11月17日、株式会社明治は、ロングセラーブランド「きのこの山」「たけのこの里」において、日本だけではなくグローバルに今後さらに拡大していくにあたり、世界中から関係者を集めた「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」を開催。
イベントには、明治社員が多数出席し、「きのこの山」「たけのこの里」のどちらかを選び、それぞれのカラーのTシャツを着るなどして盛り上げていた。日本で働く方々以外にも、アジア圏に在中している外国人の社員の方々も出席していて、まさにグローバルイベントとなっていた。
当日、二つの「KINOTAKE グローバルアクション」が発表された。ひとつつ目は、遊園地の浅草花やしきと「きのこの山」「たけのこの里」とのコラボ。もうひとつが、「きのこの山たけのこの里 Presents ASAKUSA NEXT ASIA FESTIVAL 2023」と題されたイベントの開催で、11月16日(木)~18日(土)の3日間、浅草花劇場にて花やしきとの連動企画として催される。
この日は、花やしきでのイベントに出演する、歌手や俳優として活動している森崎ウィンよりビデオメッセージが届けられた。森崎は「僕も皆さまと一緒に『きのこの山』どっち派という文化を世界に広げるために、明日イベントに出演し、どっち派論争をアジア全体に、いや!世界全体に広げるためにがんばりたいです」と挨拶した。
続けて、「ちなみに僕は『たけのこの里』派でございます。たけのこの中のクッキーがすごく好きです。『たけのこの里』を食べながらお酒を飲むのがけっこう好きで、夜中にほわ~っていう感じでアニメを見てます」と、自身の党派とプライベートでのすごし方を明かした。
そして、世界進出に向けて新たな「きのこの山」を開発!?ということで発表されたふたつ目のグローバルアクションは、「きのこの山 ワイヤレスイヤホン」の開発決定。こちらは、以前に明治公式SNSにて話題になった「架空のおもしろ雑貨」で、商品として実現されるとのこと。
本商品は、「きのこの山」のパッケージを模した小型のケースに、お菓子のきのこ型のワイヤレスイヤホンが収められているグローバル仕様。世界127言語に対応した同時翻訳モードを搭載し、双方の会話がリアルタイムで翻訳できる予定だそうだ。
今回の「KINOTAKE GLOBAL SUMMIT」では、ほかにも「きのこの山」「たけのこの里」の開発者の一人である本田了氏より、両商品の開発秘話や、海外在中の社員などに向けられたお菓子開発の極意や、グローバル展開に必要な心がけなどが語られた。
「きのこの山」は1975年に発売され、その4年後の1979年に「たけのこの里」が発売されたという歴史があり、本田氏は両商品の開発や製造に携わっていた。当時画期的だった「きのこの山」だが、今でも、きのこの柄の部分にあたるクッキー部分を手に持ってもチョコで手が汚れない、という点が優れていると話していた。そのほかにも、パカッと上から開封するパッケージは当時斬新だったそうで、お菓子自体だけではなく、パッケージやデザインの良さも伝えた。
本田氏自身の口からは「どっち派」かどうかは語られなかった。ただ、最初に開発してヒットしたのが「きのこの山」であることや、手にチョコがつかない利点の主張、そして何よりきのこマークが描かれた黄色いネクタイをしていたので、おそらく本田氏は「きのこの山」派なのではないかと推測される――。