全薬工業は、全国の20~69歳の既婚で子どもと同居している男女600名を対象に「 コロナ禍における除菌意識」に関する調査を実施。結果、5人に1人が除菌ストレスで離婚危機に陥ったことがあると判明。その原因としては「夫婦間の除菌意識のギャップ」と「正しい除菌方法が分からない」といった悩みがあるようです。
回答者のうち「除菌がストレスになっている」と答えた人は44.5%にのぼり、家庭で除菌について起きたこととして「家庭内で意見が違った」は全体で22.5%でしたが、除菌にストレスを感じている人に限定すると36.7%と高い数値になりました。
また、除菌にストレスを感じている人は、家庭で「離婚危機になった」と答えた人が22%という驚きの結果に。約5人に1人が除菌ストレスで離婚危機となった計算になります。
具体的なエピソードとしては、夜ごはん後にキッチンの片付けをした後、同居している家族が行っている「深夜のウイルス繁殖行動」に関するコメントが多数。朝起きたら汚れたお皿やグラスが放置してあると、イライラや憤りの感情が生まれてストレスになってしまうようです。
さらに、除菌の悩みについて尋ねたところ、半数以上の55.7%が「正しい除菌方法が分からない」と回答しました。除菌の正解が分からないことが発端となって、そこから家族の「深夜のウイルス繁殖行動」にみられるような除菌意識のギャップが生まれ、ストレスにつながっていると考えられます。
この結果を受けて、名城大学人間学部准教授の畑中美穂さんは専門家の観点から「何を、いつ、どのような手順で行うのかについて、明確にすることで、心理的な負担が軽減し、問題解決への努力がしやすくなると考えられます。例えば、家事の前に除菌するというタイミングを決めることで、日々の生活の中に除菌が習慣化すると思います」と解説。「家事マエ除菌」の習慣化を提言しています。
また、調査結果によると約7割の人が「夕食後はキッチンを片付けている」と回答。しかし、同様に「片づけたはずのキッチンが朝になったら汚れていることがある」と回答したのも約7割でした。
夕食の片づけ後にせっかく除菌をしても、翌朝に汚れていたら正しい除菌とは言えません。だからこそ、家事の前の除菌「家事マエ除菌」の習慣化が効果的であると全薬工業も推奨しています。
これについて、北里大学大学院感染制御科学府細菌感染制御学研究室の阿部章夫教授は「実は一見キレイに見えるキッチン周りにも細菌は残っている場合があります。特に湿った環境では、細菌は時間がたつごとに徐々に増殖する傾向にあります」と解説。
続けて、阿部章夫教授は「例えば、食中毒の起因菌である腸炎ビブリオは、37°C前後の至適温度において、約10分間でその数が倍になります。わずか3~4時間で1,000万個以上に増殖し、短時間で食中毒を起こすのに十分な菌数となります。だからこそ、家事の後だけでなく、家事の前にも適切な除菌を行う事、これが非常に重要となります」と語り、やはり「家事マエ除菌」の重要性を説いています。
全薬工業は「家事マエ除菌」を手助けしてくれるアイテムとして「P’sGUARD キッチンスプレー」「P’sGUARD 除菌スプレー」を販売中。便利グッズを活用しつつ、家事の前の除菌「家事マエ除菌」を習慣化して、ストレスのない除菌生活を送りましょう。