秋は着る物に迷う。朝晩は肌寒くて、日中は汗ばむような、夏と秋、どっちつかずの気温が多い。衣替えした直後、一転、真夏の気温&日差しが戻ったりして、片付けた服を引っ張り出さないといけないというのはウンザリだ。しかも衣替えは、個人差がある。いったい、どのタイミングで衣替えをするのがベストなのか。衣替えの目安にしてみたい“判断基準”を考えてみた。
「最高気温20℃」を目安にする
一般的に、20℃前後になると肌寒く感じる人が多くなる。そこで気象庁が公表しているデータを参考に、「最高気温20℃」が連続する時期を目安にするのはアリだろう。どんなに暑くても20℃ということは、裏を返せば、最低気温や平均気温は確実に20℃を下回る。最高気温に到達する日中の時間帯で、肌寒い程度と考えれば、肌感覚ではもはや秋だ。
たとえば、衣替えが理想とされる10月で予測してみよう。2017年10月の場合、同月7日から20℃超え続いていたが、12日を最後に20℃を下回るようになった。そこで2018年10月も同時期にヤマを張るようにするのだ。もちろん、10月だろうと20℃をゆうに超える年もあるから、確実な方法ではないが、一つの目安にはなるだろう。
「クリーニングの料金」を目安にする
多少の肌寒さは我慢できるし、そこまできっちりやるのは面倒。そんな人には「金銭的なモノサシ」はいかがだろうか。たとえば、ワンピースや浴衣といった夏物の衣服が安くクリーニングできるタイミングで、衣替えをしてみるのだ。
ただし、デメリットがある。クリーニング店のセール時期に、衣替えのタイミングが左右されてしまうことだ。9月中旬にクリーニングに出したのに、暑い日がぶり返して、夏物を着ないといけないという事態は避けたい。せっかくのクリーニングがムダになる。それでもコストパフォーマンスを優先したいという人に向いた方法だろう。
「新作の秋物を購入したとき」を目安にする
気温にも料金にも惹かれないという人は、「気分」を味方につけてみよう。たとえば、新作の秋物の服を買ったとき。とくに女性は衝動買いしやすいので、季節の変わり目に新しい服を買ったら、服を片付けるスペースをつくるためにも、ワンシーズン以上着なかった衣類、とくに夏物は捨てる、などと決めておけばいい。
「お気に入りの夏物は奥にしまう」「今シーズン着なそうな秋物は処分する」と決めておけば、結果的に衣替えしたことになる。組み合わせを考えながらやれば、気分的にもやりやすいだろう。