すったもんだの末、東京都知事選も終わり、やっと都政も動き出そうかと胸を撫で下ろす今日。
舛添前都知事の騒動が報じられている当時、各局蒸し返していたのが政治家になるはるか前に発売したゲームソフト「朝までファミコン」。
付録の冊子に書かれた文言が、一連の騒動を皮肉っていると話題になりました。
そこで、他にも政治家、もしくは後の政治家がタイトルとなっているファミコンソフトはあるのか? と調べてみたところ、いくつかあったので紹介します。
まずは件の舛添さんから…
髪の毛ふっさふさの舛添要一「朝までファミコン」
出典 amazon.co.jpより
92年発売された「朝までファミコン」。タイトルでピンとくる方も多いと思いますが、彼がテレビ向き論客として名を上げた「朝まで生テレビ」をもじったものだと思われます。このソフトに貼られたステッカーは、若かりし頃の舛添さんが、例の挑発的な表情でこちらを指さした写真で、御髪が黒々。
内容は主人公が一流企業の社員となり、莫大な予算を組まれた事業を成功させるというアドベンチャー。
問題の小冊子「書き下ろし舛添BOOK」にはビジネス指南が書かれており「公私混同は失敗の元」だとか「空き時間にできることを考える。美術館や博物館などを訪ねることはできないか」だとかが書かれています。
出典 twitter.com/mirakki_mirakki/status/734264996377419776より
もはや予言書のたぐいです。
江本孟紀 これじゃ10倍楽しめない
出典 amazon.co.jpより
南海、阪神などを渡り歩いた元プロ野球投手で、後に参院議員2回当選する江本孟紀さん。89年発売された「エモやんの10倍プロ野球 セリーグ編」は彼が監修したもの。そのタイトルは彼の200万部のベストセラー「プロ野球を10倍楽しく見る方法」からだと推察します。
このゲームの特筆する点は、登場球団はセリーグのみなうえ、プロ野球機構に許諾をとっていないのか、球団名、選手名が架空(当時の野球ゲームにはよく見られた)。そして野球ゲームなのに1人用などがあげられる。
また、タイトルにセリーグ編と謳っているだけに、パリーグ編も予定していたようですが、結局発売されず。10倍どころか5倍も楽しめないものに。
ゴルバチョフもゲーム化
出典 amazon.co.jpより
91年発売されたファミコンソフト、落ちものパズルゲーム「ゴルビーのパイプライン大作戦」。
ゴルビーとはあの冷戦終結の立役者、ソ連のゴルバチョフ大統領。
内容は水が噴出している壁に落ちてくるパイプを上手に繋げて右の壁まで水を通すというもの。ステージが日本からモスクワまであり、その超長距離をパイプで水を通すというのが大まかなイメージ。当時メーカーはソ連大使館にゴルビーの肖像権許可の申請もきっちり行っていたよう。その辺の許可が意外とゆるかったようで、一国の大統領をつかまえて数本ゲーム化されており、セガから「がんばれゴルビー」というものも。
想像を絶するほどの頑張りを見せた人になおも「がんばれ」とは容赦がない…。
87年に発売された「ゲバラ」
出典 amazon.co.jpより
ご存知、キューバ革命の指導者ゲバラが主人公。縦スクロールアクションゲーム。独裁者バティスタを打倒するため単身キューバに上陸し、マシンガンや手榴弾、時には戦車に乗り込み軍隊を駆逐していきます。
ちなみに2人同時プレーもでき、この場合2Pはカストロです。ゲームとしては洗練されており、色んな意味で「いっき」の上位互換かと思います。
88年に発売された「ヒットラーの復活」
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設定は198×年、秘密組織がヒットラーの復活を目論見、それを阻止するというアクションゲーム。このゲームの珍しいところはアクションにもかかわらず主人公がジャンプできないところ。その変わりワイヤーを放り投げ天井に引っ掛け登ったりブラブラする勢いで向こう岸に渡ったりします。忍者の鉤縄の要領。
高所でこのブラブラジャンプを失敗すると、もちろん落下。軽いタマヒュンが味わえます。ストーリー最終盤、ヒットラーは復活し、結果暗殺に成功しますが、その際のグラフィックがエグいです。
クソゲーの定義のひとつに有名人を冠したゲームというものがありますが、政治家系は意外とクオリティーが高いです。日本の有名人、現役政治家もどんどんゲーム化して、黒歴史をたくさん生みだしてほしいものです。