デバイスシステムや科学・医用システムの「株式会社日立ハイテクノロジーズ」や、製薬向け造粒・コーティング装置などを手がける「フロイント産業株式会社」など、特定の分野において高い世界シェアを有し、優れた経営を行っている企業にユーザーの関心が集まりました。
■購入者数の多いテーマTOP10
1 位 「グローバル・ニッチ・トップ」
2 位 「インダストリアルロボット」
3 位 「サイバーセキュリティ」
4 位 「次世代素材」
5 位 「世界シェアNo.1」
6 位 「九州地方」
7 位 「ようこそ日本へ」
8 位 「人工知能」
9 位 「電気自動車」
10 位 「シニア・ビジネス」
※2017年 12月25日現在
2位には工場の自動化機運の高まりなどから、導入産業用ロボットに関連する銘柄を集めたテーマ『インダストリアルロボット』がランクイン。工場や物流の現場みならず人手不足に拍車がかかる介護現場などの需要に関心が集まったようです。
3位にはサイバー攻撃の対策需要の拡大をテーマにした『サイバーセキュリティ』が登場。ネット社会において大きな期待感があり需要が見込まれるのと同時に、どの企業が良いのか判断が難しく“分散投資に適した業界である”などの理由も関心の高かった一因となっています。
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さらに、FOLIOでは購入者数トップ10にランク入りしたテーマの他に、感心度の高い産業や好感度の高いカルチャーなど閲覧者数の多いテーマを公表しており、以下のような順位となっています。
■閲覧者数の多いテーマTOP10
1 位 「サイバーセキュリティ」
2 位 「グローバル・ニッチ・トップ」
3 位 「インダストリアルロボット」
4 位 「人工知能」
5 位 「ドローン(無人航空機)」
6 位 「次世代素材」
7 位 「コスプレ」
8 位 「VR(仮想現実)」
9 位 「ようこそ日本へ」
10 位 「テレビゲーム」
注目は5位にランクインした『ドローン(無人航空機)』。2015年に航空規制を定めた改正航空法が施行され事業化の土台ができつつあるドローン業界は、物流、建設、インフラ点検、農業、警備など様々な分野での活用が進み今後さらに市場拡大する見通し。2018年も引き続き動向を追う必要がありそうです。
7位にランクインした『コスプレ』では、昨年「池袋ハロウィンコスプレフェス2017」に参加し話題になった「キヤノンマーケティングジャパン株式会社」や、世界最大級のコスプレイベント「世界コスプレサミット」との資本・業務提携を発表し、コスプレを通じたプラットフォームの構築やアニメや漫画等を通じてグローバル人材支援をはじめた「株式会社パソナグループ」など、新業種の参入が目立ち、注目が集まっています。
また、VR を活用したハードウェアやコンテンツが新たな産業として期待される『VR(仮想現実)』(8位)および『テレビゲーム』(10 位)なども注目株。「ソニー株式会社」や「株式会社カプコン」といった企業から新商品が続々と発売され、今後、更なるコンテンツの拡充や最先端機器の登場が期待されます。
『ドローン』や『コスプレ』、『VR(仮想現実)』や『テレビゲーム』は、いずれも【フォリオβ版】で閲覧者数が多かったものの購入者数TOP10に入らなかったテーマ。潜在的な感心度は充分であり、2018年に大きくブレイクする可能性があるといえそうです。
※本資料におけるテーマのパフォーマンスデータは全て2017 年12 月26 日までの1 年間のバックテストの結果。最新のデータはフォリオのホームページまで。