(キュッと上がって弾力のあるお尻になりたい…)パンツの試着をしながら鏡に映る自分のお尻を見て何度そう思ったことでしょうか。日本人は、骨格・骨盤の位置の違いや筋肉の発達の違いにより、欧米人に比べて“のっぺり”としたペタンコなお尻になりがちのようです。
近年のヨガブームの影響もあってか、女性の「美尻」に対する意識が各段に上がったといわれています。そんななか、20~30代女性500名を対象とした「ヒップケア」に関する意識・実態調査が発表されました。
この調査は、フットケア総合ブランド『ドクター・ショール』が行なったもの。女性らしさを感じるパーツとして対比されることが多い「胸」と「お尻」を比較したアンケートを中心に、女性が日頃からお尻に対してどのような悩みや理想をもっているかを掘り下げています。
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お尻と胸、どちらに生活環境がにじみでる?
調査では、まず「胸」と「お尻」を比較した以下のような4つの質問を投げかけています。
【ラインやシルエットに、その人の生活習慣があらわれるのはお尻と胸どちらか?】では、「お尻」と答えた人は62%。どちらも同じくらいが35%。「胸」のほうが当てはまると回答した人は3%にとどまりました。
【ラインやシルエットが整っていないと、だらしなくみえるのは?】では、「お尻」が45%。「胸」が10%。どちらも同じくらいが45%と、「お尻」が「胸」よりも人のイメージを左右するパーツであると考える女性が多いようです。
【ラインやシルエットが美しいと、若々しくみえるのはどちらか?】という質問では、「お尻」が43%。「胸」が11%。どちらも同じくらいは47%でした。
ちなみに【ラインやシルエットが、その人のイメージに大きくかかわるのはお尻と胸どちらか?】という質問では、「お尻」が22%。「胸」が18%。どちらも同じくらい60%と、ヒップもバストも両方大切だと思っている人が多い結果に。
これらの4つの質問から「胸」「お尻」共に、女性としてのイメージやスタイルに大きく影響するものの、「胸」よりも「お尻」の方が座り方や歩き方、ダイエットの成果など日頃の生活感がそのままカタチに表れてしまうと考えているようです。
女性が考える「理想のお尻」の条件とは?
次に「あなたは自分のお尻に自信がありますか?」という質問では、「自信がある」と答えた女性の割合は11%とわずか1割台に。さらに「自分のお尻に点数をつけると何点ですか?」という質問では、平均点数は「35.5点」にとどまりました。「理想のお尻」に対する憧れをもちながらも、自分のお尻に自信が持てずにいる女性が多いようです。
具体的な悩みとしては、「垂れぎみである」が最も多く半数以上の55%。2位には「サイズが大きい」(43%)と続きます。年代別にみると、30代では実に62%、20代でも48%と半数近くがヒップの下垂を自覚しているようです。
では、女性たちが目指したいお尻とはどのようなものなのでしょうか。自身にとっての「理想のお尻」について聞いた項目では、「バランスがよい」(94%)、「立体感がある」(89%)、「弾力がある」(89%)がそれぞれ9割前後でトップ3となっています。
誰でも簡単!黄金ヒップになれるコツ
パーソナルヨガスタジオ「emiyoga studio(エミヨガスタジオ)」を主宰し、『二度見されるカラダは美尻ヨガでつくる』の著者である北村エミさんは「お尻は、自分の力で大きさや形を変えるのが難しい胸などと異なり、日々のケアやトレーニングで理想のサイズやラインを目指すことが可能」と話します。
Instagramで6万人以上のフォロワーをもつ「美尻」職人、北村エミさん。
北村さんは、目指すべき理想のお尻について、大きさや形などの「バランス」、キュッと上向きで丸みがある「立体感」、プリッとしてハリが感じられる「弾力」であるとし、これらが “黄金ヒップ”をつくる3条件と語ります。
そんな黄金ヒップをめざすために重要なのが「ヒップのたるみをなくすこと」。お尻が垂れて下を向いているとバランスが悪く立体感も失われます。垂れていては弾力も感じらませんし、脚が短くみえ全身のスタイルや印象にも影響をおよぼします。
「そのためには、なるべくお尻をつぶさないようにすることが大切」とアドバイス。北村さんは、普段からお尻と椅子が接する面積をなるべく少なくしたり、寝る時にも仰向けではなく横向きを意識したりと、日々お尻をつぶさないように気をつけているそうです。
しかし、特別なケアや習慣は続かないし難しいと思う人には「座るときに脚を組まないようにしたり、背筋をのばしたりするだけでも効果的。特に姿勢に関しては、猫背がクセになると骨盤に左右差が生まれ、結果としてお尻のバランスにも影響がおよびます」と、スペシャルケアよりも毎日のちょっとした努力が重要であるといいます。
「お尻は自分の努力がきちんと反映されケアしがいのあるパーツです」と北村さん。お尻は、背中側についているので鏡で見られない分、意識が薄く胸よるも無防備なのかもしれません。鍛えることや、ちょっとした生活習慣の見直しで理想に近づくことができるようです。
「ヒップケア」に関する意識調査
調査対象:20~30代女性500名(年代均等割付)
調査期間:2018年2月8日~2月9日
調査方法:インターネット調査(楽天リサーチ株式会社)