いきなりですがここでクイズ。今では誰もが普通に飲んでいる「缶コーヒー」ですが、世界で初めて「缶コーヒー」というものを作ったのは誰でしょうか?誰もが一度は目にしたことがあるあの缶コーヒーメーカーの創業者です。
答えは「UCC ミルクコーヒー」を販売するUCCの創業者である上島忠雄さん。世界初の缶コーヒー「UCC ミルクコーヒー」は上島さんの手で1969 年に生まれ、今年で50周年を迎えました。
その「UCC ミルクコーヒー」は今回、誕生50周年を記念し、歴代パッケージを振り返る復刻デザイン缶を7月1日(月)より、数量限定で発売開始。
「UCC ミルクコーヒー」は発売から現在までで、10種類のデザインで販売されており、この度販売される復刻デザイン缶は初代(1969 年発売)、2 代目(1978 年発売)、5 代目(1993 年 発売)、8 代目(2003 年発売)の 4 種類となっています。
実際に買って飲んでみた
今回、その復刻版デザインの缶コーヒーを実際に手にとって見てみようと思い、コンビニで購入して飲んでみました。
購入したのは初代デザインの「UCC ミルクコーヒー」。1969年に発売されたもので、自分が生まれるよりも前のもの。カタカナで書かれた「コーヒー ミルク入リ」の文字がレトロ感たっぷりでなかなかカッコいい雰囲気です。
味の方は現在販売されているものと一緒とのこと。長年親しまれている味だけに非常に飲みやすくてやさしい味わいでした。
勢い余ってその後も全デザインの缶を購入。並べてみると大まかなデザインは変わらないものの、細かい違いがあって面白いです。個人的には「ORIGINAL COFFEE」の文字がデザインされた5代目がお気に入りです。
「UCC ミルクコーヒー」の歴史
UCC創業者の上島忠雄さんは、ある時、駅の売店で冷蔵の瓶入りのコーヒー牛乳を購入。しかし、一口飲んだだけで発車のベルが。当時瓶は回収されていたため、大半を飲み残して瓶を返却せざるを得ませんでした。
この時の「もったいない」という思いが、常温長期保存が可能で、車内などにも持ち運びができる“缶入り”のアイデアを閃かせ、自らが中心となり缶コーヒーの開発を開始しました。
その後、コーヒーとミルクの分離、高熱殺菌による風味の変化など、商品化に向けての多くの困難を乗り越え、手軽に飲めて安定的な品質保持を可能とした缶コーヒーが誕生。1969 年より販売を開始しました。
当初はなかなか売上は伸びなかったものの、1970年に大阪で開催された 「日本万国博覧会」に来場した多くの人の目にとまり、「UCC ミルクコーヒー」の名は全国へ。そして時代とともにリニューアルし、2019 年に10 代目の発売に至りました。
50周年を迎えた「UCC ミルクコーヒー」。手に取ってお気に入りのデザインの缶を探してみては?