「彼女はいらない、動物がいればいい」。私の周りでそんなことを口走るイケメンが増えています。彼女と同棲するために2部屋あるマンションを探す人より、ペットOKのマンションを探すことのほうに力を入れる人のほうが目につくのです。イケメンたちにいま、何が起こっているのでしょうか。
獣医を目指すイケメンたち
「動物のために生きていきたい」と言うイケメンたちは、獣医を目指したり、保護動物の世話をする団体の活動に参加したりと、実際に行動を起こす人も少なくなく、そして彼らは本気です。そういえば私の中学時代に一番モテてていた男子は、牧場に就職して、馬の世話をするようになりました。
なぜ彼らの気持ちはそんなにも動物に集中するのでしょう。女性にモテるのだから、ヘアメイクやスタイリストなど、女性向けの仕事のほうが向いているのではないのでしょうか。聞いてみると「もう女には疲れた」という人がいました。あまりにもモテると、モテることが面倒になり、人間じゃない生き物を相手に生きていきたくなるのでしょうか。
ペットがいればそれでいい
雑誌『JUNON』の2017年10月号には「彼氏とねこデート」という特集記事があります。中川大志さん、須賀健太さんらイケメン俳優たちが猫と戯れている画像が並んでいるものです。それを見るとやはり、彼らの表情は幸福感で満ちていて、しかもほっと安心しているようにも見えます。SNSを見るとイケメン俳優さんはプードルなどの小型犬を飼っている人も大勢いるようです。
先日ドッグカフェに行った時、おひとりさまの男性客がいました。スーツ姿のその男性、大切そうに犬を撫でていて、癒されているのがよくわかりました。Fanimal総研※の調査によると、犬を飼い始めた20代男性の63%もがストレスがたまりにくくなっています。これは20代女性の44%を大きく上回ります。一人でストレスを溜めている男性が多いのですね。※「犬を飼っている20代・30代の男女対象ライフスタイルの変化に関する調査」より
女に興味がないの?
女性にモテるのだから、癒されたかったら女性から癒されればいいのでは、と思うのですが、彼らの一部は「動物は裏切らないけど女は裏切る」と言います。過去に女性に裏切られたことがあるようなのです。浮気されたり急に連絡が途絶たりするなど、傷つくことをされたのだとか。移り気な女性のご機嫌を取るよりも、素直で純真な動物と一緒にいたほうが気はラクだと考えているのでしょうか。
かといってイケメンが全く女性に関心がないというわけではありません。可愛い女の子がいれば、可愛いなとは思うのです。ただ、そこから先に傷つくことが待ち受けているかもしれないと、腰が引け気味になる人も。傷つけられることがない動物のほうに安心を感じるようです。逆に言えば、イケメンに「この人は人をむやみに悪く言ったり傷つけたりしないな」と安心してもらえる存在になれれば、好印象だということなのではないでしょうか。