カウンセラーに聞く。ママが〇〇し始めたら要注意!ワンオペ育児のSOS対策

2017/07/22
放送作家 石橋アキ江

最近、幼児用の紙おむつのブランド、ムーニー(ユニ・チャーム)のプロモーション動画が母親による“ワンオペ育児”を肯定する内容だと批判や意見が相次ぎ話題になりました。

 

動画の内容は“赤ちゃんの夜泣きに随時目を覚すママ”、“赤ちゃんを抱えながら両手に重い買い物袋を持ち家に帰るママ”、“風呂上がりには濡れたまま赤ちゃんのもとに駆け寄るママ”…という24時間赤ん坊に接するママの姿は常に目にするのですが「動画にパパは数秒しか出てこない!」と言う『ワンオペ育児』についてTwitterなどのSNS上で意見が活発に交換されたのです。

 

週刊女性 2017-05-30 発売号
Fujisan.co.jpより

 

女性にとって『ワンオペ育児』は相当大変、しかし夫にとってみればどうしたら良いのか? 悩むところですよね。そこで、都内の学校でカウンセラーをしているSさんに『ワンオペ育児』のSOSと、すぐにできる心理的解放法を聞きました。

 

そもそもワンオペ育児とは?

『ワンオペ育児』とは、パートナーの単身赴任や病気など何かの事情により、ひとりで育児を行うことでしたが、最近では一緒に子育てができる環境であっても手を貸さない夫により、全てひとりで子育てをする様子も指すようになりました。

 

『ワンオペ育児』のSOSを見抜いて欲しい!

人間ストレスを抱えきれなくなると、何らかのSOSを発信します。それは明らかにわかる異常な行動だけではなく、日常生活の中でのルーティーンの変化や、リアクションの変異にも見られます。ちょっと気にすることで気づくことも多いので、是非意識してみてください。それでもどこに注目すればいいのかわからないと言う人に、ヒントとなる事例をご紹介します。

 

「寝なくて平気!」なんて言葉を耳にしたら…

睡眠時間が減っているにも関わらず、寝なくても平気だと言っている奥様は要注意! これは神経が興奮状態になっているのを表しています。このままでは体は勿論、心も病んでしまう傾向にあります。そんな方が、自律神経を整えるために必要なのが充分な睡眠なんです。一人でゆっくりと眠れる環境を作ってあげてください。

 

楽しみしていたことをしなくなった

欠かさず見ていた好きなテレビ番組を見なくなった、前なら笑っていた状況にも笑わなくなった、好きだった食べ物を喜ばなくなった…など“好きだったこと”“楽しいこと”に反応しない様子は憂鬱な気持ちが感情を支配し、うつ病へと向かってしまう恐れが多分にありますので気を付けてください。他にも、外出が減る、人との交流を避ける、表現力が乏しくなった、などがあります。そのような時は、何らかの働きかけをオススメします。

 

すぐできるワンオペ育児解決法

まず、一番大事なのは“孤独”を取り去ってあげること。とにかくワンオペ育児は、何も一人でしなくてはいけないと思っていることが、大きな原因と言われています。

 

 

会話をして話を聞く

どんな会話でもいいので、とにかく話をする機会を持つこと。話をする、自分の思いの丈や愚痴などを言葉にするだけで、気持ちをため込まなくてすみます。

 

支援を提案

親の支援、各自治体の教育相談、またはベビーシッターなど方法は様々ですが、「周りに頼ることもできるよ、人の手だって借りれるんだよ」一人じゃないと言う安心感を与えるのも解決法の一つです。

 

予定を立てる

旦那さんの予定をあらかじめ伝えるだけで「この日は一人じゃない」など、心に余裕が出てくるのです。もし可能であれば、数時間だけでも奥様にやりたいことを自由にしてもらう提案をするのも良いと思います。

 

子育てにおいて、自分が関われる部分がどんなに小さいとしても、関わると関わらないのでは奥様の不安と安心感は雲泥の差。是非、思い当たる方は、まず、声をかけてみるところから始めてみては如何でしょうか?

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放送作家 石橋アキ江
この記事を書いた人

放送作家 石橋アキ江

"テレビ番組、ラジオ番組の構成や脚本を執筆中。 中学校教員として十年以上の経験から、現場で悩みを抱える多くの人達に人生は楽しいものだと思ってもらえる作品を提供したいと日々模索中。参加作品「神秘に触れる夜」「ADVANCE EARTH」「携帯恋愛アプリMYNAME」など。"

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