パソコンやスマホなどの普及により、もはや現代病とも言われる「肩こり」。寒くなるにつれて凝りがひどくなり、気づけば肩周りが重だるいという人もいるのではないでしょうか?
実は冬に悪化する肩こりには原因がありました。今回は、冬の肩こりの原因と解消法についてご紹介します。
冬に肩こりがひどくなるのは、さまざまな要因が関係していた
そもそも、冬に肩こりがひどくなるのは気のせいだと思っていた人も少なくないはず。しかし実は、冬は肩こり悪化の要因が集まった季節なのです。
冬の肩こりの原因のひとつめは、寒さで体が縮こまってしまうことにあります。体の末端へ向かって伸びている「末梢神経」は、筋肉の間に張り巡らされていて、筋肉の伸縮の影響を受けやすくなっています。寒さで体が縮こまると、筋肉も縮んで神経も圧迫されてしまい、圧迫された神経はダメージを受け肩こりという症状になって表れるのです。
ふたつめの原因は、姿勢の悪さです。寒いとどうしても首をすぼめてしまう人が多くいますが、これは体温を温存するための姿勢。自然に起こるものです。しかし、首をすぼめることで体重の分散がうまくできず肩に負荷がかかってしまいます。
そして、実は厚着も肩こりに影響が。服をたくさん着ることで肩に重みがかかり筋肉が硬直してしまいます。また、着込むことで体を締め付けることにもなり、血流を悪くしてしまうのです。
まずは服装から考えてみよう! 今すぐできる肩こり解消への第一歩
肩こりには多くの理由があることがわかりましたが、解消するための方法もさまざまです。まずは原因のひとつとなっている服装を変えてみることから始めてみましょう。
服の重さを解消するためには、服の数を減らすというより素材に注意しましょう。ウールよりダウンを選ぶなどちょっとした工夫で重さは軽減できます。ダウン素材は保温性も抜群なので、体を温める意味でもオススメです。
また、たくさん着込んで体を締め付けるのではなく、ある程度の動きやすさを保つことにも注意してみましょう。肩甲骨がスムーズに動かせるか否かが判断基準です。
ちょっとした工夫で体を温め、血流をUPさせよう
そしてもっとも大切なのが、血の巡りをよくして凝りを内側から解消すること。そのためには、いかに体を温められるかがポイントとなります。
例えば、入浴の際はシャワーだけで済ませず、ちゃんと湯船に浸かること。体全体で浸かることで、末端まで温めることができます。お湯は熱いほど良いというわけではなく、41〜42度が理想的。10分以上を目標に浸かってみましょう。お風呂上がりにストレッチをすれば、筋肉が緩んで体全体が一層温まります。
また、冬の温めアイテムであるホッカイロも上手に活用しましょう。首の後ろの肩甲骨を温めると、筋肉の緊張がほぐれ血流も良くなります。
その他、同じ方の肩ばかりにバッグを掛けない、デスクワークの合間に定期的に肩を回す時間を設けるなどのちょっとした工夫も効果的です。目の神経は肩や首の神経とつながっていることから、眼精疲労を軽減するためにパソコンの使用時間を減らしたりするのも良いでしょう。