東急不動産が開発し、学生情報センターが運営する学生レジデンス「CAMPUS VILLAGE(キャンパスヴィレッジ)」は、コロナ禍において「学生」「開発会社(東急不動産)」「運営会社(学生情報センター)」の3者でニューノーマル時代での学生レジデンスの未来を考える「Next CAMPUS VILLAGE」プロジェクトを発足。その第一弾として、11月26日に東京・渋谷ソラスタにてワークショップが開催されました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、キャンパスヴィレッジに入居する学生へのアンケートを実施したところ、約7割が生活に満足している結果であったものの、不満として「友達ができない」「人と知り合う機会がない」といった今までにはない回答が多くあがりました。
そこで今回のワークショップは『学生と共に創る学生レジデンスブランド「キャンパスヴィレッジ」~“学生と寄り添い、進化し続ける仕組み”withコロナ時代に求められるサービスを考える~』と題し、東急不動産11名と学生情報センター10名の各関係者総勢21名が4つのグループに分かれてグループワークを実施しています。
「どんな学生レジデンスなら、学生は住みたい・暮らしたい・入居したいと思うのか?」、「どんな学生レジデンスなら、学生の親は住ませたい・入居させたいと思うのか?」について、それぞれ学生と親の目線から考えることで課題を「自分ごと」化しました。
アイデアテーマ「オンラインコミュニティ」では、コロナ禍でキャンパスライフが思うように送れない学生が多い中で、オンライン上で同じ価値・体験を共有したいという「同時性」が強まっていることに着目し、「withコロナ時代の学生生活」におけるコミュニケーションの課題を解決するために、学生主導のコミュニティプラットフォームの提供を検討したい……といったアイデアが出されました。
アイデアテーマ「リアルなコミュニケーション」では、「第2の実家 近い人と集まって過ごせるおうち」をテーマに、感染症対策を前提としたリアルな交流を生み出すサービスとして少人数で集まって交流できる場。ソフト面では館内の掲示板を有効活用し、アナログに出会える機会の提供などを検討をしたいというアイデアがありました。
さらに、コロナ禍で一人でごはんを食べている学生が多いということで「みんなでごはんにあつまろう」をテーマに、共通のテーマで物件を超えてオンラインで集まり、交流を深めるイベントを検討するというアイデアも出されました。
これに対して学生からは「マンションに住んでいると他人との共通点を見つけるのがなかなか難しいので、いつでも集まれるプラットフォームを提供するのはいいアイデアだと感じた」「「学部などで登校時間や登校日数が異なるので、オンライン上でコミュニケーションがとれ場所があるとよい。コロナ禍で人と関われないストレスも解消できるのでは」「学生レジデンスごとの特徴に合わせたコミュニティも検討して欲しい」といった意見が出ました。
東急不動産住宅事業ユニット首都圏住宅事業本部開発第三部事業企画グループの小川雷二さんは、総評として「今回のワークショップでは、各グループで活発な議論が行われ、様々な意見を出し合いながら、新しいサービスのアイデアを創出してくれました。発表されたアイデアについては、さらに内容を深掘りし、費用面も含めて新しいサービスとして具現化できるかを検討していきます」とコメント。さらに「また、今後もこうしたワークショップを継続的に開催し、キャンパスヴィレッジの未来を考え、さらに進化させていきたいと思います」と意気込みを語っています。