進化し続ける映画!!噂の「ドルビーシネマ」とは?体験レポート

2019/04/26
マガジンサミット 儀保

昨今は映画の上映スタイルも進化。3D映画や4DX上映、スクリーンX……などなど様々なタイプの劇場が登場しています。せっかく映画を観に行くなら、自分に合った上映スタイルで、なるべく迫力のある映像&クオリティーの高い音響設備で観賞したいものです。もはや、お店選びと同じように劇場選びをする時代なんです。

そんな中、埼玉県さいたま市の大型ショッピングモール「コクーンシティ」内の映画館 MOVIXさいたまが、最先端の映像技術、立体音響技術、シネマ体験に最適化された「Dolby CinemaTM(ドルビーシネマ)」(以下、ドルビーシネマ)を導入。

4月26日(金)からのオープンに先駆けて、マスコミ向けの先行内覧会が4月24日(水)に行われました。

そもそも「ドルビーシネマ」とは何ぞや?

簡単に言うと、「最先端の映像技術」と「立体音響技術」のコラボ技に映画館の環境もドッキングした“最強のスクリーン”という事です。

…ちょっと雑な説明になってしまったので、もうちょっと詳細をお伝えします!

まず「最先端の映像技術」とは、従来の映画館のプロジェクターの約500倍に相当する100万:1のコントラスト比により、美しい映像を実現した「Dolby Vision™(ドルビービジョン)」のこと。しかもプロジェクターも贅沢に2台使用。輝度も2倍!!

もう一つの「立体音響技術」とは、劇場の限られたスピーカー数でも、最大64個のスピーカーが独立駆動しているかのように立体的な音を提供できる「Dolby Atmos®(ドルビーアトモス)」。要は、製作者の意のままに劇場の好きな所に音源を設置。それを好き勝手に動かす事も可能という優れもの!!そんな単独でも強力な2つの技術が1つの劇場で楽しめる合体コラボ技なんです。

さらに、シネマ体験に最適化されたシアターデザイン(インテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメント)がこれらの技術と一体化。それが、「ドルビーシネマ」なんです!!そんなドルビーシネマが導入されるのは、なんとMOVIXさいたま が“関東初”!

実際の所、どんなもんじゃ!?

ボクも初体験のドルビーシネマ。まず、スクリーンに入って驚くのは、シックで高級感ある黒革の座席。青いラインのレイアウトがスタイリッシュな劇場の内観。映画観賞への妨げを一切排除したような無駄のない作り。

映像の方も、「そんなに違いが解るものかな」と半信半疑だったのですが、体験後は素晴らしいの一言。映像のシャープな輪郭線。暗いシーンでも、黒で塗り潰される事はなく、暗闇の中にもうっすらとした繊細なグラデーションを確認する事ができるではありませんか!!もっと驚かされたのは、霧雨の微妙でナイーブな表現や光のハレーションによる立体感。髪の毛の毛並みや毛穴まで見える肌など、明らかに今までの劇場では体験した事ない鮮明な映像。

そして、映画の気分を高める音楽。特にファンファーレは、まるで遠くから響き届くような重厚感。高い音は耳を突き抜け、重低音は座席が震動する程の臨場感をお届け。すぐそばに映画の登場人物がいるような囁きボイスや、移動する音源によって、画面には映っていない登場人物が背後に回り込んだかのような錯覚さえ起こしました。

なるほど。これを一度体験してしまうと、癖になってしまうのも頷けます。

どんな作品が見れるのか?

今回の内覧会では、ドルビージャパン株式会社の大沢幸弘 社長による「今回の内覧会は通常の映画館のオープンとは大きく違います。世界の最先端、最高水準の本格的な映画館のオープンです。それも“関東初”“本州初”のドルビーシネマのオープンです」という景気のいい挨拶。ドルビーシネマ体験前の挨拶でしたが、今となっては言ってる事がよく解ります。


株式会社松竹マルチプレックスシアターズの熊谷浩二 社長からは、「今後、各配給会社さまと共に様々な作品を届けて、さらに多くのお客様にコクーンシティにご来場して頂き、盛り上げていきたいと思います」と熱い意気込みを語りました。

現在、北米からヨーロッパ、中国に至るまでの世界中のエンタテインメント企業がドルビーシネマを採用。世界中の映画ファンから圧倒的な支持を得ているとの事。今後、日本で見れるラインナップは、下記の通り。

シリーズ最終章『アベンジャーズ/エンドゲーム』(4月26日公開)

・ポケモンのハリウッド進出作品『名探偵ピカチュウ』(5月3日公開)

・水谷豊の監督・出演のサスペンス『轢き逃げ 最高の最悪な日』(5月10日公開)

・日本発の怪獣映画『ゴジラ キング・オブ・モンスター』(5月31日公開)

・実写版ディズニー映画『アラジン』(6月7日公開)

・人気作復活の『メン・イン・ブラック:インターナショナル』(6月14日公開)

・待望の続編『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年夏公開予定)

・帰ってきた『トイ・ストーリー4』(7月12日公開)

もうドルビーシネマで観賞するには打ってつけの作品ばかりが待機中なんです。

料金は通常の観賞料に一律500円プラス。ドルビーシネマ3Dが一律900円のプラスなんですが、その価値はあるクオリティーなので、是非、一度、お試しください。今後の映画館のトレンドになること間違いなしです。

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マガジンサミット 儀保

表の顔はディレクター兼カメラマン。実は、年間700本の映画を観賞する映画好き。どんな作品でもオススメのポイントをピックアップ。映画好きから、普段、あまり映画を見ない方にも、幅広い映画の楽しみポイントをご提供できればと日々邁進中? 映画関連tweetも日々、更新してます @yungibo

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