近年、問題となっている「高速道路や国道の逆走」。特に多い場所は、インターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)付近だそうで、平成27年の逆走件数は259件だったが、一番多いIC、JCT経由は158件だったそうだ。
そんな逆走の理由は「降りるはずのICを通り過ごした」「ジャンクションでルートを間違えた」というのも多いそうだ。通り過ぎたので逆に走って戻るなんて普通に考えれば有り得ないが、やはり高齢者に多いそうなので頭が痛いところ。
ところで、高速道路にはこんな裏技があることを皆さんご存知だろうか?
――― 高速道路は乗り直しができるのだ ―――
降りるはずのインターチェンジを通り過ぎてしまった。ジャンクションでルートを間違えてしまった。どんなドライバーさんも一度は経験したことがあると思う、うっかりミスだ。
実は私、今年の大型連休中、高速道路のジャンクションでルートを間違えるミスをしてしまい、しょうがなく一度高速を降りて乗り直した。ムダな料金を払ってしまいガッカリしたのだが、その話しを友人にしたら…「無料で乗り直しできるんだよ」と言われて驚いた。そのあと、何人か知人に聞いたら7人中1人しか知らなかった。そこで、これはちゃんと伝えるべきだ! と思い、ここに記す。
『特別転回』という制度
間違ってICを通り過ごしてしまった場合、または、JCT間違えた場合、等といった理由でルートを変えたい時は、手近な出口で料金所にいる係員に事情を説明すれば、「特別転回承認」の印を押した通行券がもらえる。そのまま入口の料金所にまわると係員が対処してくれて、通過が認められるのだ。
つまり、一度高速道路を降りても料金を支払うことなく、ミスはなかったとして通行できる。無料で乗り直しができるのだ。
ポイント
・料金所出口で、有人ゲートに行く。
※もし料金所に係員がいないレーン(無人の料金精算機)に入った場合は、係員呼出ボタンがあるので押して申し出る
・ETCカードを利用している場合は、料金所手前で機械からカードを抜いておく。
カードを抜かないと料金が自動的に精算されてしまうので注意。そして、ETCカードを係員に提示する。(通行券の場合は券を提示)
・係員に事情を話すと、目的のICまで戻れるよう案内してくれるので、指示に従う。
・入口へ行くと、係員が誘導してくれるので通過する。
ただし、「ICの構造によっては制度が受けられない場合もある」とのこと、どういう構造なのか調べたがよくわからなかった。入口と出口が離れているICや無人の場合、あらゆる緊急時など、稀に例外もあるそうなので覚えておきたい。
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最初に触れたが、この「特別転回」を知らない人はおそらく多いと思う。高速道路逆走の理由として、IC、JCTの通り過ごしや間違いから、危険な逆走に至る心理として「一度降りたら料金がもったいない」というのがあるはずだ。特に遠距離の場合はガッカリだもの。
国土交通省さんやNEXCOさん、逆走との関連性としてはもちろん、この制度の認知度を高めるためのPRをもっとお願いします。