【パパになる】父性をあおる『ラストアイドル』観るべき4つのポイント

2018/02/15
南城与右衛門

厚労省によると2017年に生まれた子供は前年に続き100万人割れだそうです。少子化が年々進む昨今、この原因は何だろうと考えるに男性の「父になる」心構え『父性』が芽生えないからだろうと思います。

これは日本の未来のピンチなわけですが、解決する方法として提案したいのが、テレビ朝日のアイドルオーディション番組『ラストアイドル』を観る、です。

今回はなぜこの番組を観ると、子供がほしいと思わせる『父性』が焚き付けられるのかを説明したいと思います。

概要『ラストアイドル』

17年8月にスタートした番組。約5000人から選ばれた7人の暫定メンバーが初回に登場。放送ごとにメンバー1人と挑戦者1人がサシでパフォーマンスバトルを行い、挑戦者が勝利すれば入れ替え。12月のCDデビューのメンバー確定まで22戦行われ、のべ6人が入れ変り、その様子は苛烈で残酷と言われました。一方で、敗れた者への救済として、ほぼ全員をセカンドユニットに組み込む名采配も。現在シーズン2を放送中。(以下、シーズン1=S1、シーズン2=S2)

毎回誰かが号泣

毎回必ず『敗者』が生まれるためその多くは悔し涙を流します。一方で、勝利した者でさえ、プレッシャーと恐怖、つかの間の安堵で涙。10代のいたいけなお嬢さんが多いため、その涙を見ていると、同情というものとは別に、自分がこの子のパパならどのように励ますだろうと彼女らのパパに感情移入してしまいます。

敗者の希望から焚き付けられる父性

5つのグループで構成されるラストアイドルファミリー。今回はその中のひとつ、惜しくもバトルで負けてしまった6人からなる『Someday Somewhere』(以下サムサム)のメンバー、間島和奏嬢と清原梨央嬢から焚き付けられる父性を解説します。

アイドルの語りべ 間島和奏から芽生える父性

間島嬢は番組スタート時に暫定メンバーのセンターとして登場。S1で3戦、いずれもベストバウトを演じ、連戦で挑んだ3戦目で力尽き、その後、サムサムのセンターとして返り咲きました。

そんな間島嬢は13歳の時に第1回AKBのドラフト最終候補まで残りましたが指名されないという苦い体験をしています。そして上記のように暫定メンバーからも陥落、つかみかけていたアイドルデビューの夢が目前で露と消える憂き目に。絶望や諦めを経て再起し、サムサムでデビューするわけですが、そこまでの心境をツイッターで綴っており、引き込まれる文章を掲載しています。

また、今年1月にあった第3回AKBドラフトについての感想、励ましも綴っており、それは零距離で体験したからこそ書ける真に迫ったものとなっていて文才を感じます。

そして涙もろい子でもあります。勝って泣き、負けて泣き、仲間が去って泣き、仲間のありがたさに泣き、と毎回泣いているのですが、その涙は非常に美しく涙のカリスマでもあります。このような背景と彼女が歌う歌詞がびったりはまる瞬間があり、その時の表情にはしびれ、もらい泣きしてしまうほどの表現者でもあります。

パフォーマンス、ビジュアル、所作、どれも優れているし上品で知的で才能あふれるお嬢さん、きっとパパは自慢だろうし、これほどの器量をもった娘が生まれる可能性があるのなら人の父になるのも悪くないと思ってしまいます。

 

稀代の人格者 清原梨央からかきたてられる父性

S2ではサムサムをプロデュースする指原莉乃氏の名采配によりWセンターの一角に抜擢され、この番組におけるセンターの象徴、ベレー帽正統後継者のひとり。

そんな清原嬢はこの番組で数奇な経験を経てベレー帽までたどり着きました。パフォーマンスも容姿も優れていますがS1で唯一2敗を喫し、脱稿時点でS2でも1敗。本来、ここまで敗北を味わうと腐りそうなものですが、清原嬢はそういった素振りを一切見せません。むしろ自分を破った者へのリスペクトを口にします。

そのような謙虚な気持ち、自身曰く『向上心のかたまり』『ひとより多く負けた気持ちをバネにする』という前向きな精神で努力を重ね、ついにはサムサム内でベレー帽の載冠へ至りました。

また広い視野を持っていてファミリー各人の長所をさりげなく語ったり、祖父の仕事の手伝いをしたり、多忙にもかかわらずライブ配信を欠かさず、類まれなるトークスキルでファンとの交流の場を大事にする心優しい一面も。そんな彼女が手帳にしたためている言葉は「天狗にならない」だそうです。

困難に立ち向かう姿勢や慢心しない生真面目さ、他者への目の配り方は大人も見習うべきで、自分が人の親になったときの子育ての教材にもなれる人格者です。

ちなみに上記2人は高校2年生。ともに自転車に乗れないらしく、そんなところも自分が親になった時、子供に自転車の乗り方をどのように教えるか、脳内シミュレーションへといざないます。

否応なく敗北という挫折を味わったファミリーのお嬢さんたち。そんな中でも間島嬢と清原嬢が嘗めた辛酸の味は想像を絶します。しかし何度でも立ち上がる姿は、見る者に希望の光を見せてくれます。

そして自分の決めた道を無垢な心で走り、涙も糧にし、家族や仲間を思いやる、このお嬢さんたちを見ていると、「自分にもこんなお子が欲しいものだ」と父性を刺激してきます。

さぁ、お嬢さんたちの戦いを刮目しよう。いつかどこかでパパになるために。

 

この記事が気に入ったらいいね!しよう

南城与右衛門
この記事を書いた人

南城与右衛門

"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

南城与右衛門が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop