「カゴメ基本のトマトソース」の売り上げが好調らしい。カゴメ株式会社の発表によると、2017年売上高が過去最高となる10億4千万円※を記録し、また、2018年1月の売上も前年同期比157%(※2)と同商品の発売以来、月別の売上高として過去最高の実績値となった。
2002年2月に販売を開始した同商品は、家庭で「ホールトマト」や「カットトマト」を利用する際に、「味が決まらない」「作るたびに味がバラつく」「下ごしらえや煮込みに時間・手間がかかる」などの不満を解消するために開発された。
昨今の「調理時短」ニーズの高まりにともない、手軽で誰でも簡単に本格的なトマト料理が作れるアイテムとして、忙しい主婦や働く女性を中心に売れ行きを伸ばしてきたが、2017年は葉物を中心とした野菜の価格が高騰したことも、商品の需要拡大につながった理由の一つだという。
値段的に購入しづらい生鮮野菜の代わりに、あらかじめトマトやたまねぎを煮込んである同商品を利用したいと考える消費者が、売上好調を支える要因となったようだ。
トマトと魚の煮込み料理も人気
また、最近ではトマトは栄養価が高く幅広い料理にアレンジしやすい野菜として、雑誌やTVなどのメディアでさかんに特集企画が組まれた影響もあるのか、定番のスパゲティや肉料理だけでなく魚料理と組み合わせるなど、レシピの幅が広がりをみせているようだ。
「カゴメ基本のトマトソース」の公式HP内のコンテンツ「おすすめ10分レシピ」では、魚介類を水やオリーブオイルで煮込んで作るイタリア料理・アクアパッツァのトマトソース版「トマトパッツァ」をはじめ、たら・鮭・カキなど、さまざまな魚介類でアレンジしたレシピへのアクセス数が好調だという。
今年は記録的な大雪に見舞われるなど、全国的に寒い日が続いている。こうした気象状況により、食卓でも煮込み料理のニーズが高まった点も「カゴメ基本のトマトソース」の需要増加を後押ししたと考えられているようだ。
※1:商品の売上実績(2017年1月1日~2017年12月31日)。2002年以降のシリーズ年間売上との比較。※2:商品の売上実績(2018年1月1日~2018年1月31日)。前年同期間、同シリーズ(2商品)の比較。