落合陽一氏、江戸の宗教的構造をテーマにした個展開催 制作物は「鮨屋と鰻屋」

2024/09/09
マガジンサミット編集部

メディアアーティスト・落合陽一氏による個展「昼夜の相代も神仏:鮨ヌル∴鰻ドラゴン(ひるよるの あいかわるわきも かみほとけ すしぬる 「ゆえに」うなぎどらごん)」が、東京・BAG-Brillia Art Gallery-(バッグ ブリリア アート ギャラリー)にて、9月7日から10月27日まで開催される。

落合氏は、6日に行われた「落合陽一氏 個展」記者発表・内覧会に出席し、個展のテーマや作品に込めた想いなどについて語った。

同個展のテーマは「江戸の宗教的構造」。落合氏は「日本橋、京橋で個展をやるって時に、江戸の宗教的構造とはどういうものかに興味が湧きまして。東京に住んで長いのに、江戸の慣習にはあまり詳しくないんじゃないかなと思っていて。僕自身、リサーチ好きなので、このエリア中心にリサーチを続けて、それで作品を作ろうかなと」と振り返った。

今回、制作したものは「鮨屋と鰻屋」。同個展の会場になるギャラリーは「典型的なアートギャラリーです。壁が白くて、作品を置くために作られた施設」とのことで、「そういうところに芸術家は何を置くのかなってことが大事になってくる。私はフリーファイティングな作家なので、鮨屋と鰻屋を持ってこさせてもらって。いろいろな重層構造になっているので、おもしろいと思ってください」とアピールした。

楽しみ方については「ベストなのは鮨屋のカウンターの椅子に座ってぼーっとしているのがいい。時間をゆるりと楽しんでいただければ。うろうろしていると何かが起こるので、それも楽しんでいただければ大丈夫かと」と口にした。

「内覧会で皆さんの8割くらいの反応を見つつ、会期中に(完成度が)100%を超えるものがちょうどいい作品の作り方」と持論を展開する場面も。報道陣より、会期中にどのように完成度100%までもっていくのか問われると「だいたい僕の展覧会にありがちなのが、お客様が変なものを持ってくる。

そういったあたりまできたらだんだん仕上がってきたなって感じ」と回答し、続けて「『どういう状況なんだろう…』ってところが馴染んできたところで展覧会は終わっちゃうので、それがすごく味わい深いなって思っています」と述べていた。

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