アメリカ時間の2月24日に開催される第91回アカデミー賞の授賞式。1月22日に全ノミネート作品と候補者が一挙発表となりましたね。早速、どんな作品がノミネートされたのか、主要作品を紹介しつつ、日本での公開情報をお届け。
作品賞
『アリー/ スター誕生』
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
レディ・ガガが主人公を演じた絶賛公開中の一本。本作では、日本公開前からガガの演技が絶賛され、"アカデミー賞有力"と言われてましたね。本当に主演女優賞にもノミネート。
ちなみに劇中では、ガガの公私ともにパートナーを演じたブラッドリー・クーパーも主演男優賞にノミネートされてます。他にも多数ノミネートされている作品なので、何か賞は獲れそう。
『ブラック・クランズマン』
(C)2018 FOCUS FEATURES LLC, ALL RIGHTS RESERVED.
ブラック・ムービーの巨匠=スパイク・リー監督による本作。KKKへの潜入捜査を描いた犯罪映画。スパイク・リー監督も監督賞にノミネートされた他、6部門にノミネートされています。
ホワイトウォッシュ運動が度々取りざたされる近年のアメリカでは、ある意味注目な作品です。
日本公開はアカデミー賞発表後の3月22日。
『ブラックパンサー』
(C)Marvel Studios 2017
今年、問題提議や社会派な作品のノミネートが多い中、マーベルのアメコミ娯楽映画がノミネート。
公開時も黒人が主人公のヒーロー映画とアメリカでは社会現象になりましたが、いよいよアカデミー賞を獲ってしまうと映画史に残る事件!
日本では公開済み。もうレンタルやソフト販売もされているので、作品を観ながら発表を待ちましょう!
『ボヘミアン・ラプソディ』
(C)2018 Twentieth Century Fox
日本でも大ヒット。今だ公開中のロックバンド・クイーンのフレディ・マーキュリー伝記映画がノミネート。
興行収入100億円突破し、アカデミー賞5部門ノミネートされてます。フレディを演じ、自身も主演男優賞にノミネートされているラミ・マレックも「このノミネートは偉大なるフレディを称える勲章」とコメント。
このノミネートでまだまだ公開期間は続きそうなので劇場でチェックして、発表を待ちましょう。
『女王陛下のお気に入り』
(C)2018 Twentieth Century Fox
18世紀初頭のフランス王室を舞台に女王を中心とする人間ドラマを描いた本作。実は、作品賞、監督賞、主演女優賞などなど、主要部門ほか今年、最多の10部門にノミネート。ヴェネツィア国際映画祭では、惜しくも金獅子賞は逃したものの、審査員大賞&女優賞のW受賞!
オリヴィア・コールマン&エマ・ストーン&レイチェル・ワイズの演技派女優揃い踏みの女の戦いは公開前から話題でしたね。さらに、美しい宮廷セット、美しい衣裳、予告編からも伝わる優雅な映像に期待値は上がる一方です。
発表より数日早い2月15日の日本公開なので、作品観賞の上、発表が聞けます。
『グリーンブック』
(C)2018 UNIVERSAL STUDIOS AND STORYTELLER DISTRIBUTION CO., LLC. All Rights Reserved.
主人公が黒人ピアニストの運転手をしながら各地を旅するコメディ作品。元々、評論家からの評価が圧倒的に高かった本作は、今回のアカデミー賞の中でも珍しいコメディ。
監督のピーター・ファレリーと言えば『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』などヒット作多数の兄弟監督。すでにトロント映画祭で観客賞を受賞済みなので、日本でのヒットも間違いなしか?!
日本公開は3月1日。
『ROMA/ローマ』
(C)NETFLIX, INC. AND IT'S AFFILIATES, 2018. ALL RIGHTS RESERVED.
『ゼログラビティ』で監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督が脚本&製作&編集を担当した本気度ビンビンの本作。1970年代のメキシコを舞台に、中流階級の家庭で働く家政婦の話を監督が自伝的に描いています。
既に、第76回ゴールデングローブ賞でも外国語映画賞、監督賞を受賞済み。今回は、外国語映画賞にメキシコ代表作でもノミネート。
現在、Netflixにて配信中。
『バイス』
(C)2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All rights reserved.
