【口腔外科医が伝授】新型コロナ対策にもなる!?効果的な「うがい」の方法

2021/03/11
佐伯美佳

うがい

最近は、新型コロナ感染予防として、手洗い・うがいをする習慣がついているのではないでしょうか。でも、そのうがい、実はやり方によっては、効果が変わってくることもあるのです。さらに、新型コロナ感染予防のためのうがいもあるとか。

そこで今回は、口腔外科医で、幸町歯科口腔外科医院・院長の宮本日出先生に、感染予防と共に、口腔ケアになるうがいの効果的な方法を教わります。

■効果的な「うがい」とは?

もしかしたら、今行っているそのうがい、効果があまり期待できない可能性もあるようです。宮本先生は、うがいを効果的に実施するのを勧めます。

「口の中には、700種類の細菌が1,000億個以上います。その他、ウイルスや病原性微生物などもいます。その70%は粘膜表面についています。実は、みなさんが行っている『ぶくぶくうがい』や『ガラガラうがい』では、それらは取れないのです。うがいの時間や回数が間違っていたり、うがいの力が適切でなかったりしていることが多く、洗口液も目的別で使い分けられていません」

宮本先生によると、うがいは大きく、次の4つの目的に分かれるそうです。それぞれのうがいの目的とやり方を教えていただきました。

うがいの準備

「うがいの際には、うがいで使用する水をご用意ください。洗口液を使う場合は、指示に沿って正しくお使いください。個人差はありますが、1回に口に含む水の量は、約30mlです。コップ半分(100ml)を、3回に分けて使う量が目安です」

1.ガラガラうがい

●目的

「ガラガラうがいの目的は、喉の奥や口の中に吸い込んだ雑菌を吐き出すことです。喉が本来持つ防御機構を高めます」

●やり方

「真上を見上げて、むせない程度に喉の奥まで水を入れて『ガラガラ』としっかりと音がするように、うがいをしてください。5秒間くらいです。下顎をつき出すようにすると、喉の奥まで水が行き届きます。外出から帰宅したときに行ってください」

2.ぶくぶくうがい

●目的

「ぶくぶくうがいの目的は、水流による物理的な洗浄効果で、雑菌を取り除くことです。歯の隙間など、隅々までキレイにします」

●やり方

「口をしっかり閉めて、歯の間に水を通す気持ちで、強く還流させます。5秒間くらいです。頬をふくらませたり、戻したりを、素早く繰り返します。まずは右の頬をふくらませ、次に左、そして上唇、下唇の順に行って、歯の隅々までキレイにしてください」

3.歯磨き後のうがい

●目的

「歯磨き後には、歯磨き粉をすすいで出すうがいをしましょう」

●やり方

「水を含んで、軽く口の中を回したら、吐き出してください。このとき強くうがいをしたり、長い時間、回数を多くすると、歯磨き粉の成分が薄れるので、控えましょう」

4.洗口液で口の中を殺菌するためのうがい

●目的

「洗口液を使って、口の中を殺菌します。これは、使う洗口液の種類によって、うがいの仕方も変わってきます。間違った使い方をすると、かえって悪くなることもあります」

●やり方

「洗口液の使い方に沿って行ってください」

■新型コロナ感染予防に効果的なうがい

うがい

4つのうがい方法の中でも、ガラガラうがいは新型コロナの感染予防のために実施したいうがいです。宮本先生によると、より効果的なうがい方法があるそうです。

「新型コロナウイルスは口や鼻から体内に侵入します。ですから、うがいを実施することで、コロナ対策に有効な可能性が期待できます。

昨年12月に、独立行政法人製品評価技術基盤機構が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対する有効性試験を依頼した検証機関で、効果が認められた洗口液があります。その洗口液は、1分間で、99.99%のコロナウイルスを不活化(無毒化)します。

もしこの洗口液を利用する場合に、空気やタンパク質などに触れると効果が落ちるので、歯磨き後に行うのがおすすめです。洗口液を口に含んで、20秒間、ゆっくりと液を口の中で動かして、液が全体に行き渡るようにします。これを3回、繰り返してください。ガラガラうがいをすると効果が落ちますので控えてください」

■洗口液って必要?

ところで、今回、洗口液、いわゆるマウスウォッシュを使ううがい方法も出てきましたが、そもそも洗口液は使ったほうがいいのでしょうか?

「基本的には、洗口液は使ったほうが効果的です。洗口液には、含まれる成分により、それぞれ効き目が違います。うがいの目的によって選んでください。

殺菌効果を期待するなら、塩化セチルピリジウム(CPC)配合の洗口液がおすすめです。虫歯や歯周病にも効果的です。ポピドンヨード(イソジン)の洗口液を使うときは注意してください。強い殺菌・消毒作用がありますが、強すぎて大事な細菌まで除去してしまう恐れがあります。風邪予防には、水道水のほうが効果があります。なお、洗口液の成分により、口の粘膜を傷めることがあります。使用方法は必ず守ってお使いください」

■歯周病菌を残さない口のすすぎ方

新型コロナ対策はもちろんのこと、虫歯や歯周病も予防したいですよね。宮本先生によると、口の中に歯周病菌を残さないすすぎ方があるそうです。早速教えていただきましょう!

「食後8時間で、食べたものがバイ菌化してかたまります。これがプラークと呼ばれるものです。プラークには、1gの中に1,000億個ものバイ菌がいます。そしてこれが、歯の周りにこびり付いている歯周病菌を悪化させます。ですから、食べたものを素早く口から出す必要があります。

水圧を利用して、口の中をキレイにします。口の中の水を何回も歯にぶつけてください。『クチュクチュ』と音がするくらい強く、そして素早く、何回も繰り返してください。そして先ほどご説明したぶくぶくうがいのやり方でうがいを実施しましょう」

効果的なうがいの方法を教えていただきました。うがいは、突き詰めると奥が深いものなのですね! ぜひ日々のうがいを極めて、感染予防と共に、歯の健康を守りましょう。

【取材協力】

宮本日出(みやもと・ひずる)先生

宮本日出先生

歯科医師/幸町歯科口腔外科医院・院長

日本顎関節学会・代議員・指導医・専門医、厚生労働省認定歯科医師卒後臨床研修指導医教官。1965年、石川県金沢市に三人兄弟の末っ子として生まれ、幼少期は兄弟の中で自分だけ学習机を買ってもらえずに育つ。学生時代のある時、オープンカーに乗って、女の子に囲まれた生活をイメージできたため、「歯科医師になろう」と決意。その不純すぎる動機から猛勉強を始め、愛知学院大学歯学部に合格。のちに歯科医師免許取得。現在では、国内外に160篇以上の論文を発表し、複数のメディアにも登場するカリスマ歯科医となる。

幸町歯科口腔外科医院公式サイト:https://www.happy-town-dental.com/

うがい

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この記事を書いた人

佐伯美佳

国内出版社のWeb媒体を中心としたライター。Web業界を経て、ライターとして独立・起業。健康・美容・グルメ・ライフスタイル・ビジネスのジャンルを中心に執筆中。思わず読みたくなり、読んだら得する情報を発信してまいります。

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