立正大学が新学部『データサイエンス学部』開設を発表!会見とパネルディスカッションを動画配信

2020/12/18
佐藤 勇馬

2022年に開校150周年を迎える立正大学は、17年ぶりの新学部となる『データサイエンス学部』の2021年4月の開設を前に、今年11月25日に記者発表会・パネルディスカッションを開催。この模様を収録した動画を、12月17日より同大学の公式YouTubeチャンネルで一般公開した。

立正大学公式YouTubeチャンネル: https://youtu.be/iJy8yYUNDjI

『データサイエンス学部』は国内4校目、私立では2校目になり、学生募集定員は240名で国内最大規模となる。発表会では、学長の吉川洋氏と、データサイエンス学部長就任予定の教授・北村行伸氏が、開設に至るまでの経緯や今後の展望を紹介。

【YouTube】https://youtu.be/iJy8yYUNDjI

吉川氏は「20世紀は車の世紀。モータリゼーションで経済が変わった。21世紀はデータの世紀になり、現在は圧倒的に人材が不足している。開校150周年にあたり、せっかく新しい学部を作るのであれば、時代の要請に合った人材を輩出できる学部を作りたかった」とコメント。

また、北村氏は「データサイエンスの基礎から応用までを学ぶカリキュラムや、企業や組織とも連携した取り組み、アップデートされていくデータサイエンスの技術と時代に対応できる人材育成を目指す新学部の体制と、スポーツや観光、社会、ビジネスなど、あらゆる現場で『新たな価値を生み出す』データサイエンティストの養成を行う。今後学生による起業のサポートも含め社会をより良くしていく学部にしていきたい」と抱負を述べた。

第2部のパネルディスカッションでは、高所登山に対し最先端の技術やデータ活用を取り入れて活動するプロ登山家で同大学の卒業生・客員教授でもある竹内洋岳氏、カシオ計算機株式会社の未来創造センターで新規事業やオープンイノベーションの推進を行う牛山和人氏をゲストスピーカーに迎え、北村氏やデータサイエンス学部講師就任予定の永田聡典氏を交えてディスカッションが実施された。

スポーツとデータサイエンスの可能性が現代の社会にどのような価値を生み出すことができるのか、高所登山における進化の過程で実際に起こってきた変革の歴史や、スポーツ分野で発展しているデータの活用事例、企業や社会における取組みや可能性などについて意見交換が行われた。

竹内氏は「ヴァスコ・ダ・ガマがヨーロッパからインドへ航海することで新しい航路が発見されたし、北極や南極を探検することで新たな学術がもたらされた。現代は何ができるのか。それを見つけ出すのが、私の役割だと考えています」と語り、同学部が目指す人材育成のコンセプト“社会や未来に新たな価値を創造する”という点について深掘りした議論が繰り広げられた。

最後に、永田氏からスポーツのデータサイエンス領域に関し「スポーツの世界でもセンサーを付ける時代を通り越し、データサイエンスを取り入れることで感性を磨き、それを更に進化させていく時代になる」との展望が述べられ、牛山氏は「今は元気が無いと言われている日本の産業にとっては良い転換点でもある。新しい技術が取り入れられていき、新しい技術を学んだ若い方が出てくる事で、日本の産業を活性化していく事が出来る」と産業視点からのデータサイエンス役割について語られた。

学生やビジネスマンにとっても参考になる立正大学の新学部『データサイエンス学部』の記者発表会・トークセッション動画は、同大学の公式YouTubeチャンネルで一般公開中です。

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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