JR川崎駅のショッピングモール、アゼリアを通っている方は、いつも見ているはずでございます。
柱など、そこらかしこに描かれているイメージビジュアル。「えっ、何か描かれていたっけ」と思われた方、きょう、もしくは明日、チェックしてくださいませ。なかには、「いったいアノ絵は誰の絵?」「あれ描いたイラストレーターって誰?」と気になっていた方も多いのでは…。
川崎のアゼリア、今年はたむらしげる先生 @tamurasigeru 仕様を通しているから来るたびに楽しみにしてます。で、秋バージョンはこちら。楽団のパレード!くま、ちょーかわいい……。歩くビルがいるのも最高じゃないですか。 pic.twitter.com/iOiSbjAmkd
— Moonflower (@Moonflower0226) 2018年9月16日
イメージビジュアルを描いている人物の正体とは…
絵本作家のたむらしげる様でございます。実は今年春から描かれております。春夏秋冬と4バージョンあり、今は秋バージョンでございます。たむら様と言えば、1988年からずっとテレビ情報誌「TVステーション」の表紙イラストレーションを描かれておりますので、「ああ、そうだそうだ。あの絵の人だ」と思われる方も少なくないかと。
アゼリア冬のビジュアルが公開されました!お菓子の国です。 pic.twitter.com/wDYYvDo4U3
— たむらしげる (@tamurasigeru) 2018年11月16日
書くまでもございませんが、“たむら”と申しましても、田村正和様を含む俳優の田村三兄弟とは何の関係もございません。絵本ファン、イラストの仕事をされている方なら、絶対に知っている大人気絵本作家様でございます。たむら様のゴイスーな人気を知っている方なら、たむら様の絵を見ながら通勤できることが、いかに贅沢なことかおわかりかと。
ちなみに最近のたむらトピックスをご紹介すると…
今年、青を基調とした繊細な色彩で描かれた絵本「よるのおと」で、第65回産経児童出版文化賞の大賞を受賞。さらに、創刊500号となる現在発売中の人気絵本雑誌「こどものとも 年少版」も、たむら様が描かれております。
1956年の刊行以来、「ぐりとぐら」「はじめてのおつかい」「きんぎょがにげた」など、数々の名作を生み出してきました老舗絵本月刊誌の500号を背負える方なのでございます。
ちなみに、雑誌「illustration (イラストレーション)」の12月号も、たむらしげる特集でございます。イラストレーターとしても大人気なのでございます。
たむら様の描く絵本やイラストは、どこか不思議な世界に旅立ったような錯覚を感じさせてくれるのが特長でございます。まさに大人が楽しめる絵本でございます。仕事で疲れて帰った夜、寝る前に読む(眺める)と癒されること間違いナッシングぅーでございます。
芸術の秋、これを機会にJR川崎駅アゼリアや「こどものとも 年少版」の最新号で“たむらワールド”を体験されてみてはいかがでございましょう。アゼリアでのイメージビジュアルは、最大(横幅)6.6mで作画解像度は26000pix。たむら様がこれまでに描いた最大の作品でございます。
幸運にもJR川崎駅が通勤経路の方は改めてたむら様の絵をかみしめて頂ければと…。通勤経路にない方は、是非、少し遠回りしてでも駅前鑑賞を是非、オススメいたします。通勤が今まで以上に楽しくなること間違いナッシングぅーでございます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)