やり過ぎ俳優=クリスチャン・ベールが今回も体重を約20キロ激増。 髪を剃り眉毛を脱色……という過剰な役作りで、実在のアメリカ副大統領であるディック・チェイニーの20代から70代までを熱演!!ゴールデングローブ賞では、主演男優賞を受賞。今回のアカデミー賞でも、俳優部門を総ナメにし、8部門にノミネート。
政治映画が受賞パターンは多いので、大注目の一本です。
アメリカ史上最強で最凶な副大統領チェイニーの裏側を描く実話映画『バイス』は4月5日、日本公開。
主演女優賞
オリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』
グレン・クローズ『天才作家の妻 40年目の真実』
レディー・ガガ『アリー/ スター誕生』
メリッサ・マッカーシー『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
ヤリッツァ・アパリシオ『ROMA/ローマ』
主演男優賞
クリスチャン・ベール『バイス』
ブラッドリー・クーパー『アリー/ スター誕生』
ラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』
ヴィゴ・モーテンセン『グリーンブック』
ウィレム・デフォー『永遠の門 ゴッホの見た未来』
助演女優賞
エイミー・アダムス『バイス』
マリナ・デ・タヴィラ『ROMA/ローマ』
レジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』
エマ・ストーン『女王陛下のお気に入り』
レイチェル・ワイズ『女王陛下のお気に入り』
助演男優賞
マハーシャラ・アリ『グリーンブック』
アダム・ドライバー『ブラック・クランズマン』
サム・エリオット『アリー/ スター誕生』
リチャード・E・グラント『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
サム・ロックウェル『バイス』
監督賞
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
ヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』
アダム・マッケイ『バイス』
スパイク・リー『ブラック・クランズマン』
パヴェウ・パヴリコフスキ『COLD WAR あの歌、2つの心』
脚本賞
デボラ・デイヴィス&トニー・マクナマラ『女王陛下のお気に入り』
ポール・シュレイダー『魂のゆくえ』
アダム・マッケイ『バイス』
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
ニック・バレロンガほか『グリーンブック』
脚色賞
エリック・ロスほか『アリー/ スター誕生』
コーエン兄弟『バスターのバラード』
スパイク・リーほか『ブラック・クランズマン』
ニコール・ホロフセナー&ジェフ・ウィッティ『Can You Ever Forgive Me?(原題)』
バリー・ジェンキンス『ビール・ストリートの恋人たち』
影賞
アルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』
マシュー・リバティーク『アリー/ スター誕生』
ロビー・ライアン『女王陛下のお気に入り』
キャレブ・デシャネル『Never Look Away(原題)』
ウカシュ・ジャル『COLD WAR あの歌、2つの心』
美術賞
ハナー・ビーチラー『ブラックパンサー』
フィオナ・クロンビー『女王陛下のお気に入り』
ネイサン・クロウリー『ファースト・マン』
ジョン・マイヤー『メリー・ポピンズ リターンズ』
エウジェニオ・カバイェロ『ROMA/ローマ』
衣装デザイン賞
ルース・E・カーター『ブラックパンサー』
サンディ・パウエル『女王陛下のお気に入り』
サンディ・パウエル『メリー・ポピンズ リターンズ』
アレクサンドラ・バーン『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
メアリー・ゾフレス『バスターのバラード』
メイクアップ&ヘアスタイリング賞
『Border(原題)』
『バイス』
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
作曲賞
テレンス・ブランチャード『ブラック・クランズマン』
ルドウィグ・ゴランソン『ブラックパンサー』
ニコラス・ブリテル『ビール・ストリートの恋人たち』
アレクサンドル・デスプラ『犬ヶ島』
マーク・シャイマン『メリー・ポピンズ リターンズ』
主題歌賞
「All The Stars」『ブラックパンサー』
「I’ll Fight」『RBG(原題)』
「The Place Where Lost Things Go」『メリー・ポピンズ リターンズ』
「Shallow」『アリー/ スター誕生』
「When A Cowboy Trades His Spurs For Wings」『バスターのバラード』
編集賞
ヨルゴス・マヴロプサリディス『女王陛下のお気に入り』
ハンク・コーウィン『バイス』
ジョン・オットマン『ボヘミアン・ラプソディ』
バリー・アレクサンダー・ブラウン『ブラック・クランズマン』
パトリック・J・ドン・ヴィト『グリーンブック』
音響編集賞
『クワイエット・プレイス』
『ブラックパンサー』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』
録音賞
『ブラックパンサー』
『アリー/ スター誕生』
『ボヘミアン・ラプソディ』
『ファースト・マン』
『ROMA/ローマ』
視覚効果賞
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』
『ファースト・マン』
『レディ・プレイヤー1』
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』
『プーと大人になった僕』
長編アニメーション賞
『インクレディブル・ファミリー』
『犬ヶ島』
『未来のミライ』
『シュガー・ラッシュ:オンライン』
『スパイダーマン:スパイダーバース』
外国語映画賞
『Capernaum(原題)』(レバノン)
『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド)
『ROMA/ローマ』(メキシコ)
『万引き家族』(日本)
『Never Look Away(原題)』(ドイツ)
長編ドキュメンタリー賞
『Free Solo(原題)』
『Hale County This Morning, This Evening(原題)』
『Minding The Gap(原題)』
『Of Fathers And Sons(原題)』
『RBG(原題)』
短編ドキュメンタリー賞
『Black Sheep(原題)』
『End Game(原題)』
『Lifeboat(原題)』
『Period. End of Sentence(原題)』
『A Night At The Garden(原題)』
短編実写映画賞
『Detainment(原題)』
『Fauve(原題)』
『マルグリット』
『Mother(原題)』
『Skin(原題)』
短編アニメーション賞
『Bao』
『冲破天際 One Small Step(原題)』
『Weekends(原題)』
『Animal Behaviour(原題)』
『Late Afternoon(原題)』