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6月10日(現地時間)に世界最高峰のスケートボードコンテスト、ストリートリーグ(Street League Skateboarding略してSLSと呼ばれる)の出場をかけた戦い、SLSセレクトシリーズがロサンゼルスのプリミティブ スケートパークで開催され、日本の赤間凛音(りず14歳)が見事優勝。
今年8月12日に日本で初めて開催されるストリートリーグ有明大会への出場権を獲得した。
男子はアメリカのドミニク・ウォーカーが2位にわずか0.2点差で競り勝ち、同じくストリートリーグへの出場権を獲得。 日本勢では他に、先日のUPRISING TOKYOで優勝した上村葵(14歳)、池田大暉(17歳)が出場。
池田は45秒間コース内を自由に滑走し技を披露するラインで9.1点を出し、1発技で得点を競うシングルトリックでも8.5点、9.0点を獲得。 決勝に進出するために必要なポイントはあとわずか1.2点というところで迎えた、最終5本目で大きなミスをしてしまう。
ラインで披露した技をシングルトリックの際に、同じセクションでやってはいけないという大会ルールを知らずに破ってしまい、シングルトリック最後の5本目に1本目のラインで決めたキャバレリアル バックサイドリップスライド フェイキー(高得点が期待出来る高難度トリック)を披露し、完璧に決めたにも関わらず0点の判定。 残念ながら予選敗退となってしまった。
ちなみに2022年7月に行われたSLSジャクソンビル大会で、ブラジルのパメラ・ロザも、池田と同様にラインでやったトリックをシングルトリックで披露してしまい、0点の判定を受けている。 この後の大会決勝の展開を見ても、このルールを把握さえしていれば、池田なら優勝を狙えただけに、本当に悔しい結果となってしまった。
【SLS2023のルールとスケジュール】
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・2023年度のストリートリーグは45秒間自由にコース内を滑走するラインを2本と、コース内の自由な場所で一発技を行うシングルトリックを5本行い、最終的にラインとシングルトリック上位4本の合計得点で順位が争われる(1トライにつき10点満点で採点)。
※ ラインのスコアは最大でも1つのみのカウントとなり、前年までのように必ずカウントされるわけではないため(前年はライントリックが最終スコアに必ず1本カウントされた)、ラインをミスしてもシングルトリックで逆転が可能になった。
・ラインで行った技をシングルトリックの際、同じセクションで行ってはいけない。
※ 9点台の得点はナインクラブと呼ばれ、賞賛される。
・今後のSLSのスケジュールは8月12日に東京、有明にて日本初開催。10月7日にオーストラリアのシドニーで予定されており、その後に総合優勝を決めるスーパークラウンが開催される(開催地&日にちはまだ未定)
※6月10日時点
【終始落ち着いた滑りで他を圧倒/赤間凛音】
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8段のハンドレールを中心に攻め、完璧な滑りを見せた赤間凛音はライン1本目で7.5点を獲得。2本のラインを終えた時点で2位のマライア・デュランに2.9点の差をつけシングルトリックに駒を進めた。
シングルトリックでは得意のバーレーグラインド(空中で180度回転してから、デッキの後ろ側の金具部分を斜めにかけてレールを滑り降りる技)などを確実に決め、最終的には2位に10.2点の差をつけて圧勝。
14歳ながら堂々とした滑りに、現地の実況も驚きを隠せない様子だった。
以下、赤間のシングルトリック[]はセクション名
・1本目[8段ステアのレール]バーレーグラインド リバートを決め、6.4点。
・2本目[8段ステアのハバレッジ]フロントサイド180 ノーズグラインドを決め、5.9点を獲得
・3本目[8段ステアのレール]バックサイドハリケーングラインド リバートを決め、6.2点。
・4本目[8段ステアのハバレッジ]バーレーグラインドを決め、5.8点。
・5本目[8段ステア]フロントサイドビッグスピンを狙うも失敗。
ウィニングランとなった5本目以外、全てメイク(技を決めること)しスキルの高さと共に、メイク率の安定感を見せての優勝となった。
【2023 SLSセレクトシリーズ・女子リザルト】
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1位 赤間 凛音 –26.0
2位 マライア・デュラン –15.8
3位 ガブリエラ・マゼット –15.1
4位 上村 葵 –8.1
5位 イツェル・グラナドス –1.5
【2023 SLSセレクトシリーズ・男子リザルト】
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1位 ドミニク・ウォーカー –30.2
2位 ジャンカルロス・ゴンザレス –29.9
3位 シェイ・サンディフォード –23.4
4位 マルコス・モントーヤ –19.3
5位 ジョナサン・ヘルナンデス –12.7
6位 デイビッド・レイズ –10.4
SLS2023シカゴ大会決勝の映像
映像URL:https://rumble.com/embed/v2qjgfa/?pub=4
文・小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家兼スケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。