
静岡県裾野市にある富士サファリパークにてプレスツアーが4月8日(火)に開催され、春の時期ならではの動物たちや、3月下旬に産まれたばかりで生後一か月以内のライオンの四つ子を見ることができた。そんなプレスツアーの様子をレポートしていく。
富士サファリパークは、静岡県裾野市にあり、標高850mに位置する動物園。富士山の麓に広がる大自然の中、世界各地から集まった動物たちがのびのびと暮らしている。園内で暮らす動物を観察できるサファリゾーンと、小動物とのふれあいが楽しめるふれあいゾーンがあり、大人から子どもまで楽しむことができ、当日は両方のゾーンを体験した。
春は、動物たちの赤ちゃんが産まれやすい時期でもあり、まだ小さい動物たちを見るチャンスだそうだ。ツアーでは、ライオンの四つ子以外に、ヒツジの仲間であるムフロンの子どもたちをサファリゾーンで観察することができた。動物の子どもはすぐに大きくなってしまうので、すぐに見に行くといいだろう。

ライオンの四つ子は、成体とは違い猫のような毛の模様で、よちよちと歩き高い声で鳴く姿がかわいい。兄弟の体に乗っかる子もいるなど、あまり前後左右がわかっていないように見えた。みんな動き回るのと、女性の飼育員を母ライオンと思っているようで、すぐに付いていってしまうため、なかなか撮影が難しい。この日、多くの人を目の前にすることが初めてだったとのことで、我々観衆に興味を示している赤ちゃんライオンもいた。
大人のライオンにはエサやり体験で接することができた。自然あふれるコースを歩き、サファリゾーンの動物たちを観察できる「ウォーキングサファリ」では、ライオンを含むさまざまな動物にエサやりができた。ライオンのエサやりポイントはスタートから700m付近にあり、洞窟のような施設の奥に入っていくと、柵の向こうにすでにメスライオンが待ち構えていた。

ここでは、長い棒の先に鶏肉を刺して柵の間からライオンの口にエサを近づけていく。柵に噛みつくほどの勢いでライオンの大きな口が待っていて、すぐに鶏肉が食べられていった。ライオンの顔や口の迫力もあるが、鶏肉を骨ごとバキバキボキボキと食べていき、肉の食感を感じさせる音が印象的だった。
この日、ウォーキングサファリでは、ライオン以外にキリンとキョンのエサやりも体験した。車で移動するサファリゾーンの外周を通るようなルートで、起伏もある中で1時間半ほどの徒歩での移動だったのでなかなかハードな体験となった。

サファリゾーンを車で移動するサファリツアーは、横だけではなく天井部分の金網張り仕様の「スーパージャングルバス」に乗ることができた。通常のジャングルバスは横からしかエサをあげられないが、スーパージャングルバスなら天井からエサをあげることができる。実際に、クマとライオンは天井に登ってきたので、真上に動物がいる状態で野菜や肉をあげることができた。スーパージャングルバスは、より動物の迫力を感じられるのでおすすめ。
ふれあいゾーンでは、朝の活動が活発なカンガルーやカピバラ、マーラに触ったりエサをあげたりしてふれあうことができた。ふれあいゾーンにはそのほかに、イヌの館、ネコの館、ウサギの館などもあり、さまざまな動物とふれあうことができる。

昼食は「サファリレストラン」で、野菜とからあげが添えられてボリュームたっぷりでおいしいオムライスをいただいた。まるで富士山のようにライスが盛られた「富士山カレー サラダ付」や、コアラの顔を模した「低アレルゲンキッズカレー」などのメニューがある。

また、パン工房には「レッサー・パンだ!」「子トラのメロンパン」「ぞうさんの塩パン」など、かわいい動物たちの見た目をしたパンが動物園内で作られ売られている。パン作り体験もでき、ゾウやキリンなどいろいろな形のパンを作ることができ、小さいお子さんも楽しめそうな体験となっている。
春になり動物たちの赤ちゃんもいる富士サファリパークに足を運んでみてはいかがだろうか。