AJSA関東アマチュアサーキットで中野虎大郎が念願の初優勝!

2019/06/10
放送作家 小嶋勝美

6月9日、所沢市のSKIP FACTORYにてAJSAアマチュア関東サーキット第2戦が開催され、中野虎大郎が初優勝!予選を2位で通過した中野は決勝2本目で見事ノーミスのランを見せ会場を沸かせた。

女子では松田優衣が関東アマチュアサーキット第1戦に続き2連勝を飾った。

AJSAアマチュア地区サーキット予選は、60秒間自由にパーク内を滑走し技を披露するランを行い、上位16名が決勝に進出する。予選は1トライのみで順位が決まる為、緊張感のある厳しい戦いとなった。決勝は60秒のランを2本行い、ベストスコアで順位が争われた。

AJSAアマチュアサーキットとは

日本スケートボード協会(AJSA)が主催する日本のスケートボードコンテストの中でも歴史のある重要な大会で、毎年10代前半の若手を中心に多くのスケーターが参戦している。

このコンテストから海外でも通用するプロスケーターが数多く育っており、日本の若いスケーター達の登竜門となっている。

東北、関東、関西、九州沖縄、北海道大会、中国四国大会に分かれて地区サーキットが行われ、各地区上位16名が全日本アマチュア・スケートボード選手権に出場する事ができる(※北海道大会、中国四国大会は上位5名まで)

全日本アマチュア・スケートボード選手権の準決勝上位8名にはAJSAが認定するプロ資格が与えられ、AJSAプロツアーに参戦する事が出来るようになる。

念願の初優勝

今大会は最年少が7歳、最年長は47歳までのスケーターが集まり大会は大いに盛り上がった。会場の雰囲気もとてもアットホームで、出張ハンバーガー店のハンバーガーやビールを片手に応援する親御さんの姿が目立った。

今大会優勝した中野虎大郎は予選を2位で通過、決勝ではステア横のレッジでフロントサイド180ノーズグラインドやバンクを使ってのトレフリップなどを披露。

見事ノーミスのランで会場を沸かせ、AJSAアマチュアサーキット初優勝の栄冠を勝ち取った。

中野は実力はあるものの、大会での成績があまり伸びず、なかなか苦しい時期を筆者は見ていただけに、今回の優勝の瞬間、彼があんなにも喜び、笑顔を見せ誇らしげにデッキを掲げる姿を見れたことが嬉しかった。その瞬間は完全にカメラがブレるほどの感動だった。

2位の齋藤丈太郎は順位が決まった瞬間、清々しい笑顔を見せ、相手を讃える姿勢を見せた。

このコンテストでは毎回の事のように繰り返されているのであろう、順位だけではない大切なものを子供たちがスケートボードを通して学び、成長する瞬間が見れたような気がした。

今後、彼らが全日本アマチュア選手権でスケートボードはもちろんの事、さらなる成長を見せてくれるのが楽しみだと感じる、そんな笑顔だった。

女子の部では4月に行われた関東アマチュア・サーキット第1戦に続き、松田優衣が2連勝!174点という女子の中では高得点を記録し見事優勝を飾った。

中野虎大郎・決勝のラン

※フロントサイド180ノーズグラインド

※バックサイドグラブ

※360キックフリップ

※中野虎大郎TUFLEGチームメンバーとSKIP FACTORYオーナー輪島さん

AJSA関東アマチュア関東サーキット第2戦・男子リザルト

1位 中野 虎大郎 (239)

2位 齋藤 丈太郎 (236)

3位 金澤 憧歩 (227)

4位 齋藤 吟平 (226)

5位 加瀬 悠月 (225)

6位 戸谷 陽日 (224)

7位 長谷川 絢之介 (214)

8位 村上 涼夏 (210)

※()内はベストランのポイント

AJSA関東アマチュア関東サーキット第2戦・女子リザルト

1位 松田 優衣 (174)

2位 井上 青空 (161)

3位 藤枝 あずみ (143)

※()内はランのポイント

 

写真・文 小嶋 勝美

スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。

約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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