プロジェクションマッピング×独創的な料理。話題の「5Dレストラン」って?

2017/05/10
放送作家 石橋アキ江

テレビで紹介されたのをきっかけに話題になりつつあるのが『5Dレストラン』。“味わう”“見る”の「食べる」から、“五感”をフルに活動させる「食べる」を体験する新たな食事の方法を提供する『5Dレストラン』を今回は解明します。

 

 

5Dレストランとは…

“味覚”“嗅覚”“視覚”“聴覚”“触覚”すべてを刺激する、五感を使って料理に向き合うことができるレストラン『エラン・ヴィタール』が今、ネットで話題なんです。“分子ガストロノミー”と“プロジェクションマッピング”を取り入れるなど、何とも画期的な食事の形を提案しています。

 

“プロジェクションマッピング”の演出とは…

 

例えば、目の前に桐箱が運ばれてくると、突然、照明が落ち店内は真っ暗に…何が起こるのかとワクワクしていると、テーブル上の桐箱に、浮世絵が浮かび上がってくるという目にも楽しい演出が施される。他にも、お皿に乗った球体が置かれると、こちらも店内の照明が暗くなり天井からプロジェクションマッピングが当たる。すると…球体の上に地球が映り、まるで宇宙空間にいるような感覚に陥る仕組みが施される。そんなプロジェクションマッピングは、各席の真上に設置されていて、一人ひとりが体感できるように仕組まれ、しかも、そのプロジェクションマッピングを手掛けているのは、サルバトーレフェラガモの広告映像制作のほか、数々の映像デザインを制作しているイタリア出身のジョバンニ・アンティニャーノ氏。一流が手掛けた演出も楽しめる、なんともお得なレストランとしても話題です。

 

“分子ガストロノミー”とは…

食材の分子に焦点をあてた調理法。温度や湿度など、どのような条件だと食材の分子結合が、どんな味わい、舌触り、見た目に影響するのかというものを突き詰めていくという、食事体験を科学的に捉え直した新しい食の形。「人の五感すべてに働きかけ、人の脳をびっくりさせる料理」という思いで研究しているそうです。素材の味を最大限に引き出すことで、もともと素材が持つ期待値以上の高みに持って行くことを信念において調理をしているとのこと。中でも特に有名なのが「エスプーマ」と呼ばれる食材を泡にする技術。亜酸化窒素を使ってあらゆる食材をムースのような泡状にすることができる画期的な調理法として、注目を浴びています。

 

細部にまで拘ったサプライズな仕掛け

出典:https://www.instagram.com/p/BTlb-R1jB2v/?taken-by=haruna__1205&hl=ja

 

テーブルに備え付けられた鍵付きの引き出しを開けると、様々な“道具”が置かれているのですが、こちらもすべて料理に使うもの。例えば、ピンセットは自分で作るサラダのためのアイテム、トンカチはデザートを食べる時に使用、ビーカーに入っているものは食後のコーヒーのための砂糖など、一見、何に使うのか想像もできない道具が、料理をさらに楽しめるための演出となっているのです。

 

嗅覚はどのように刺激されるのかを聞きに香料を扱う会社へ行ったり、食べられるシャボン玉が作りたいと大学の教授に聞きに行ったり、他にもネイルアートの技術を料理に転用したり……と、常に好奇心のアンテナを張り巡らせるシェフの作る料理は、ワクワクせずにはいられなさそうですね。一度体験してみては如何ですか?

 

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放送作家 石橋アキ江
この記事を書いた人

放送作家 石橋アキ江

"テレビ番組、ラジオ番組の構成や脚本を執筆中。 中学校教員として十年以上の経験から、現場で悩みを抱える多くの人達に人生は楽しいものだと思ってもらえる作品を提供したいと日々模索中。参加作品「神秘に触れる夜」「ADVANCE EARTH」「携帯恋愛アプリMYNAME」など。"
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