Venture Café Tokyoが日本最大級のシェアオフィスである CIC Tokyoで開催する Thursday Gathering(サーズデー・ギャザリング)。このプログラムを通してアドビ株式会社 Adobe Express 担当 加納宏徳氏が講師として、デザインツール「Adobe Express」のビジネスシーンにおける活用方法について紹介。
プログラムは、トークセッションと体験型ワークショップの2部構成で実施され、ビジネスやクリエイティブ業界において幅広い可能性を秘める「Adobe Express」の魅力を伝えた。
Adobe PhotoshopやAdobe IllustratorなどAdobe製品は多くの人が活用していることだろう。その中で、今回、紹介されたデザインツール「Adobe Express」は、コンテンツ制作を簡単にする、オールインワンのデザイン、フォト、ビデオツールとなっている。生成AIツールも組み込まれていて、これまで時間がかかっていた作業が効率的にできるのが魅力の一つとなっている。また、大きな特徴として無料プランから利用できるので手軽に始められる。
現在、レストランやカフェのオーナー、サロン、物販、企業のマーケティング、営業職の資料作成、教育機関など幅広い分野の人が「Adobe Express」を利用している。
メディアやEC、SNSなどでも活用できるツールとなっていて、クリエイティブがいない部門やデザイン経験がなくても「Adobe Express」を使用すれば直感的に作業が行える。最近ではトレンドの移り変わりも早く、「Adobe Express」を使うことで、広告やバナー、ポスター、SNS動画などのクリエイティブをスピーディーに作成できるのだ。
また、違う部署との連携作業にも利用できる。クリエイティブの作業は一人では完結しないことも多く、デザイナーの業務の約5割がデザインの方向性をすり合わせるためのメールのやり取りやタスク管理など非デザイン業務に費やされている現状も課題になっていて、その課題に向けても「Adobe Express」は役立つと加納氏は語った。
「Adobe Express」はAdobe Fireflyの生成AI機能を搭載。テキスト入力すると瞬時にイメージに合う画像を作成してくれる。例えばこちらのように「コワーキングスペース、談笑しているビジネスパーソン、観葉植物、オープンエリア、東京、高層ビルの風景」と入れると、画像がいくつか生成され、好みのものをデザインに組み込める。著作権問題についても安心な設計になっていて、商用利用も可能だ。
このようにデザインを学んだことがない人にとっては直感的に作業が進み、デザイナーにとっても効率的に作業ができるようになるのが「Adobe Express」だ。
体験型ワークショップでは参加者がそれぞれ「新年会のご案内」として赤入れミッションの課題が出されて、参加者自身のスマフォにダウンロードした「Adobe Express」でデザイン作業を行なった。
こちらがミッションにそって加納氏がデザインしたもの。参加者のデザインも紹介され、全く違う素敵なものに仕上がり、それぞれ個性があって面白かった。このようなデザインも慣れれば30分くらいでこなせると加納氏は説明した。
今回のトークセッションと体験型ワークショップを通して「Adobe Express」の魅力が伝わり、仕事やいろいろな用途で使ってみたくなるツールだと知れた。無料ということでこれから日常にも取り入れてみようと思う。
さらに、現在、CIC Tokyoではクリエイティブ業務の”あるある悩み”にフォーカスした「赤入れデザインミュージアム」も行っている。CIC Tokyoに訪れることがある人はチェックしてみてはいかがだろうか。
▼赤入れデザインミュージアム
https://adobe-design-museum.com/
▼AdobeExpress
https://www.adobe.com/jp/express/