いよいよ2022年も終わりに近づいてきました。年末と言えば、意識するのが大掃除ですね。最近では掃除道具が格段に進化しており、各メーカーによる大掃除需要を見据えたプロモーション合戦も楽しみ。さて、1885年創業のKINCHO(大日本除虫菊株式会社/大阪市西区)も仕掛けてきましたよ。しかも自虐プロモーション。
KINCHOと言えば、家庭用殺虫剤「キンチョール」や防虫剤「タンスにゴンゴン」ほか「虫コナーズ」や「金鳥の渦巻」など、大ヒット商品がすぐに思い浮かびます。ところで、KINCHOの「サッサ」は知っていますか?「サッサ」は水を使わず拭くだけでホコリが綺麗に取れる、使い捨てタイプのお掃除シート。発売から半世紀以上が過ぎたロングセラーです。
そんな「サッサ」の実態を明らかにすべく、同社は「全国統一サッサ年代別認知度調査」を実施。50代の認知度は63%と一定の認知度があったものの、20代の認知度はまさかの23%。「若い人、全然知らんやん…」、「このままでは半世紀以上愛されたサッサが忘れられてしまう…」との危機感から、壮大な自虐プロモーションがスタートしました。
超絶快感な特設サイト
まずは先の認知度調査の珍回答から。「あなたが『サッサ』と聞いて一番最初に思い浮かぶものは何ですか?」という問いに「思い浮かばない(40代)」、「なんだろうと思うがなにも思い浮かばなかった(20代)」など悲しき答えが並びます。「踊り(70代)」との回答もありました。今一度確認しますが、掃除道具です。
「最後に『サッサ』を使用したのはいつですか」という問いに対して、最も多かったのが「20年以上前」で44%。「直近1年以内」はなんと1%です。使用しなくなった理由は1位「かわりになるものを見つけたから」、2位「存在を忘れていたから」のワンツー。このままでは、本当に過去のモノになってしまう…
ということで立ち上げた「サッサ」特設サイト。開いてみると、なんだいきなりホコリまみれのファーストビュー。ちょっと待て。カーソルが「サッサ」になってる!とりあえず拭いてみよう。おお!綺麗になってツヤが出た!すごい、超絶快感!!
https://www.kincho.co.jp/sassa_gap/index.html
結局、持って帰るやん!
もう一つのプロモーションの目玉は、東京メトロ丸ノ内線新宿駅メトロプロムナードの巨大交通広告です。広告面を良く見てみると、壁一面に「サッサ」のサンプルが!掲出スタートから、瞬く間に「サッサ」は無くなりました。「知らない」、「忘れてた」とか言って結局、持って帰るやん!
そうなんです。あったら便利なんです。認知度調査では「私が幼少のころは、拭き掃除用具といえば何といってもサッサでした(50代)」、「母親が大掃除にサッサを買ってくると掃除手伝いの始まりの合図(20代)」、「仏壇の掃除の仕上げに使ってた。吹いたあとにツヤツヤになるのが見てて楽しかった(30代)」といった声も届いています。
サッサ、良いところ、いっぱいあります。特設サイトでは来年1月13日(金)まで「サッサのええとこ教えてキャンペーン」を実施中。抽選で33(サッサ)人にKINCHO商品詰め合わせをプレゼント。「そうそう思い出した」、「なんだかんだシンプルで良い」なんて思った人、「サッサ」からのSOSに答えてあげてください!