存在感が薄い「白菜」!子どもが好きな野菜18位…微妙だけど「白菜」が貴重な理由

2016/11/30
なとゆか

 

野菜高騰も一時よりは落ち着いた?ようでまだまだ高い野菜たち。特に寒~い季節に恋しいのは鍋、ですよね。食べ盛りの男子がいる我が家でもキャベツなどで代用してきたけれど、やっぱり癖のない、白菜が食べたい…。1玉150円位で買って、食べきれずに、消費するためのレシピを検索していたころが懐かしい…。ということで、冬になくてはならない白菜アレコレ!

 

みんな大好き!と思っていたけど空気のような存在?

 

 

煮れば柔らかくなることから、離乳食も初期(生後5ヶ月頃から)から使えるし、介護食にも重宝される白菜。まさに、老若男女に愛されているであろう白菜、人気度はいかに?「2016年度野菜と家庭菜園に関する調査(タキイ種苗)」によると、「子供が好きな野菜トップ20」のうち、白菜は18位。大人も同じく18位。嫌いな野菜トップ20にはランクしていません。

 

ちなみに好きな野菜の1位は子供、大人ともトマト、嫌いな野菜の1位は子供がゴーヤ、大人がセロリだそう。癖もなく、苦手な人が少ない反面、大好物!の人も少ない? 「家庭菜園で作っている野菜トップ20」でも18位と、案外「地味」な結果に…。年中お手頃価格で存在していたけれど、いなく(高く)なって始めて気づく、あなたの有難さ、そんなところでしょうか。

 

台湾ではなんと国宝級も!

 

そんな白菜の原産国は中国。英語では「チャイニーズ・キャベツ」というのが一般的のようです。日本には明治初期に渡来したとされ、現在は茨城、長野、北海道が三大産地になっています。日本でも俳句の季語で「冬」に分類」されていますが、著名な俳句は見当たらず…。しかし、中国では「夢ト白菜、各有所愛(蓼食う虫も好き好き)」といったことわざや、大根、豆腐とともに「養生三宝」といわれ、健康維持に欠かせない食材として重宝されてきました。

 

そして台湾の国立故宮博物院には翠玉を彫刻して作られた国宝級の「翠玉白菜」が!故宮博物院の中でもとても人気のあるこの作品、作者は不明ですが、白菜は「清らかさ」の象徴で、清時代(1819世紀)に、当時の皇帝の妃の嫁入り道具では、と推測されているそうです。さすが、原産国。日本よりさらに、人びとの生活に根づいているのがうかがえます。

 

気になる今後の価格は…?

 

例年だと白菜の平均卸売価格は9月が一番高く、9月から少しずつ値を下げ、12月が一番安くなるようですが、今年は9月以降の値段が跳ね上がってしまっているので、1/4カットが100円になる日はまだ遠い?冷凍白菜も売られていますが、なじみが薄いし、やっぱり“白菜”がたっぷり入った鍋が普通に食べられるようになってほしい!

 

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なとゆか

国内外の新聞社、出版社、フリーペーパーで記者、編集等を経験。現在は1歳と4歳の男子のママ。趣味は旅行、海外ドラマ。二重人格ではないけれど(たぶん)、思い立ったら即行動!のAB型。目指すはスーパーカメレオン。

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