億万長者を見て「才能があっていいなぁ」と妬み嫉み羨んでしまうものです。それは才能を商売などにうまく結びつける発見があったからこそ嫉妬される立場になったんだと思います。ところが非凡な人でも異能の使い方を間違っちゃった人間も現れます。犯罪・違法行為に走ってしまう人たち。
中には「その才能、別の方向に向ければ一山当てられそうなのに」という者がいますが、今回はそんな「才能の無駄遣い」をしてしまった人々を紹介します。
コナンくんをも凌ぐ(?) 洞察力と発想力「瞳に映る景色」から……
2019年おこったニュースで驚いた2大事件のひとつめ。
10月、アイドル活動をしている女性の帰宅を待ち伏せし体を触るなどわいせつ行為をし、ケガをさせた男が起訴されました。男がアイドルの自宅を特定した手段というのが、アイドルがSNSなどに掲載する自撮り写真を拡大しアイドルの瞳に映る景色。瞳に映る風景を手掛かりに利用する駅を見つけ出し、さらにアイドルが自宅で配信した動画などからカーテンの位置、日の当たり具合なども分析しマンションのどの部屋に住んでいるかも把握していたそうです。
瞬間記憶の能力者? パートの男がクレカ詐欺
もう一つがこちらの事件。9月、他人のクレジットカードの情報を悪用し30代の男が逮捕されました。この男、商業施設のパート従業員でレジ係りをしている際、客が使用したクレジットカード情報を記憶。その情報を使いネットショッピングでブランドバックなどを購入し転売。生活費などに充てていたといいます。また男が所持していたノートには1300件分のカード情報が書かれていたそうです。
この事件の凄いところは脅威の記憶力。クレカの番号は14~16桁、使用期限もあるしアルファベットの名義も正しい綴りで覚えなければなりません。さらに裏面のセキュリティ番号など関門はいくつもあり、おそらく彼はそれら全てを突破した事になります。被害総額は約27万円だそうで、この才能を正しいことに使えば引く手あまただったろうにと残念でなりません。
日本のウォルター・オブライエンか? 小学生がコンピューターウイルス作成
大阪府の小3の男の子(9歳)が動画サイトで作り方を学んだコンピューターウイルスを実際に作成。ウイルスをサイトに投稿し誰でも無料でダウンロードできるようにした疑いで2018年、児童相談所に通告されました。
このウイルスはコンピューターの機能を停止させる効果があったそうで児童は「自慢したかった。皆を驚かせたかった」と話したそうです。
今日日の子供はパソコンに触れることも少なくないでしょうが、わずか9歳の子がキーボードを駆使しウイルスをサイトにアップロードする知識と技術は感心もの。是非、将来国防などに力を発揮してもらいたいですね。
リアル石神千空現る 高校生が自宅でウラン精製?
今年4月、東京都内の高校2年の男子生徒が、高性能爆薬を製造、所持したとして書類送検されました。殺傷能力の高い爆薬を自宅で製造する探究心と知識も凄いですがもっとすごいのが、別件でウラン精鉱まで作っていたこと。
ウランといえばご存知、核爆弾を製造する際などに使用される物質ですが……。
一昨年男子生徒はネットを通じウランを購入(この時点で規制がザル)。さらに別で天然鉱石なども調達し自宅でウラン精鉱(イエローケーキ)を精製。ネットオークションで販売。この件でも警察から調べられていました。
どうやら本人は悪用の意図はなく化学への興味で製造したようです。その高い知識と技術、探究心を正しく使ってほしいものです。
もはや文学。「○○になりたい」
2015年、驚愕の事件がおこりました。皆さんも記憶にあることであろう「側溝男事件」。あらましは、神戸に住む男が女性の下着を盗み見るために道路わきにある側溝の蓋を外し仰向けにはまり蓋を閉じる。男は寝転がったまま網々の蓋の上を通るスカートの女性の下着を見るという犯行でした。年間100回近く側溝にはまることもあったというこの男、犯行を決行するにあたり降水確率0%の日を選び、ズボン姿が多くなる冬は避け、周囲に怪しまれないように夜中のうちに側溝にもぐりこみ早朝の通学通勤時間が終わるまで5時間以上待機する忍耐力と経験力の持ち主だったそうです。取り調べに対し男が捜査関係者に供述した言葉、「生まれ変わったら道になりたい」は文学的でセンセーショナルなものでした。
ちなみにこの事件にインスパイアされたであろうVRセクシービデオが販売されています。
いずれも類まれなる才能の持ち主。このまま腐らせるにはもたいない。早く真っ当な道に戻りその異能を自分のために社会のために発揮してもらいたいですね。