【夏休み中】子どもにイライラ!?元教師が教える「子供のしかり方」

2016/07/19
放送作家 石橋アキ江

先日、言うことをきかない子供を数分置き去りにしたら姿を消した…と、テレビでも連日報道がされたり、学校での体罰問題が後を絶たなかったり…。子供の叱り方も、今と昔では大きく変化を遂げています。

 

しかし、正解はありませんよね。そこで、今どきの子供に、いったいどんな起こり方をしたらよいのか?

 教師生活をする中で、多くの子供を見てきた元教師の私が「現代の子供の起こり方」で、子供が納得するポイントがあることに幾つか気付きました。

そのポイントを実体験をもとにお話します。

暴力は効果的?

多くの子供の叱り方を目の当たりにしてきましたが、結論から言うと、私個人の意見ではありますが、暴力が効果的だとは感じませんでした。

 

動物の中でも人間は特別。

頭で考え心で感じ、それを『言葉』で表現できるわけですから、暴力という痛みで反応する叱り方ではなく、脳で考える力を付けるための『言葉』が、効果的だと、肌で感じました。

 

では、実際に暴力をもって教育を受けている子供が投稿した一例をYahoo!知恵袋からご紹介しましょう。

 

実際の意見とは…

Yahoo!知恵袋 引用 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10103900955

『15歳女子です。
私は幼少の頃から父親に怒られる時怒鳴り付ける以外に叩いたり蹴ったりなどの暴力を受け続けてきました。立場が弱い子供の私には暴力を振るってきます。
それに父親は「何度言っても言うことをきかない奴は動物以下だ」や「家畜と一緒で叩かなれないと学習しないし分からないんだ」と口癖のように怒鳴り付けます。~略~

そんなある日、父に怒られているうちに「なんでこんなに怒ってるかわかるか」と尋問を始めました。私は自力で正座が続けられず過呼吸のまま前に倒れるようにうずくまっていました。さすがに異変に気付いた親が「呼吸が出来てない」と言い出し救急車を呼び病院に搬送しました。
この件があってから父親に怒鳴られるだけでも涙が止まらなくなり酷い時にはよく過呼吸になるようになりました。
病院に搬送された時お医者さんに「搬送された理由が理由なので病院側は児童相談所に報告する義務があるが事の発端の原因がはっきりしているのであればそちら側の判断に任せます」などと言われました。

ですが父親の愛情を感じるときも多々あります。それに児童相談所に相談までする必要もないし父親の立場もあるからと考えています。~略~これからの父親との付き合い方が不安です』

 

親の愛情を十分に感じているが、暴力に耐えられないという子供の切実なお悩み。暴力を振るわれていても、愛情を感じている子供だからこそ、現代の虐待事件がなくならない…大きな問題ですよね。

暴力以外に取るべき方法は?

叩くことで子供が言うことを聞くと言うのは、痛みへの反射的行動なので、少しでも違ったシチュエーションに遭遇すると対応ができないのが子供です。

大人にしてみれば似たようなシチュエーションなんだから「言わなくてもわかるでしょ」と、思うことも。子供は想像を絶するほど頭の中でリンクできずにいるんです。

 

私が教師をしていて一番早い解決法だと感じたことは、『理解させる』でした。

子供であれ納得がいけば、怒られるようなことを繰り返しすることはなくなっていきました。

何がダメだったのかの原因と、どうすればよかったのかという方法を、納得するまで話し合えば、キカナイと言われる子供もいなくなると思うのです。

 

そしてもう一つ、納得させることに自信がないと感じているなら、多く意見を聞く場面を設ければいいと思います。

 

第三者の意見を聞かせることで、叱られてる子供も、叱っている大人も、冷静になれる部分があるため、話し合いがスムーズに動き出すのです。

 

大人がどれだけ根気強く子供へ納得するまで時間をかけられるかが勝負。

 

体の痛みよりも、心の痛みを感じる方が効果的なような気がしていますが、皆さんはどう思いますか?

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放送作家 石橋アキ江
この記事を書いた人

放送作家 石橋アキ江

"テレビ番組、ラジオ番組の構成や脚本を執筆中。 中学校教員として十年以上の経験から、現場で悩みを抱える多くの人達に人生は楽しいものだと思ってもらえる作品を提供したいと日々模索中。参加作品「神秘に触れる夜」「ADVANCE EARTH」「携帯恋愛アプリMYNAME」など。"

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