災害大国、日本を守る。 国内最大級の危機管理トレードショー開催!

2017/10/12
Shoichi Sato

 

「治安が良く平和」と評される一方で、自然災害の多い国として知られる日本。もしもの時のための対策が、命を守ることに繋がりますね。やはり、まずは最新情報を得ることでしょう。

 

東京ビッグサイトで10月11日から13日の3日間、危機管理産業展(RISCON TOKYO)2017が開催されています。13回目となる今回は340社530小間が出展。危機管理に関する分野の国内最大規模のトレードショーです。

 

 

展示構成は「防災・減災ゾーン」、「セキュリティゾーン」、「事業リスク対策ゾーン」の3つに分かれており、指折りの企業が自社の製品やサービスをPRしています。さらに、最新のサイバー攻撃対策ソリューションが一堂に会した「サイバーセキュリティワールド」も同時併催。見所の多いイベントとなっています。

 

開会式では、株式会社東京ビッグサイトの石原清次代表取締役社長が登壇。先日起きたラスベガス銃乱射事件や北朝鮮のミサイル問題に触れ、「これらの脅威に対応するためにトピックスを発信していく。出展者はビジネスチャンス拡大と交流の場になれば」と話しました。

 

また、来賓として参加した川澄俊文東京都副知事は「東京はあらゆるリスクと隣り合わせ。連携を強化し安心の基盤を都で作り、2020年は全ての人が安心できるよう取り組みたい」と祝辞を述べていました。

 

※主催者と来賓によるテープカットも行われました

 

災害時の女性トイレ問題を解決するアーネストワンの「クレイドルキャビン」

 

防災・減災ゾーンで目に付いたのは市川海老蔵さんのCMで馴染みが深いハウスメーカー、飯田グループホールディングスの株式会社アーネストワン。広々としたブースに設置されたのは、災害時宿泊ユニット「クレイドルキャビン」です。

 

これは災害が起きた際の被災者への住宅供給の一つ。ユニック車をはじめとする様々な方法で運搬でき、設置後すぐにプライバシーが守られた環境で生活を始めることが可能になりました。

 

特筆すべきは女性のトイレ問題の解決です。被災地における切実なこの問題。「安心して使えるパウダールームやシャワーが欲しい」「災害時でも最低限の身だしなみを整えたい」などの要望に応えたのが「クレイドルキャビン」なのです。トイレのレイアウトを自由に変更することが可能で、授乳スペースなども確保できる、女性にとっては心強い空間となります。

 

トイレ・シャワータイプの外寸は幅4,000mm、奥行き2,440mm、高さ2,750mmと、ゆとりも十分。トイレは自動開閉式のウォシュレットタイプで、24時間換気システムを採用しています。

 

また、脚を伸ばして寝ることができる寝室タイプや、料理ができるダイニングキッチンタイプなど、種類も豊富でした。

 

 

救出ロボットや有線給電ドローンなど最先端技術も登場

屋外エリアでは東京消防庁の、救出ロボット実演デモンストレーションが行われました。毒ガスなどにより隊員が近づけない場所で、救出作業をするロボット。全長1,900mm、総重量は1,500kgです。

 

足回りはキャタピラーになっており、その場で旋回が可能。また、最大28度の傾斜にも対応します。最高速度は4km/hで、これは人が歩くのと同じくらいの速さ。障害物を除去するアームは50kgの物を持ち上げることができます。カメラとマイクも内蔵されており、要救助者とコミュニケーションが取れるのもポイント。

 

実演ではおよそ5分で障害物を除去し、要救助者をベルトコンベアーで収容していました。

 

 

京都の老舗流体機器メーカーYONE株式会社は、有線給電による長時間飛行ドローンを発表。これは崩落の危険性がある場所など、長時間の定点観測が必要な場合に活躍します。

 

地上に設置した電源ステーションから、最大40m上級のドローンに電力を供給します。1日中飛行していても問題ないとのこと。価格は 600~700万円位を予定しているそうです。

 

 

まだまだ紹介しきれない製品やサービスがたくさんあります。ぜひ、各企業や団体が、技術の粋を集めて生み出した結晶をご覧になってください。

参考:危機管理産業展 http://www.kikikanri.biz/

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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