流行語には選ばれませんでしたか、2018年は、「平成最後」という言葉が、世に氾濫しておりました。そのブームもあと数カ月でございます。今のうちに使っておかないと…でございます。ということで…
この年始は平成最後のお正月でございます。例年にも増して、楽しく笑って1年を始めたいものでございます。新年から笑うのは、縁起のよいものでございます。“笑う門には福来る”でございます。
そんな理由からか、お正月のバラエティ番組の頭には、「初笑い!」という言葉がよく使われております。ただ、昨今、テレビ離れが進んでいるとかいないとか…。
そこで、今年は、最近ブームの大人絵本で初笑いにチャレンジされてみてはいかがでございましょう。この記事のお読みの方の中には、まだまだ「大人が絵本??」と思われている方、少なくないのでは…。
そこで、試しにこちらの2冊を読んでくださいませ。2018年出版された中から、厳選いたしました。読んで頂ければ「おや、最近の絵本ってこんななの!」と思って頂けること間違いナッシングでございます。まずは、こちら。
「おしっこちょっぴりもれたろう」(作・絵:ヨシタケシンスケ 出版社:PHP研究所)
作者のヨシタケシンスケ様は、今、絵本界で一番注目を集めていると言っても過言ではございません。人気絵本雑誌「MOE」が主催するMOE絵本屋さん大賞で3年連続、通算4度目の第1位を達成。
その独特の作風から大人からの人気も絶大で、今年秋には「情熱大陸」(TBS系)にも取り上げられ、ちょっとした社会現象にもなっております。普段、なかなか絵本売り場に行かれない方は、試しに行ってみてくださいませ。ヨシタケ様の絵本がたくさん並んでおります。
そんなヨシタケ作品の中から、2018年の作品をピックアップいたしました。パンツにおしっこがちょっぴりもれちゃう男の子が主人公。この男の子がいろんなことを考える、行動する、哲学(?)絵本でございます。
言葉で説明するのは、難しいのですが、普段絵本を読んでいない大人が読むと、「今、絵本って、こんななの…」と思うこと間違いナッシングでございます。
そして、もう一冊。
「きになる」(文:おおなり 修司 絵:広瀬 克也 出版社:絵本館)
こちらは、数々のナンセンス絵本を手掛けるおおなり修司様の最新作でございます。ナンセンスのレベルは高く、大人も満足して頂けるはずでございます。
表紙を見ると、「気になる」と「木になる」をかけた言葉遊び絵本かなと思う方もいらっしゃるかも…でございます。それは、昭和の絵本のお話。
こちら、子供時代の「あるある」がテーマでございます。それも大人の笑いのツボを絶妙についております。「そうそう」「あれ、気になるよね」と突っ込みを入れながら楽しんで頂けること、間違いナッシングでございます。こちらも、「絵本って、今こんななんだ」と思って頂ける絵本でございます。
平成最後のお正月、大人絵本での初笑い、是非、ご初体験くださいませ。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)