スポーツ選手・漫画家・実業家 …あの天才が敵わないと認める天才達

2017/06/13
南城与右衛門

イチロー、松本人志、尾田栄一郎…いわゆる天才。多くの人が憧れその才能を絶賛する稀有な人たち。そんな彼らでも、われわれと同じように敵わないと敬意を表し憧れ、天才と認める人がいます。今回はそんな「天才が認める天才」を紹介します。

 

漫画家:尾田栄一郎

コミックスの累計発行部数は国内だけで3億4000万部、35以上の国で翻訳されている『ONE PIECE』。世界を魅了する天才漫画家・尾田先生が天才と認める人物は誰なのか?

 

それは、累計発行部数1億6000万部以上、10か国以上で翻訳される名作漫画・ドラゴンボールの作者・鳥山明先生。尾田先生は小さい頃からディズニー好きだったそうですが、ドラゴンボールを見た瞬間「ディズニーよりうめぇ!」と思ったそうで、今でも神様と憧れているそうです。

 

鳥山先生ですが多くの漫画家が憧れ、その実力にある種の敗北を実感する作家も。その中に漫画の神様・手塚治虫先生もおり「鳥山明にはかなわない」と語っていました。

 

プロ野球選手:イチロー

日米通算4257安打が世界最多安打としてギネス認定されている日本が誇るスーパーアスリート・イチロー選手。彼が憧れる選手はメジャーで4回のホームラン王に輝いたケン・グリフィーJr元選手。イチロー選手はグリフィーJr氏を評し「自分にとってメジャーの象徴」「彼の美しさ、スピードを見て感銘を受けた」と絶賛。のちにマリナーズで同僚となり親交を深めると「人の心の痛みをよくわかる人」と敬意を表しています。

 

一方、日本人選手に対してはオリックス入団当時、元広島の前田智徳氏を天才と評しており、かの落合博満氏も前田氏を高く評価していました。

 

漫才師:松本人志

かつて著書の中で「認める芸人」として志村けんさん、大竹まことさん、島田紳助さん、浜田雅功さんの名前を挙げていましたが、最近では少し変わった様子。

 

松本さんはお笑いのタイプをボクシングに例えいくつかに分類。アウトファイトでつかみどころのない明石家さんまさんタイプ、がっつりインファイトの紳助さんタイプ、そして「なぐって来い」といわんばかりのタイプを笑福亭鶴瓶さんタイプとし、中でも鶴瓶さんの能力に対し「どれだけ殴っても勝った気がしない」と語っています。また、鶴瓶さんのコミュニケーション能力にも自分には無い能力として一目置いているようです。

 

実業家:スティーブ・ショブス

アップル社の共同設立者のひとりにしてピクサーの元CEOでもあるジョブス氏。彼が『国宝』と呼び憧れた人物がポラロイド社創業者・エドウィン・ランド氏。偏光技術を事業化、インスタントカメラを開発し成功収めた研究者。プレゼンの達人で後に創業した会社から追い出されてしまった2人。ジョブス氏はそういった境遇や晩年まで研究を全うしたランド氏の姿に憧れていたそうです。

 

棋士:羽生善治

 

25歳で前人未到の7大タイトル独占を達成した将棋界の天才・羽生棋士。彼が天才と認める人物は何人かいるようで、1人は江戸時代の棋士・伊藤看寿氏。将棋指しとしても強かったようですが詰将棋作家としても有名。羽生棋士が十代の頃、同じく伊藤氏が十代に作った作品を懸命に解いていたそうで、その表現や構想に天才性を感じたそうです。

 

また羽生棋士が奥様に語ったところによると、谷川浩司棋士と故・村山聖九段を天才として名前を挙げたそうです。

 

さて、では「天才自身は天才と呼ばれることをどう思っているのか?」。羽生棋士は自身が天才であることを否定しています。

 

また、イチロー選手も天才であることを否定し興味深いことを語っています。「天才はなぜヒットを打てたか説明できない。ぼくはきちんと説明できるから天才ではない」としています。ではこの「説明」とはなんなのか?その要素は「努力」や「苦労」と言われていますが、それを多くは語っていません。なぜならイチロー選手は苦労について「見せたくないでしょ。見せたいやつ誰がいる?上原とノムさん以外で」とインタビューで語っています。

 

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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