鬼滅ロスの大人が読むべき「鬼滅ロス」絵本とは……

2020/05/26
N田 N昌

まさかの最終回。そう、“鬼滅の刃”でございます。てっきり舞台が変わり新章がスタートすると思われた方も少なくないのでは。わたくしも意外な展開に喜んでいたのも束の間、急転直下のエンディングでございました。

急に訪れた終わりに“鬼滅ロス”を感じている方も多いのでは?

そこで今回は、“鬼滅ロス”の大人の方に是非読んで頂きたい大人絵本をご紹介させて頂きます。

絵本と言っても、いわゆる鬼が主人公の子供向け道徳系絵本ではございません。100%大人が自分のために楽しめる絵本でございます。大人が楽しめる漫画があるように絵本にも大人が楽しめる絵本がございます。

ちなみに今、絵本ブームと言われていますが、そのブームを牽引しているのも大人、大人向けの絵本と言われております。この機会に是非、今流行の「大人絵本」をご体験頂ければと存じます。

ということで、まずはこちら。

 

「おにたのぼうし」(作:あまんきみこ 絵:岩崎ちひろ 出版社:ポプラ社)

こちらの絵本は、絵も内容も共に、大人好みでございます。特に絵は先日、テレビ東京の「新・美の巨人たち」で紹介されていた岩崎ちひろさまが担当されております。絵本というより画集として楽しめるくらいの、大人向けの上質な水彩画でございます。絵が好きな方は、絵だけでも満足できるはず。

内容も大人好みでございます。“鬼滅ロス”の方々にぴったりございます。主人公の鬼の子供“おにた”のキャラが炭治郎に似ており、心優しく、兄弟、友達のためなら自分を犠牲にできる、そんな性格なのでございます。

ちなみに、出版社のあらすじには、以下のように書かれております。

節分の夜のことです。どの家からも豆をまく音がして、鬼の子のおにたは、いくところがありません。ツノをかくす古い麦わら帽子をかぶって、まちを歩いていきました。ようやく小さな橋をわたったところに、まめのにおいのしない家をみつけました。そこには、女の子とその母親が住んでいました。母親はは病気でした。天井のはりの上で、二人の様子をみていたおにたは、女の子を喜ばせてやりたいと思います。

…この後は、絵本でご確認くださいませ。

もう一冊。

 

「泣いた赤鬼」(作:浜田廣介 絵:浦沢直樹 出版社:小学館)

こちらは、漫画好きの方なら表紙の絵を見れば一目瞭然!そう、「20世紀少年」でもお馴染み、浦沢直樹さまが絵を担当されております。

内容はというと、2011年公開の映画『friends もののけ島のナキ』の原案にもなった浜田廣介さまの不朽の名作「泣いた赤鬼」でございます。漫画好きの大人、浦沢ファンには是非ご体験頂きたい鬼絵本でございます。

 

最後にもうひとつ。新型コロナウイルス対策で街の本屋さんの多くは休業中でございます。なかでも絵本専門店は、営業を継続するのもかなり厳しくなっているところもあるようでござます。東京・神保町にある絵本の聖地、ブックハウスカフェでもサポーター制度を導入するほどの状況でございます。

自粛が解除されましたら是非、絵本専門店、書店で絵本をご購入頂ければと存じます。

 

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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