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絵本「かいじゅうたちのいるところ」はタイトルも文章も変わっていたらしい

スポーツ・エンタメ

2017.03.16

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今、大人絵本が注目されるようになり、子供だけでなく大人に絵本をプレゼントする大人絵本女子も増えているようです。

 

いわゆる「大人絵本」には、アート色の強いものが多くオシャレで、さらにお値段もお手頃というところで、ちょっとしたプレゼントに重宝されているのだとか。

 

もちろん、小さなお子さんをお持ちのお友達へのプレゼントとしても人気のようですが…

 

どうせプレゼントするなら?

・面白い絵本を選びたい

・さらに!ヒトコト、その絵本に関するちっとしたウンチクを披露しながらプレゼントしたい。

そうは思いませんか?

 

そこで、今回は絵本のプレゼントとしてはテッパンの人気絵本、モーリス・センダックの「かいじゅうたちのいるところ」(原題:WHERE THE WILD THINGS ARE)のプレゼントウンチクをご紹介!

 

まずは、基本的なウンチクから。

 

1964年、アメリカの児童図書館協会がその年に出版された最も優れた子ども向け絵本に毎年授与しているコルデコット賞、アメリカでもっとも権威のある絵本の賞を受賞しております。ですが

 

実は、その前年に出版された当初は、大人達からの評判が良くなかったそうです。しかし、子供たちからの圧倒的な人気から大ヒット!賞を受賞することに。現在、発行部数は2000万部超でございます。

 

ごぞんじの方も多いかもしれませんが、「マルコヴィッチの穴」や「her/世界でひとつの彼女」でもお馴染みの映画監督、スパイク・ジョーンズ様によって映画化もされております(日本では2010年に公開)。

 

ちなみに、赤ちゃん絵本で有名なベストセラー絵本の「もこもこもこ」も、出版当初、大人からの評判はあまりよくなかったものの、子供達の評判から大ヒットしたことで有名でございます。

 

 

絵本の世界では、大人が「これ、どうなの?」と思っていた絵本が、子供達の評判から大ヒットにつながるケースが少なくないようです。そんな「かいじゅうたちのいるところ」ですが、日本での出版は1966年。

 

その時はなんと!本のタイトルも翻訳もまったく違っておりました!

 

タイトルは、「いるいるおばけがすんでいる」。

 

さらに、今の「かいじゅたちのいるところは」は、じんぐうてるおサンが翻訳を担当されておりますが、「いるいるおばけがすんでいる」では、翻訳・編集員と監修委員が各5名のチームを組んでの翻訳。その中には、あの三島由紀夫先生やライシャワー元駐日大使夫人のハル・ライシャワーさんなど、そうそうたるメンバーが参加されていたそうです。

 

そうなると、いったいどんな訳なのか? 気になるところでございます。冒頭部分で比べると…「かいじゅたちのいるところは」では、『ある ばん、マックスは おおかみの ぬいぐるみを きると、いたずらを はじめて』。一方、「いるいるおばけがすんでいる」では、『あたりが くらく なりました マックスぼうやの せかいです「こんやは なにを しようかな おおかみごっこを してみよう」』

 

船に乗って旅に出かけるページは…「かいじゅたちのいるところは」では、

『そこへ、なみが ざぶり ざぶりと 

うちよせて、マックスの ふねを はこんできた。

マックスは ふねに のった。よるも ひるも こうかいした。』

一方、「いるいるおばけがすんでいる」では、

 

『こんどは うみが ざんぶりこ ぼうやも おふねで ざんぶりこ

あさから ばんまで ざんぶりこ どこかの くにまで はしります』

 

いかがでしょうか…

「いるいるおばけがすんでいる」は、とてもリズミカルで読みやすくなっております。日本の文化に合わせて七五調になっております。日本語の美しさ全開でございます。さすが三島先生!ところがです!当時は、「意訳し過ぎ!!」と、児童文学界からバッシングを受けてしまったとか…。

 

機会がございましたら、ぜひ、読み比べて頂きたい。

(じんぐうさんの訳も素敵です)

 

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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