米俳優のレオナルド・ディカプリオさんが出資していることでも知られるシャンパーニュブランド「テルモン」が、CO2排出量の削減につながるシャンパーニュボトルの史上最軽量化に成功。初回生産として30,000本の「レゼルヴ・ド・ラ・テール」を瓶詰めし、最低3年間の熟成期間を経て、2026年に初お目見えする予定だと6日に発表しました。
「テルモン」は、”量よりも質"という観念を軸にサステナブルな栽培法を取り入れ、ワイン&スピリッツ業界に革新をもたらすレミー コアントロー ジャパンが展開するブランド。2021年6月以来、「母なる自然の名のもとに」プロジェクトのもとで、パッケージの徹底的な再考を含めた数多くの取り組みを行ってきました。
ボトルに使用するガラスは、主なCO2排出源の一つです(テルモンの総排出量の約24%)。ボトルの軽量化の実現により、ガラスの溶解や製造工程におけるCO2排出量をボトル1本あたり約4%削減でき、さらに出荷と回収の輸送に必要な燃料を抑えることで、省エネルギーと環境保護の一層の推進を図ることが可能になります。
テルモンは特注ボトルとギフトボックスは、人目を惹く一方で、重たくCO2排出量が多いため、廃止を決定。さらに、非リサイクルガラスの透明ボトルに代わり、最大87%がリサイクルガラスのグリーンのボトルを採用しました。次なる目標としてフランスのガラス製造会社ヴェラリア社と連携し、ボトルの軽量化を目指してきました。
昨年春、テルモンはヴェラリア社との緊密なパートナーシップのもと、標準的なシャンパーニュボトルの835グラムから35グラム軽量化された800グラムのボトル製造のテスト開始を発表。その後、幾度にもおよぶ安全テストの結果、テルモンはシャンパーニュ業界の新基準となる800グラムの軽量ボトルを実現し、順次採用しています。
この取り組みについて、出資者のディカプリオさんは「テルモンが常にサステナブルなワインメイキングの最前線に立っていることは明らかです。テルモンは、シャンパーニュメゾンとして初めて2030年までにクライメート・ポジティブを、2050年までにネット・ポジティブを達成するという意欲的な目標を掲げています。ボトル軽量化というこのステップは、ワインの生産におけるCO2排出量の削減や、シャンパーニュの葡萄栽培、生産、輸送の変革に対するテルモンの強い決意を示すものです」とコメントを寄せました。
同社は「環境負荷の軽減や、『母なる自然の名のもとに』プロジェクトの目標である『2030年までのクライメート・ポジティブ』、『2050年までのネット・ポジティブ』の達成を目指すメゾン・テルモンにとって、800グラムボトルの標準採用を大きな前進として、今後も歩みを進めてまいります」としています。